『部屋決めたから。家賃は¥35,000
男性専用のシェアハウス』


ぺらん、と紙を見せられ、涙でぼやけてよくは見えない。男性専用とは、私が不安がることを考えての事なんだな。と、馬鹿な私はそう思いました。

今考えると、これは女の入れ知恵じゃないだろうか、夫がそこまで入念に考えて考えて出した結果だとしたら悲しくて虚しくて仕方がない。


平日は帰宅しない日々。
子供たちには『仕事が忙しくて』の言い訳をし、
土曜に帰ってくる。
夕方になっても帰らない時は恐る恐る連絡。
すると『今洗濯してて』の返信があったり無かったり。

一人暮らしで洗濯。
そっか、、時間掛かるよねって、妙に納得。


彼は夜までには帰り、子供と一緒にお風呂に入るのですが、脱ぎ捨てられたYシャツが異様な匂い。
洗剤なんて買ったことが無いから、間違えちゃって、でも勿体無いからしぶしぶ使っているのだろうと馬鹿な私。


私は『別居』のショックで頭が働いていない状態でした、色んな可能性を頭に思い浮かべることもできずにいました。
夫には、、、洗濯してアイロンがけまでしてくれていた女が居たんです。

私は全く気付かず。
私に至らない点があったから、静かな場所で冷静に物事を考えたいから出ていったと信じて疑わなかった。本当に馬鹿でした。


女は笑っていたのだろうか。
妻気分で洗濯してアイロンして、自分の匂いをしっかり染みつけたYシャツを着た男を別居中の妻のへと見送って、いい気分だったのだろうか?腐ってる。

 

生理的に受け付けないその匂いがついたワイシャツを必死に洗いました。

スプレーをしてアイロンをかけるのですが、熱をしゅーっと当てるとたちまち臭ってくる嫌な臭い。

私は未だにアイロンがけがトラウマで大嫌いです。鳥肌を立てながら、あの臭いがしてくるんじゃないか?という恐怖に襲われながら、アイロンを当てるときは心臓がばくばくしてしまいます。

 

毎週末その受け付けない臭いの夫を出迎え、月曜日にいってらっしゃいと言う。そんな生活は1年弱続きました。

その間には、子供たちの誕生日もクリスマスもお正月も、あった訳です。

申し訳ないですが、ほぼ記憶にありません。悲しい。悔しい。

私は母として、子供に笑顔を見せられていたのだろうか?毎日のご飯はどうしていたのか?特別な日に手料理をふるまえていたのだろうか?ケーキは?プレゼントは?あ、そう言えば私、、、クリスマスプレゼントで詐欺に遭ったんだった。支払いしても一向に来ないプレゼント。調べたら被害者が多くいる悪質サイトでした。そうか、、だからプレゼントは当日には間に合っていなかったのかもしれません。可愛そうな事をしてしまったな、、、。