音楽と絵本を重ねると
物語と物語が出会い
その世界は一層豊かに広がることを実感。
ピアノ教室を主宰するともちゃんが
熱く熱く語ってくれた絵本とエピソード。
前回のブログの続きです。
この絵本の中で
苦悩の時
が数ページにわたって描かれています。
くるしいことや こわいこともあるし
いつも うまくいくとは かぎらない‥。
大人にも子どもにも
糸が絡まるような
うずくまりたくなる時‥。
そんな場面、経験を
でも
きっと やりなおせる
まえより すこし つよく おおきくなって
「この でも を感じる曲があるんです。
絵本の
でも から
物語が、また始まるように
曲が展開して
強く 大きくなって
絵本のような物語へと続いていくんです」
と。
初めて聴く美しい曲と
出会わせていただけました。
是非出会ってみてください。
出会いなおしてみてください。
もう一冊は
世界絵本原画展でグランプリ受賞で
話題になった絵本。
イランの絵本は初めてです。
本の帯の言葉から
もう
物語を感じます。
詩の文化か根付いている国
言葉の国
詩の国
この冊子も魅力的。
イランの絵本ということでも
話題になった絵本でしたが
主人公のボクサーが闘い続ける絵本を
私は読みきれずにいました。
イランという国は
とても詩や物語を大切にする国であること
魅力的な本屋さんが沢山あること
そんな文化や
本屋さんの匂い
を感じて読めみたくて出会った絵本です。
ともちゃんは
この絵本から
「ベートーヴェンのピアノソナタ
テンペスト第3楽章
を感じるんです。
ベートーヴェンの苦悩多き人生と
その先にある
救いの光や、
かけがえのなさを感じるんです」と。
この絵本とベートーヴェン⁉️
というのが音楽に詳しくない私の印象です。
ボクサーは 子どものころから
いつも 打っていた。
表紙のように
季節も問わず
ずっと。
海を感じる場面が多いです。
波のように途切れない
孤独を感じても
疑問を感じても
打ち続けなければならない。
その苦悩の先に
父さんが何故自分にボクシングを教えたか
気づいていきます。
自分の使命に気づき
受け容れていけます。
ラストのページ
その、ささやかな存在に
どれほど救われただろう
と
私は
ともちゃんから
音楽と物語を受け取ることができました。
心惹かれる絵本は
クライマックスで心がおさまったり
思いもよらぬ爽快感や美しさ
深い頷きであったりします。
「絵本に 始まりと終わり
があるのは
音楽も同じで
どんなふうに始めて
どんな風に終わるのか
同じ演奏は二つとない
唯一無二なんです」
ともちゃんの言葉に深く共感します。
絵本を読みあった方との
時間を思い出しています。
前回のブログにも書いた
佐渡裕さんの
作曲家が五線譜に込めた物語を
感じなければならない
の言葉に心にから頷けました。
自分では見つけきれない言葉に出会えるのは
本でも音楽でも
しあわせなことです。
前回のブログ
ベートーヴェンが
生涯にわたってピアノソナタを32曲書いて、
青年期、壮年期、老年期それぞれの人生を
語ってます
と、ともちゃん。
となると
クリムトとベートーヴェンのつながりも
より味わえます。
つながっていくって
気持ちよくって嬉しいことです。
循環しているということ
エネルギーぐるぐる。
ちょうど
映画 ドライブマイカーにも触れた日でした。
映画の中で流れているのも
このベートーヴェンの曲だと
教えてくださいました。
絵本だけでなく
音楽や
絵画
映画も追いかけてきます。
いい映画でした。
村中李衣さんの番組を観た
ともちゃんの感想
絵本の中にあるセリフを
字面だけ追うのではなく
その背景を立体的にイメージして読む。
絵本を読み合うということは
楽譜から実際に音を出して表現することと
同じだなと感じました。
丁寧に丁寧に解釈する。
人それぞれの解釈があり正解は無い。
単語や助詞までもが
一つ一つ意味があり存在感がある。
それはたくさんの音符
一つ一つにも存在感があり
意味があるのと一緒だなと。
これからのレッスンのヒントになることを
たくさん教えていただきました。
物語が
受け取られる毎に
どんどん豊かになっていくのです。
あなたは
どう読み
どう聴かれるのでしょうか。
そっと
宝ものを
旅のお土産を 見せあうように
聴かせていただけると嬉しくって
とっても、しあわせな気持ちになるんです。
1650円税込
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小さな読みあいのような場であれば
と思っています。
