岸和田聖母幼稚園職員研修

先生方との絵本の時間の続きです。


前半はこちらです。


初めましての今回は

絵本っていいなぁ

と思っていただけたらと。

私を探してくださった園長の山口先生と

再会した時

山口先生は以前の研修で私が読んだ

絵本のエピソードを一番に話して下さいました。


私と息子のエピソード。

下宿生活に入る前に

息子が

「この絵本みたいになったなぁ

 俺、お母ちゃん抱いて揺すらなあかんなぁ」

と自分の今とを重ねたことが、忘れられなくて

と。

これが、たまらない絵本の魅力です。


今回は女の子バージョンもご紹介したので

山口先生胸いっぱいの涙。


園長としてではなく

一人の女性として聴く姿は

先生方が安心して物語にひたる時間に

してくださいました。


この絵本の力を一層感じることができました。


どちらの絵本も

時間は有限であることを語ってくれます。



聖母幼稚園に惚れぼれしたのは

この絵本を先生方皆さんがご存知なこと。



この絵本を読んでくれる先生のことを

生まれて数年の小さな人達は

安心するでしょう。


お母さん達もきっと

心がほどけて、安心できて‥。

その安心感は子ども達に降り注ぎます。

大人の安心が一番大切。




大人になった我が息子は

当時、怯えて怯えて入園。

もう二度と私に会えないのではないか

親から離されて

どんな修行をさせられるのだろう

と思った

と後に教えてくれました。



初めてのクラス替えにも揺れに揺れました。


そんな年中さん。

担任の先生と私達親子の大切な絵本が



子どもの言い分を全く信じてくれず

居残りさせ罰を与える続ける先生


最後は先生にも信じ難いことが起こります。

主人公は

先生に散々言われた言葉を

そっくりお返しする

という、毒気たっぷりな絵本。


先生方にご紹介すると

その結末に

「え〜っ!?」と大笑い、ひき笑い。



この絵本を担任の先生が読んでくれたと

息子は大興奮。

「お母ちゃん この絵本買って〜!!」

「よっしゃ〜!!」です!


私も先生のその心意気にメロメロ。

先生にお伝えすると

すごく喜んでくださって。


読み返すたび

にやにやしてしまうんです。


うまく言えないけど

幼稚園でこの絵本を

子どもの心にちゃんと収まるように

読んでくださった先生ってすごいと思うのです。


息子がすごく先生を信頼する姿が

本当に嬉しかった‥。


絵本には

そんな可能性があることをお話できました。




絵本の魅力は

共感と客観性。


受け取り方は様々で

その時

受け取れる分だけ

受け取れるのです。




この絵本を職員研修で読めることは

とても意味があることだと思うのです。



意味がわからない

と言われる先生もいらっしゃるので。


さて 答え合わせです。


君が元気なだけで
何も足さなくても、私はしあわせ
なんだよ
という絵本の中にある答えを信じられなくて、
「ホンマなん?ホンマにホンマなん?!」と
取り乱すほどの
幼い子ども達の気持ちをお伝えしました。


自分がそこにいることを大人が喜んでくれる
自分の存在をそれだけで良し
としてもらえると

子ども達は安心して
嬉しくって
成長しようとするのです。

この絵本の



荒れて、困ってて
鉛筆を噛みながら
日々をしのいでいる男の子が
落ちそうな涙を堪えている男の子が

「ぼく もっともっと いい子になります」
って言ったように。


私がお手本にしているこの本の中の
ジョイス先生も (こちらは絶版)

子どもは未熟だから当然間違います。

そんな時は

ミッフィーちゃんのお母さんのように

よくないことを

すっきりと叱れる大人でありたいです。


ミッフィーちゃんが

お店のものを持って帰ってしまう

という

ミッフィーちゃんだけにショックキングな絵本。

そのお母さんの台詞に


一人の先生が


「ホンマや‥。

『あなたは なんて わるいことをしたの!』

ってお母さん言ってる‥」

思わず言葉がこぼれて。


その心の震えが他の先生方にも

伝わっていくのが感じられました。


この叱り方は大人のお手本にもなります。


あなたは悪い子

ではなく

あなたのしたことは悪いことよ

と。

人格まで踏み込まずに。



子どもだけでなく

大人にとっても

物語の中には出会いがあるのです。





自己肯定感の高い大人のそばにいると
子どもの自己肯定感も自然と守られます。
大人にも言えることですね。

自己肯定感は
自信や自惚れとは少し違って

また成長していこう
うまくいかないことも、失敗こそ認めて
成長しようと思う気持ちです。

我が子であっても人は変えられないけど
自分自身は
変わりたいって思えたら変わっていけます。
1ミリ変わることで
未来が変わり始めます。



工藤あゆみさんの絵本に戻ります。




大きめの嫌なこと 

小さなしあわせ

が食べる



嫌なこと

ストレスを避けて生きることは難しいけど


小さなしあわせ

を自分で見つけて増やしていくのは

可能です。


先生方の小さなしあわせを

挙げていただきながら話しました。


歌ったり

美味しく食べたり

ご機嫌になるものを楽しみに観たり‥。

話されているお顔がいい感じす。



小さなしあわせをどんどん自分に許し

見つけて

育てたり‥

そうしていると


なかなか機嫌のいい毎日になるのでは

って思うのです。




この場面にとても心寄せる人が多いこと

解いて丸めた闇は


誰かの闇、気持ちをわかってあげる時に

役に立つことをお伝えすると

深く頷いて受け止めてくださいました。


闇は悪い事ではないのです。




ため息は吐いてもいい

だけど

この黒いものを誰かにぶつけては

いけないですね


子どもや立場の弱い人が

影響を受けがちだから

心に留めておくことは大切です。


八つ当たり

よじれた怒り

は正しく怒り、発散したいです。

助けを求めていいのです。

話す

ということは

どんなに時代が進んでも大切です。

大人も子どもも。




この日も先生方に

講座後の感想をいただきました。

よくぞ書いてくださったと

帰宅後、その想いに涙です。


見事にすべての先生方が

ご自身に深く向き合われたお気持ちを

書いてくださっていて

心打たれました。


向き合って

自分を打ちのめすのではなく

ちゃんと

ご自身で受け止めて

認めて

前を向かれている気持ちが響くのです。


宝ものの歌も

受け取ってくださって

ご自身の子どもさんへの

大好き

宝もの

の気持ちが溢れていました!




早速

保育の場でも

宝ものの歌を歌ってくださったとのこと

山口先生から伺って

スピード感が嬉しくて!


大好き

宝もの

の言葉がたんぽぽの綿毛みたいに

飛んでいくのが嬉しいです。



この日はいいお天気で

最近出会い直せたこの絵本を最後の一冊に。



私のまわりには

本当に心優しい保育者の方が多くて


会社員を辞めて保育者になられたり

この春から保育の仕事に戻られた方もいます。



この本の後半

見開きいっぱいに森が広がる挿絵に


「だまっている」という ことばのむこうに

 ゆたかなもりが 

       ひろがっているかもしれない


という ページがあります。


仕事をしていく

日々を重ねていくって


この森が豊かに茂っていくように

本を読み

言葉に出会い

学びを重ねることです。



自分の中の森を

豊かにしていきたいです。


美しい色とりどりの挿絵と

凛々しくて余韻たっぷりの言葉で

読み終えることができる絵本との出会いが


小さなしあわせ

に加わったら幸いです。


私は何度も絵本に抱きとめられ

そんな気持ちを語る場

受け止めていただける機会があって

とてもしあわせです。



先生方が書いてくださった感想は

一冊の絵本みたいで

お一人お一人の物語として

読ませていただきました。



聖母幼稚園で

大きくなっても

大人になっても

何度も語ってしまう

柔らかな記憶を持った園児さんが

しあわせな大人に育っていかれることを

心から祈っております。


園長先生

私を見つけてくださって

ありがとうございます。


しあわせなご褒美をいただきました。

私も学びを重ねていきます‼️



コロナ禍でのミュージックケアは

今までみたいにはできなかったけど

直太朗さんが母校のために作った合唱曲で。

直太朗さんの歌詞カード載せてます。


この曲です。


直太朗さんバージョンはこちらを。


どの絵本も

絵本屋つきのあめからお届けします。




              ¥1430税込


              ¥1540税込


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                 ¥1320



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