田尻町立認定子ども園 田尻エンゼル園での
保護者講演会は
先生方、保護者の皆様と創った時間だと
思っています。

遅くなってしまいましたが
先生方、保護者の方に熱いご感想をいただき
今年度のうちに、振り返りたいと思っていました。


クラス毎の親子参観の後、一時間の講演の
6回連続講座
後半は、10分の休憩をはさんでの1日2講座、
という経験したことのない形。


園長、福圓長両先生が
昨年の保健センターでの講演を聴いて下さり
「うちの先生方にも保護者の方にも必要です」
とご依頼下さったのです。
リピートしてくださった保護者の方とも
再会できました。


ご夫婦での参加
お父さんだけでの参加も多いのが嬉しいです。

講座の始まりは
歌い続けている 「宝ものの歌」をこの日も。

とっても大事な子、宝もの という言葉の力
背中トントン、よしよし、いいこ、いいこ を
大人にも
大人にこそ。


昨年の講演会では
園長先生と副園長先生がペアとなられて
お互いを
よしよし、とんとん
思わず、ほろり の、宝もののうた、
それを見て保健師さんも涙 でした。


今回も、お父さんお母さんも涙ぐまれたり、
照れくさそうにされていたり。
加えて
一緒に受講して下さった先生方の
抑えきれずにぽたぽた流される涙も
印象的でした。

精一杯の毎日を重ねる大人であるのは
皆さん同じなのです。



まだ緊張した空気の中
一瞬で絵本の中に連れていってくれたのは
大人気の美しい絵本



仕掛けの美しさに加えて

日常では、あまり使わない美しい言葉が

添えられていることで

おもちゃ ではなく、本 になるのです



1日目の保護者の方に

とても申し訳なく思っているのが

最後のミュージックケアが

できなかったことです。


コロナ禍で自粛していたケアを再開するのに

迷いがありました。


だけど

講演後の感想を読むと

深く受け止められていることを実感しました。


その方なりの気づきを得て下さったこと

講演後、絵本を手にされながら

気持ちを話して下さることが

次の回では、ミュージックケアで締めくくる

勇気となりました。


エネルギーをくださるお役目を

担ってくださいました。

ありがとうございます。

またお会いできるチャンスがありますように。




一時間という講演時間で

どの絵本が、皆さんの心にしっくりくるのか

そのヒントをくださったのは

絵本屋になってから知り合った子育て中の

お父さんお母さん達です。


一対一で読むという、講師とは真逆の経験に

恵まれ

子育て中の想いを聴かせていただいてます。



だっこ、だっこの時期

一回目の反抗期をマーマにした絵本で

思春期の反抗期を理解するのにも

一役かう絵本を読みました。


この絵本への感想が一番多かったです。



私は、そんな立派な人間ではなく

弱点だらけです。

「だれか たすけて」と

半泣きで単身赴任家庭の子育てしてきたので


命を授かってから

ノンストップの毎日を重ねるお父さんお母さんに

もっと、もっと とは言えないのです。


皆さん

絵本を読んであげた方がいいこと

沢山だっこしてあげればいいことは

わかっているのだから。



それより

短い時間であっても

少しだけでも

ほっとする時間を持ってほしい

その時間の意味を感じてほしい


いろんな毎日を重ねてきたご自身を

誰よりも

ご自身が労ってあげてほしいと伝えようと

思っていました。



やっぱり

感想の文章には

疲弊していることを

振り返る余裕もなかった気持ちが、

ぽつぽつ、ぽたぽた綴られていました。




 「考えたら半年、美容院行ってないです。

   カットに行ってこようと思います」



  子どもが、だっこをせがむ気持ちが

       わかりました



    動画で時間かせぎをしていることを

      見直そうと思います



  もう大きいのに、なんて言ってたけど

   上の子も、もっと抱っこしてあげたい

    背中トントンしてあげたい



    寝る時、一緒にいて っていう

      気持ちがわかりました 



だっこしてあげたい

痛いほどの気づきに溢れていて

私も先生方も心打たれました。


便利なものに支配されなければ

時には助けてもらってもいいんですよ。


気づいている ということは

とても大きいです。



今回ならではの感想で多かったのが

「夫にも聴いてほしかった」というのではなく



    夫にも聴かせてあげたいって

        思いました。



   夫や子どもをもっとケアしてあげたい



   子ども中心の毎日

   夫を大切にしてあげたいって思いました



という感想も多くて。


これが 循環 するということなんです。


自分が満ちると

ちゃんと、こぼれ落ちて

誰かを満たします。


少し思いやれる姿

その人のしんどさを想像できる気持ちが

育っているのが本当に素晴らしい。

そんな姿が何よりの教育です。



どんどん熟成していった連続講座最後の回では

令和のお父さんお母さんには

読む予定のなかった絵本を読みました。


私の子育てが始まった頃に出会った絵本

当時の田尻町のお母さん達が

限りある親子の時間は

砂時計みたいに流れ落ちていくんだと感じて

子育てを踏ん張った絵本です。


今も

「この絵本を見るだけで、涙が」という方

特別な一冊だと言われる方が多いです。





当時気づかなかったのが

絵本の中のお母さんが

もう我が子の元に行けなくなって

息子に帰ってきてもらう場面、


精一杯生きてきたお母さんを象徴するような

見開きいっぱいに紅葉する木の葉の色です。


真っ赤に命を燃やして

自然に逆らうことなく、はらはら落葉していく




かつて息子を抱いていたお母さんが

次のページでは

大人になった息子に抱っこされています。



赤い葉っぱは、だんだん金色になり

葉っぱの形が 星の形になって昇っていきます。


この絵本の表紙を開くと

タイトルの下に

小さな植えられたばかりの苗木の挿絵で

始まっていることでした。



最初のページには

窓の外から、またたく星🌟の挿絵で溢れています。


祝福され見護られての

子育て、自分育てのスタートなのですね。


講座中に

もうご両親を見送られていることを

話して下さったお父さんのお顔が浮かびます。



ページ毎に

窓から 育っていく木が、ずっと描かれています。


木が育つように

子どもも育ち

お母さんも育ってきたのですね。


大人こそ

育っていけるのが尊いです。



先生方が決めてくださった講演タイトルは



お星さまの挿絵でした。




最後にケアで使ったのは、こちら。


講演の最初

自分がほっとできる時間 を皆さんと

出し合いましたが

好きな音楽を聴く

のは、今でも私の大切なケアです。


1日目のお父さんお母さんに

せめてお届けしたいです。



先生方が沢山、園のために絵本を購入して

すぐに子ども達に読んでくださいました。


園に伺うたびに

その時の様子や

先生方の感想を話して下さるのが

とても勉強になって

絵本が分厚くなっていくって思うのです。



各講演毎に、読んだ絵本は少しずつ違うので

保護者の皆さん、先生方で

心に残った絵本を、教えっこしていただけると

嬉しいです。


公民館の図書室にも

司書さん、職員の方が、

いい絵本を選んで下さっています。

また読んでみてくださいね。



気になる絵本など

絵本屋つきのあめからお届けします。





メッセージ欄からもどうぞ。



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