新年
明けましておめでとうございます🐇

お気に入りの うさぎ絵本です。
あまりに有名な
おさるのジョージの作者ご夫妻の作品ですが
この絵本は衝撃でした。


ナチスドイツの迫害を受け

亡命したレイ夫妻は

戦争中の不条理さを

おさるのジョージの、いたずら好きで

どんなジョージも受け入れてくれる

黄色い帽子のおじさんとの物語に託し

物語の中で、自由を謳歌したとするなら


今日の絵本は

同じでないこと

排除しようとする力に屈しない

主人公 うさぎのスポットティーに

自分達を認める姿を託したようにも読めます。



少数派であること
1人だけ違ってしまうこと
をどう捉えるか

愚かな大人の姿と
対局の子どもの純粋さ、素直さ、賢さの
二極を見せつけるように物語が始まります。


あらすじとエピソード


一匹だけ

斑点模様で生まれてきた我が子を

受け入れられないお母さんうさぎ。

露骨に嫌う叔母さんうさぎ


スポッティのことが、ただただ好きな

兄弟姉妹。


惚れぼれするのは

お母さんの気持ちに

深く傷つきながらも

自分の斑点模様を


  ぼく じぶんのもよう すきだよ

  すてきでしょ


と、からりと言うスポッティです。



母さんうさぎや叔母さんうさぎは

私は、いいんだけど

おじさんうさぎが、きっと嫌がるから‥

みんなと違うから‥

そんな言い方をするのです。



こんな物語を

大人になる前に読んでもらったら

子どもの心も、耕されるだろうし


作者、レイ夫妻は

母さんうさぎや叔母さんうさぎの

言葉や態度を

大人にも突きつけたかったのでは

と思うのです。


絵本

物語には、そんな力があります。



後半は

人数が逆転します。


悲しくて

家出をしたスポッティーを助けてくれた

斑点模様のある優しいブラウンさんですが


家に行ってみると

斑点模様の中に一匹だけいる

真っ白なうさぎのことを


ぼくはいいんだけど

おばあさんが

なんと言うか

で悩んでいるんです。



  ここへきてみたら まったくはんたい

  なんだか へんだとおもいませんか?


スポッティーが投げかけます。



この絵本と出会った時よりも

今の方が

このウクライナカラーも🇺🇦

より、突きつけてくる今を感じています。


大人になるほど

深く読める物語です。


この絵本に心が揺れたり震えたりの

大人の振動こそ

子ども達と共有したいものです。


もちろん

子ども達の想いも感受したいです。

きっと様々です。




自分の模様が好きなスポッティーですが

ブラウンさんのところにいると


 スポッティーは きがらくになりました



気丈にしている

幼いスポッティーの日常の中での

胸の痛みが伝わってきます。



ブラウンさんちの

一人だけ違ってしまった白いうさぎの気持ちが

スポッティーは

誰よりもわかってあげられるのです。


ぼっちとぼっちが出会うと

ほっとする。




斑点模様ではなくても

日常の中では

しんどかったり

気を張っていたり

深く気持ちを話すことなく

当たり障りなく

自分の悲しみや痛みが

こぼれたり滲まないように

と心に留めていたりします。



ブログの世界で

心の模様 が 安心できる仲間の存在が

尊いんだ

って思っています。


みんなそれぞれ

いろんな模様を抱えて生きていて

絵本のクライマックスのように

それぞれの 模様 でくつろげるといいなぁ。

豊かなグラデーションは

こうしてできるのだと思うのです。


絵本講座って

こんな感じです。



心が通うって

本当にしあわせで安心。


大人も子どもも

読んだ後、沢山おしゃべりしたくなる絵本を

今年の初めにご紹介しました。


ぴったりの歌詞



絵本屋つきのあめから

お届けします。




ご感想も嬉しく読ませていただいてます。

お返事を書くのも楽しみです。

よかったらお気持ち聴かせてください。






真っ白ではない

なかなかの模様の私と昨年も

仲良くして下さり

毎年ながら嬉しく思っております。


今年も宜しくお願い致します。