「生意気なことをいうな」

という台詞は

対等を好まない

支配関係でありたい人がいう言葉です。

 

苦し紛れに

人の気持ちを砕いて

黙らせ

考えさせずに従わせる時に使う言葉。

 

 

清水眞砂子さんが

学生達に

「生意気であってほしい」

と言われる心意気に

くらくらします。

私を抱きしめ励ましてくれます。

 

過去まで

飛んでいって

子ども時代の私を抱きしめてくれます。

 

私を傷つける人は

もういないのだから

もうその言葉に

ヒリヒリずきずきするのはおしまいに

していこう。

 

 

 

清水眞砂子さんの

「大人になるっておもしろい?」

第九信「生意気っていけないこと?」

 

どの本より思い浮かぶのは

ネズミ女房です。

 

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何度も綴り語り合ってきた絵本ですが

この日リモート絵本講座の参加者の

お顔を見たとき

 

「今日はこの絵本から読もう」

と。

何回も読み深められる絵本なのです。

 

 

考えごとをするひまはありません

 

そんな毎日をおくる

ねずみ夫婦の住みつく屋敷に

捕らわれた鳩がやってきます。

優雅な籠に入れられ

贅沢なえさを与えられ

 

何の不足もないはずですよ。

と。

 

 

おすねずみは

窓の外などには興味はなく

時折窓ガラスにひげを押しつけ

外を見つめるネズミ女房に

どうしてチーズのことだけを

 考えておれんのかね」

と。

 

 

外の世界に戻ることを諦めている

はとを元気づけるために

ネズミ女房は

「飛ぶ ってどういうこと?」

と聴くうちに

 

目が回るほど夢中になって

「もっと話して!」

と言わずにはいられないのです。

 

 

 

おすねずみは

ねずみ女房のおるべき場所は

 巣のなかだ」


自分勝手で働きたがらない

おすねずみとの会話の場面は

ありません。

ネズミ女房はいつも黙っています。

 

 

 

はとの前では

はしゃいだり

怒ったり

泣いたり

包みこまれるぬくもりも

眠れない夜も知るのです。

 

家の外に出られなくても

鳩と話す時間は

ネズミ女房の心を満たし

豊かにしたのでしょう。

 

 

そんなに愛おしい鳩を

 

あの籠の中にいてはいけない」

 

の気持ち一つで

小さな体で知恵をしぼって

はとを逃がすのは

不自由さの苦しみを想像できるから。

 

 

寂しさを感じながらも

飛ぶ 姿を

目の当たりにして

「やっとわかったわ」

と涙をはたきおとし

 

自分で星をみた

 

ことを誇らしく思える

ネズミ女房の感性に

浄化されるのです。

カタルシスを感じるのです。

 

生涯忘れることのない記憶を

自分の選択で胸にできた余韻も

読み手を包むのです。

 

囚われている者を解放することで

手に入れた

何度でも

何時でも

自由に思い起こし

出入りできる自由な世界です。

 

 

清水眞砂子さんは

大風呂敷を広げたからこそ

自分の小ささ

世界の広さ、豊かさを思い知ることが

できる

 

今あるままでは

いてもたってもいられなくなる

 

これが

憧れを知ってしまった

というものかもしれません

と。

 

憧れて

その世界に身を置く歓び

自分を生きる誇りあふれる物語です。

 

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絵本とエピソード 

 

 

ねずみ女房も

ブランケットも

二人が強く誇り高く生きる選択ができたのは

 

選ぶことも

考えることもできずに

我慢に慣らされていた毎日の中から

自分を取り戻せたから。

 

自尊心を取り戻すのは

心躍り

安らぐ経験です。

 

今まで知らなかった知識

ともすれば真逆の価値観を

知ることで

「これでいいのだ」

の自分になれるのでしょう。

 

 

「スガンさんのやぎ」は

「うーーーん」

と言葉が見つからないほど

皆さんを揺さぶった物語でした。

 

画面越しに

うなりながら語り合っていたら

 

「傷つく権利」という言葉は

大阪弁に翻訳すると

 

「やってみなはれ」

もしくは

やっぱり

 

「えいっ!」だと思いました。

 

 

この日

皆さんに出会っていただいた音楽は

 


 

 

 

 

 一緒に魔法にかかりましょう。

 

 

 

そらおさんのネズミ女房、スガンさんのやぎ いいですよ~

 

 

えいっ!て

きてくれたユキさん ようこそ!

 

 

 

月子さんの気持ち

 

 

絵本屋つきのあめ

でご注文承ります。

 

 

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流れ星清水真砂子さん

「大人になるっておもしろい?」に絵本を重ねる

 第10信

 「家族ってなんだろう」

 

 2021/6/27(日)14:00-16:00

   受講料 2000円

 

 

 

クローバー聴講をメインに参加される方もお受けしています。

Zoomが心細い方も初参加が心細い方も

サポートさせていただきます!

心優しい方ばかりの

小さな集まりです。

 

 

りんご個人での読みあい、選書などの御依頼も

楽しみにお待ちしています。

リモート絵本講座で読んだ絵本も

読みますよ。

 

いろんな参加の形

リクエストが嬉しいです。

ありがとうございます。

 

講演会などの御依頼もいただいております!

御依頼お待ちしています。

 

 

 

 

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