焦げた肌を
冷ますように


夜風がそっと
涼を運ぶよ


耳に響いた蝉の声
今宵は鈴虫の合唱


過ぎ去りし夏
秋の訪れ


巡る季節を
追いかけて


やがて冬がきて春がきてそしてまた夏がくる


何かが変わると信じて
変わらないままだとしても


決して止まることなく
歩き続ける


隣で静かに寝息を立てる子供たちも
やがては大人になって


私のもとから巣立ち
違う家族を持つ日がくるのだろう


祝福すべき事だけど
なんだか少し淋しくも思うよ


そして彼らもまた
止まることなく歩き続ける


季節と共に巡ってゆく
変化と安らぎを追って


この体が朽ち果てても
魂は彼らの中で生き続ける


静寂な秋の夜に
一人ぼんやり思う事





華奢なあなたの心から涙が落ちた





まるで新緑の葉から滴り落ちる朝露のよう





光輝いて

キラリ





割れたgrassの向こう側にはもういない





歪んだあの人の姿さえ見えない筈なのに





幻捜して

キラリ





柔らかな蕾は花びらを重ねる度に硬く強く





艶やかに咲き誇り散りゆくその日まで





夢魅せて

キラリ







ほら
夜が明けるよ



世界中どこに居たって
いつか夜は明ける


晴れの日だって
雨の日だって


風の日だって
嵐の日だって


広い宇宙のほんの小さな
この地球に産まれて


今を精一杯生きる
平和と幸せを願って


時には挫けても
時には凹んでも


朝の来ない夜はないから
起き上がればいい


闇の中に踞ってても
朝は必ずやってくる



ほらまた
夜が明けるよ