鳥取県で、
どうしても訪れたい美術館がありました。
私の大いなる勘違いもあるのですが。

鳥取市での岩田さんの講演会に
行くと決めて
読み返した絵本。



随分前に

詩と写真の懐かしさだけではない

凄みに圧倒されて迎えた絵本でした。


詩とエピソード



この写真絵本が生まれるまでの

映画のような物語が

後書きに丁寧に綴られています。


写真を提供された植田正治さんの作品は

鳥取県

特に鳥取砂丘にこだわって撮られた作品が

ほとんどなのです。



その物語と出会いなおして

絵本を手に取ると

表紙の色や中表紙までも

この色で

この質感である意味を感じられます。





きっと

この鳥取砂丘で撮られた写真絵本が

プロフェッショナル仕事の流儀や

岩田さんの著書でも紹介されているので

講師として招かれたんだ‥!

なんて素晴らしい‥!

と思い込み、

講演会のお知らせをくださった岩田さんにも

「何故、鳥取市なのかわかりました!」と

返信した私は、穴に入りたくなるのです。


本当の理由は、一冊の本のようでした。


とはいえ美術館に行って

この写真絵本の写真は植田正治さんご本人と

ご家族であることを知り

やっぱり胸いっぱいになりました。


絵本が、分厚く感じ愛おしくなるのです。




全く土地勘のない米子市で高速バスを降り

15分の到着遅れで

ドキドキしながら次は1時間後にしか来ない

バスの乗り場と行き先の確認を重ねます。


教えてくれた運転手さんが優しく

ほっとして、お礼を言いながら、つまづいて

膝小僧を擦りむきました。

痛いより恥ずかしかったです。



バスの窓から大山に見とれていると

もう次のバス停。


ここからはタクシーなのですが

全く走っていなくて駅前を目指します。

ドキドキ。



タクシー停まってる!

でも

運転手さんがいない。

ポスターを見て電話をすると

「すぐですので、お待ち下さい」と。


電話を切ったと同時にタクシー横のドアから

運転手さんが出てこられて

びっくりしました。


ようやく到着して

ランチタイム。

ハイジ気分

目の前に大山。



美術館そのものがアート、芸術。

青い青い空




景色も窓も

水も





光も影も

すべてが芸術






景色 の配色が刻々と変わります。








ハイジの言う

「山が燃えているわ」な

景色。


初めて見る雲





期間限定のフリーバスは予約を入れると

利用できます。

最終のバスを予約していました。


館内の方にも確認して

バス停で待ちながら

どんどん暮れていく景色を写真や動画に。


もう人通りもなく


時間になってもバスが

来ない‥。


携帯の電源も残り少ない‥。

こわくなって

予約した番号に電話すると


「向かっております」


ほっとして

「混んでるんですね!待ってます。

 ありがとうございます」と。



しばらくすると

地平線の向こうからバスが。


ドアが開いて乗り込むと


運転手さんだけ。

びっくりしました。




それでも やれやれ。

美術館に再会を誓って後にします。


スキンヘッドの物言わぬ運転手さんと

私の二人だけ。

その後も誰も乗ってこなかったです。



バスの窓から

米子駅に着くまで

ずっと空の色を見ていることができました。



帰ったら、読もうと思う絵本は



こちらは、もう新品は買えないです。

様々な雲の写真のまわりで

この世を旅立った子ども達が

楽しく過ごしています。


だけど

一人の男の子がどうしても

おうちに帰りたくなって

雲の女神様のところへお願いにいくのです。




             1760円税込

こちらも一時期買えなくなっていましたが

新装版として復活。

作者の伊勢英子さんの愛犬が

描き加えられています。

見つけられましたか?


伊勢英子さんの描く様々な空の表情には

雲の名前が添えられていて

私はもううっとりです。


子どもの頃から雲が不思議で食べたくて

ハイジみたいに乗ってみたくて

大好きです。


新しい絵本との出会いも、ときめきますが

誰かと出会ったり

何かに出会うと

本棚にある絵本との出会い直したくなります。






              1320円税込



だんだん思い出してきました。

確か、

情熱大陸に植田正治さんも出演されていました!



写真集も素晴らしいです。



写真集も絵本も

絵本屋つきのあめ

からお届けします。


出発前からドキドキハラハラの鳥取旅行。

びっくりの連続。


次の日、キャリーバックのコロコが

知らないうちに外れてたのに

1番冷や汗出ました。




絵本をいっぱい詰めて

いろんな所へ一緒にがんばってくれました。

ご苦労様でした。

鳥取イオンさんが引き取ってくらましたが

別れがつらくて記念写真です。


心優しい方に沢山助けていただきました。

ありがとうございます!