お客様から
八島太郎さんの「からすたろう」の
お問い合わせをいただきました。

今日2023 9/3日曜日
 Eテレ 9月3日(日)午後8:00~午後8:45

再放送で観れるのを楽しみにしています。









特攻警察に夫婦で捕まり

酷い拷問を受けた後

アメリカに亡命されました。


当時、日本に残してきた息子さんに危害が

及ばないように

名前を八島太郎

としてアメリカで絵本作家として生きられ

日本に帰ることなく亡くなっています。


太郎は

日本を象徴する名前として。


読み返してみると

水上 勉さんの紹介文。

「土を喰らう」の映画を思い出しています。




入学して

軍服の見るからに怖い先生に馴染めない

主人公チビは学校にも友達にも馴染めません。


六年生になって赴任してきた

いそべ先生は

チビのことも、可愛がってくれます。


朝ドラ

「エール」の直太朗さんが演じた藤堂先生を

想います。


チビの、今でいうところの 特性 を

大切な個性として認めてくださる先生です。


草花に詳しいところは
「らんまん」の万太郎さんのようで
いそべ先生はチビに一目置いてくれるのです。

何より
毎日長い道のりを休まずに通ってくる
チビの心の強さを尊く思われるのです。

村の大人までもが、チビを馬鹿にすることにも
心を痛めていたはずです。

最後の学芸会で
いそべ先生はチビに
からすの鳴き声を披露させます。

村の人達も招かれている中で

聞いた人の心が
山に連れてゆかれる
からすの鳴き真似をチビはできるのです。

あかちゃんからすの声からはじまり
お父さんお母さんからす

嬉しい時の声
村に不幸があった時の声‥。

読み返していると
異国から息子のいる日本を想う
悲嘆や
どうぞ元気でいてほしい
と願う八島さんご夫妻の
言葉にできない祈りのように感じて
胸熱くなります。



子ども達だけでなく
大人までもが、長い間
チビに、つらく当たったことを
気づかせるところが、プロフェッショナルです。

大人も子どもも恥入ります。
敬意を込めて
チビのことを
からすたろうと、呼ぶようになります。


いそべ先生には
モデルがいます。






物語とエピソード


息子さんを残してきた日本を

どれほど想い描かれた絵本であるか


幼い娘が

初めて自分で傘をさして歩いた日を

愛おしく

奇跡のように感じられているか


絵本から感じとることができます。



放送が楽しみでなりません。


ずっと昔の物語なのに

今の時代にこそ必要な気づき

何を大切にしないといけないのか


受け取れる方が

一人でも多くいてくださることを祈ります。


取り急ぎのお知らせです🙇‍♀️









絵本屋つきのあめ

からお届けします。