いい絵本だけど

自分には眩しすぎる絵本として出会いました。




女の子の人生を追う物語だけど
結婚して
子どもを持って

という物語も
もっと色々それぞれでいいのに
って当時も感じて
仕事でも
売れている絵本だけど読まなかったです。



恐るおそる
久しぶりに手にとってみたら

絵本の中に
なんと
娘がいてびっくり。


表紙を開くと
表紙の赤ちゃんが
うんとお姉さんになって
芝生に寝転んでいる中表紙。
我が娘にそっくり。

あの
生まれた時から反抗期で
おさるのジョージのような
きかんぼうが
お姉さんになるなんて
想像できなかったです。



お母さんは
しっとりと生まれたての赤ちゃんの
指先にキスしているけど
この場面から
我が娘同様
なんか企んでいるように見えてしまいます。


自転車をかっ飛ばしている
赤ちゃん ではなく
子ども になったあたりから
ますます
見たことがある姿です。

同学年の女の子と遊びが合わなくて

昭和な感じで
一つ年上のひなちゃんと
近所で有名になる程、激しく遊んでました。

この子達の 科捜研の女ごっこ 
が面白くて。
寝転んでチョークで型取ったりしてました。



中盤からは
段々と
お母さんは登場しなくなります。

この女の子が
自分で切り拓いていく時期がきたのです。



冷たい水の中に飛び込んだり

ほのぐらい森の中へ
さまよいこむ

その森の先に
瞳を輝かせものと出会えます。


文字も
おとなしく横並びではなくて


びよーん
って弧を描いて
水面に向かったり

どんどん
右上がりになったり

ぶらんこの軌道のようだったり。


ぶらんこの場面では
こんなふうに
ひなちゃんと
周りの大人が固まるほど
びゅんびゅんこいで
髪の毛が地面すれすれの、こぎ方を
「フライパン」と名づけてました。
叫びながらぶっ飛ばしてました。


絵本も
限りなく
フライパン
な 挿絵です。
(実際はもっとスレスレです)

もっとたかく もっとたかくと
はずみをつけて

めまいがするほど
たかくまで、じぶんをためすことも
あるだろう



まさに
娘の思春期以降は
チャレンジの連続でしたが

一人膝を抱き
うずくまっている挿絵のような時も。


挑戦した後悔の痛みは薄れていくけど
挑戦しなかった
挑戦を許されなかった後悔は消えるどころか
ずっと鈍く苦しいから

一つひとつの挑戦を
応援してきました。



節目節目で娘は苦しんでたけど
避けられないこと。

失敗ではなく
貴重な経験。



ぶらんこの場面も
うずくまっている場面も

過去の思い出となったのと
きっと色々ある就活の今とが
混ざって感じます。

就活ガイダンスで
20社のエントリーでは少ない
せめて30社を

その中で
断られることの方が多いので
そんな気持ちを支えてやってほしい
と聞き
本当に大変だ‥と。


それでも
出口のないものは、ないので

顔をあげて立つ姿の挿絵に
励まされます。

今までも
これからも
何度もこんなふうにして
立ち上がろう。

それは私も同じです。

いつのまにか
自分の物語にもなってます。


後半
お母さんが登場するのは
子どもを見送り
見護るいつくかの場面。


最後の言葉は
私がほしくてたまらなかった言葉

今は
その言葉を全力で
我が子に伝えたい私です。



私は私をがんばります。

母と娘の物語 と
本の帯にもあるけれど

いろんな毎日を重ねる
自分 を労い応援する絵本
としても
私はこの物語が好きになりました。

まだ、おぼつかないけど
順調に
私の中の
一番の私の身方と
私 が育っているのが嬉しい。
すくすく
機嫌良く育てていこう☺️






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