あなたが自身の境遇の幸・不幸を

ただ喜び、あるいは恨むことから

抜け出して

積極的にそれぞれの光と影を、

それが織りなすひだの深さを

味わう日がやってきますように

 (「大人になるっておもしろい?」より引用)

 

今月の清水眞砂子さん

「大人になるっておもしろい?」に絵本を重ねる

のテーマは

「家族ってなんだろう」

です。

 

清水眞砂子さんは

申し分のない家族を語るのではなく

 

家族だから

家族なのに

 

親子なのに

 

先生なのに……。

 

その関係の難しさからの視点です。

 

今回もオセロのように

頭の中がひっくり返りました。


 

「申し分のない親」が

時に子どもの自分で生きようとする力を

奪ってゆく

物語にも、ふれられています。

 

 

 

 

 

 

絵本の中でも

過干渉

を考えるものが多くありますが

 

 

 

 

 

 

自分の手元に置くには苦しくて。

 

講座や研修では

助けとなる優れた絵本です。

 

 

 

子育てしながら迎えていったのは

お手本にしたい絵本。

 

かつての幼い 私 も

傍らに

時にはひざに乗せながら

絵本を選び、読んできました。

 

今日の絵本もそんな1冊です。

 

我が子と読んでいるときは

気づかなかったけど

瀬田貞二さんの訳です。

 

私達の瀬田貞二さん

と言いたくなるほど

リモート絵本講座でも

その訳の美しさと深さにふれてきました。

 

 

朝ドラの千代ちゃんが

生涯大切にした「人形の家」の訳も

瀬田貞二さんです。

 

 

 

 

この絵本が

息子にぴったり!と思ったのは

 

彼は

作者のウイリアム・スタイグに

幼稚園の頃から

強烈に心惹かれていたことと

 

「お願い!

 黙ってこれ買って!」

と珍しくおねだりしてくれて嬉しかった本が

 

そんなに好きだと知らなかったです。

 

何年か前

彼が帰省した時

枕元で開いていたのが嬉しくて。

 

あった!

 

 

 

とにっかく

挿絵が最高に細かく楽しいのです。

 

 

生々しくロバなのに

二足歩行で

足を組んだり

編み物までしてます。

 

優しいお父さんお母さんと

のんびり暮らす

石ころが大好きなシルベスターの物語。

憧れの暮らしです。

 

 

 

主人公シルベスターが魔法の石を見つけて

うっかり石に変身してしまい

戻れなくなるのです。

 

このうっかりぐあいも

私のDNAが入ってる息子と同じ。

 

落語のように物語が進みますが

 

楽しい挿絵ながらも

息子を

探しまわり

悲しみにくれる気持ちは

痛いほど伝わってくるのです。

 

クライマックスに向かいながら

おしりがムズムズするほどの

もどかしさをあじわいましょう。

 

子ども達は

にやにやきゃーきゃー

身をよじりますよ。

ドリフの

「後ろ 後ろーーー!」

みたいに。

 

 

魔法がとけていったのは

子を想う気持ちと

何より親が

子どものことをよく知っていたから。

 

あれこれ言わないけれど

ちゃんと我が子のことを

わかっているのです。

 

 

 

スタイグの絵本が大好きな理由は

どの作品にもある

最後のページの

とびっきりの言葉と

とろけるような挿絵です。


 

幼い時も

青年期になっても

その子が、ただ目の前にいること

命があることを

条件付きでなく喜び

うまくいかないことも

まちがいや失敗も

先回りしたり

奪ってしまわない

責めない

 

これが成されていないと

きっと人は苦しみます。

 

この、いっけん簡単に思えることが

むずかしかったり

こじれてしまうことが

実は多々あるから

 

家族だから

家族なのに

親子なのに

難しくて

うんと昔から

絵本や児童文学のなかで

繰り返されているのでしょう。

 

 

今月の絵本講座では

そんな絵本を読みます。

 

 

 

 

 

 

 

闇 は、あって当たり前で

いかに 光 を見つけていくか

 

清水眞砂子さんの本を通じて

絵本を重ねてきましたが

 

家族

という関係のなかでの

光の見つけ方を感じてみましょう。

 

 

ウイリアム・スタイグ絵本母と娘のエピソード

 

 

どうぞ

初めての方も

えいっ!とつながってきてくださいね。

 

えいっ!って初めて参加のユキさんの気持ち

 

 

流れ星清水真砂子さん

「大人になるっておもしろい?」に絵本を重ねる

 第10信

 「家族ってなんだろう」

 

 2021/6/27(日)14:00-16:00

   受講料 2000円

 

前回の絵本

 

 

クローバー聴講をメインに参加される方もお受けしています。

Zoomが心細い方も初参加が心細い方も

サポートさせていただきます!

心優しい方ばかりの

小さな集まりです。

 

 

りんご個人での読みあい、選書などの御依頼も

楽しみにお待ちしています。

リモート絵本講座で読んだ絵本も

読みますよ。

 

いろんな参加の形

リクエストが嬉しいです。

ありがとうございます。

 

講演会などの御依頼もいただいております!

御依頼お待ちしています。

 

 お申込み

リンクehonkousi.jimdofree.com