V.A./RONNIE JAMES DIO-This is Your Life…2014年 | 車通勤メタル!

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児童養護施設で働くメタル好き中年保育士のCD日記。目指せ1万枚!

超豪華アーティストによる、

故ロニー・ジェイムズ・ディオの

トリビュート盤。

 

このトリビュート盤がリリースされていたことは

当時知っていたんですが、

なかなか聴く気になれず、

今さらながら、この年末年始に楽しんだ次第であります。

 

1曲目、ANTHRAXによる「Neon Knights」は

オープニングにピッタリの勢いのあるナンバーで、

もちろん歌も演奏もウマい。

 

2曲目、「Last in Line」はTENACIOUS Dというバンドで、

本業は俳優のジャック・ブラックとカイル・ガスによる

バンドらしいです。

 

全然聞いたことのないバンドだったので、

どんな縁があるのかと調べたら、

彼らの映画でロニーが出演していたらしいですね。

 

そういえばジャック・ブラックって人、

何か見覚えあるなぁなんて思ってたら、

映画「スクール・オブ・ロック」で主演だった人でした。

妙に納得。

 

3曲目の「The Mob Rules」は

ADRENALINE MOBによる演奏。

つい先日ADRENALINE MOBの

アルバムを聴いたばかりなので、

親近感がわきますね。

 

4曲目はSLIPKNOTやSOULFLY、STONE SOURといった

僕が苦手なハード・コア系の人たちによる

「Rainbow in The Dark」。

でも意外や意外、原曲の雰囲気は壊さず、

なかなか良いカヴァーであります。

歌もギター・ソロもエモーショナルで

正統派HM然としていてカッコいいです。

 

どの曲も素晴らしい演奏でありますが、

歌が物足りないのはディオのカヴァーでは仕方ない所ですね。

ロニーよりウマく歌える人なんていませんから(笑)。

 

しかし7曲目、

SCORPIONSによる

「The Temple of The King」だけは別格。

クラウスの歌は本当にウマい。

ロニーとはまた違った魅力で、

素晴らしい曲に仕上がっています。

 

そのクラウスとある意味対照的なのが

10曲目の「Catch The Rainbow」。

クレイグ・ゴールディやルディ・サーゾ、

サイモン・ライト、スコット・ウォーレンという

DIO勢にグレン・ヒューズの歌が乗るという

一見完璧な布陣ですが、

グレンの歌が…。

 

いや、グレンの歌は素晴らしいです。

僕が最も好きなシンガーの一人ですし、

グレン節が炸裂しまくっています。

 

…が、自分に酔い過ぎと言うか、

原曲関係無しに我が道を

突き進んでおります。

 

グレン好きなゆえに、

そんな風に感じてしまうのかもしれませんが、

ちょっといただけない出来ですね。

 

イングヴェイが

カヴァー曲を演奏している感覚に

近いかもしれません(笑)。

ただ個人的にはこういうカヴァーも

嫌いではありませんが…。

 

他にもロブ・ハルフォードが歌う

「Man of The Silver Mountain」や、

METALLICAによる「Ronnie Rising Medley(RAINBOWメドレー)」等

聴きどころ満載ですが、

物足りなさが残るのも事実。

 

そう、豪華メンバーには変わりありませんが、

リッチー・ブラックモア、トニー・アイオミ、

ギーザー・バトラー、ヴィヴィアン・キャンベルといった

最重要人物が参加していないことであります。

 

まあ普通のトリビュート盤企画であれば

そこまで望みませんが、

この作品はロニーの奥様、ウェンディ・ディオが

指揮をとっている訳で、

どうせなら参加させて欲しかったなぁと

思ってしまいます。

 

でも逆にロニーの奥様なら

ロニーからこの人達のことは色々聞いていたでしょうから、

声をかけなかったのかもしれませんね(笑)。

 

☆「メンバーにちょっと物足りなさはあるものの、ファンには楽しい1枚」…☆☆☆☆☆☆☆☆星8つ!