古くからの北欧メタルファンにはお馴染み(?)の
ラーズ・エリック・マットソン率いるバンドの1stです。
実は北欧メタルファンを自認していながら、
最近のラーズの活動は全く知らず、
勝手に消えたと思っていたんですが(汗)、
えらい精力的に活動しておりまして、
いや~、勉強不足(苦笑)。
今や自身のバンドだけでなく、
LION MUSICの主催者として
幅広い活動をしていますね。
なかなかマニアックで面白いレーベルです。
このBOOK OF REFLECTIONSは
そのLION MUSIC人脈で固められたバンドのようで、
何と言ってもヴィタリ・クープリの参加が
最大の注目ポイントであります。
方向性はネオクラ要素の強い
プログレ・メタルといった所。
唐突な展開は正直好き嫌いが分かれますかね。
ちなみに僕はこういうの大好き(笑)。
ヴィタリが弾いていることもあって、
RING OF FIREやARTENSIONに近い雰囲気があります。
WUTHERING HEIGHTSやADAGIOなんかにも
通ずる方向性ですね。
なのでネオクラ大好きでも
変拍子多用が駄目な人は駄目かも…。
ただ今あげたバンドと決定的に違うのは
ラーズとヴィタリを除くメンバーの力量ですかね~。
特にヴォーカルの弱さはちょっと残念。
数名参加していますが、どれも同じような声質で
パンチに欠けます。下手ではないですけどね。
ドラムも音の抜けが悪く、
複雑な展開の時はちょっと下手に聴こえてしまいます。
もしかしたら本当に下手なのか…。
ただ方向性としては大好きなので、
そういう所が気になってしまいます。
それでも1~4曲目の
アップ・テンポの曲でたたみかける展開は
素晴らしいし、
妙に強引な展開も
聴き慣れると非常に面白く感じます。
その後も何枚かリリースしているので、
この1stの問題点は改善されているかもしれません。
あとラーズのソロ名義でも何枚か出しているんで、
それも含めてチェックしていきたいです。
ネオクラ・プログレ・メタルという時点で
聴く層は非常に限定されてしまいますが、
僕の中ではまた楽しみなバンドを
発見しちゃいましたね。
それにしても
変なメロディ、変な曲です。
それでも妙に耳に残る
キャッチーさがあるという
不思議な音楽です。
☆「ネオクラ系でも異端の変なバンド」…☆☆☆☆☆☆☆☆☆星9つ!
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