ニコロ・コツェフによるロックオペラ作品。
ノストラダムスの生涯をテーマに、
豪華なゲスト陣を配して
約100分の2枚組という
ボリュームたっぷりの作品。
ニコロと言えば
BRAZEN ABBOTという
素晴らしいプロジェクトを率いている訳ですが、
参加メンバーもBRAZEN ABBOTの流れをくむ
豪華な布陣であります。
BRAZEN ABBOTの常連である
ジョー・リン・ターナー、ヨラン・エドマン、
あと常連では無いけど過去に参加経験のある
グレン・ヒューズ、ドゥギー・ホワイト、ヨルン・ランデと、
歌に関しては全く文句の言いようが無いメンツ。
バンドも
イアン・ホーグランド、ジョン・レヴィン、ミック・ミカエリの
EUROPE組で、これもBRAZEN ABBOTで
数枚参加していた頼もしいメンバーであります。
当時はディオにもオファーしたみたいですが、
それが実現したら更に凄いものになってたかもしれません。
いや、でもそれを抜きにしても素晴らしい作品、
名盤決定でしょう。
一見とっつきにくい感じで、
僕も当時買うのは少し躊躇しまして…(汗)。
でも聴くと楽曲は1曲1曲独立していて、
コンセプトアルバムにありがちな
無駄な展開は無く、すんなり聴けます。
BRAZEN ABBOTの延長線上で、
そこにオーケストラやオペラ調の
アレンジが入るといった程度で、
様式美好きなら絶対気に入ると
断言しちゃいます(笑)。
本格的なロック・オペラということで、
ヴォーカリストにはそれぞれ配役をしていて、、
個性的な声を代わる代わる聴けるのも
こういうアルバムならでは。
ノストラダムスと言えば
JUDAS PRIESTも同じテーマで
コンセプトアルバムを出しましたが、
このロック・オペラの方が
わかりやすくて聴きやすいです。
やはり僕的には
ヨランの歌声が一番の聴きどころですが、
グレン、ジョー、ドゥギー、ヨルンも
さすがという歌を聴かせてくれます。
特にグレン、ジョーは
余裕すら感じさせながら、
完全に自分の曲にしてしまう所は
圧巻の一言です。
こういう作品なので、
この曲!というのは無いです。
はっきり言って、全曲素晴らしい。
僕的にはヨランのエモーショナルな歌唱が堪能できる
「World WarⅡ」が一番のお気に入りです。
ドラマティックな素晴らしい曲です。
さて、
これだけの作品を出して、
このまま眠らせてしまうのは
本当にもったいないなぁ、
なんて思っていたら、
You Tubeで2017年のライヴ映像を
見つけました。
ほんの数分だけの映像だし、
シンガーはアルバムとは違いますが、
なかなか大掛かりで本格的な
オペラ・ライヴになっているようです。
今後製品化してくれないかなぁ、
という期待を抱きつつ、
この素晴らしいロック・オペラを
楽しむとします。
中古で割と安く出回っているので、
そういう意味でもおススメです(笑)。
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