私の絵本人生。

決して 読み聞かせ を否定しているのではなく
自分の役割は 読みあい である。


そんな気持ちでお一人お一人と読みあってきました。
絵本を読みあう中での
気持ちの行き交いにフォーカスしよう と。


選書 という夢のようなお仕事ができるようになり
一つの指針としていることが
東洋医学の五行論です。

これが仕事として選書させていただくことの
一つの理論としての支えとなっています。
選書や読みあいをさせていただいた方の
扉やドアを開いていく大きな力です。

番組予告を知ってから
楽しみにしているのが
明日2018 9/24 19:30-22:00のNHKで放送の

私がお会いして
作品を読んでいただきながら
東洋医学の香りを感じたのが
工藤あゆみさん の作品です。

何度もご紹介していますが
再び。

東京での小さな集まりの中でも
自己紹介として
工藤さんの絵本を読ませていただきました。


新たな気持ちで今日の一冊を。






この絵本の最初のページから
心掴まれました。




こんなふうに言ってもらえたなら‥。
こんなふうに育ててもらえたなら‥。
とさえ思ってしまうのです。


工藤さんから
妊娠中にお腹の我が子を想っての絵本 と
伺い
自分では読みきれないところが全てクリアに
なりました。


なるほど と。


この日の集まりでも
工藤さんが、
憧れて憧れて入学した高校なのに
何故か、学校に行けなくなり
摂食障害に苦しみ
保健室登校で高校生活を支えられたこと。

何故そうなったのか
それは今もわからないこと

卒業後イタリアに渡って
旦那様と巡りあって今があると語られた
エピソードを添えさせていただきました。


そんな経験をされた工藤さんの作品には
食べること
眠ること
お日様を浴びること
機嫌よく過ごすこと
のかけがえのなさがちりばめられています。


特に
食べること は
サインに添えられるイラストにも
よく書かれます。


楽しく美味しく
季節や体にあったものを食べる
食べられることは、しあわせなことです。


工藤さんとお話しながら
作品から東洋医学を感じることをお伝えすると
きょとん とされていましたが
私はそう感じます。


表紙の問いの答えです。


この場面も大好きです。


読みあい講座でも
とても人気のある場面でエピソードも
以前にも書いていますが

ほどいて丸めた 闇 も 大切なもの。

同じような 闇 を抱えた人の気持ちを
理解するために役に立つから。

闇も また自分の一部でいいの?ホントに?
とわんわん泣いた高校生は
今きらきらしています。

この闇を「染め直す」「陽に当てる」と
言ってくださった方も。

次のページでは

カラフルな靴下を履いています。

「闇の糸を染めたんですか?」
と工藤さんに伺うと

「そこまで考えてません〜」と苦笑され
ブログを読んでくださっているので
コメント欄を含めての熱い語り合いに
びっくりされているとのことでした。



心身一如!






赤ちゃんを迎える前の
工藤さんのお気持ちいっぱいの絵本です。


絵本の中身の公開を
「どうぞ どうぞ」と言ってくださる方です。

自分と同じように苦しむ子達の近く、
例えば保健室などに絵本が届くといいなぁ
との言葉。
届けていきたいと思います!




自己紹介のつもりで、さらりと読ませて
いただいたのに

ご自身の経験をぽつりと語ってくださる方の
言葉が
そこに居合わせた方の大きな支えと
なりました。

気持ちを受けて、また ぽつり と語る方、
気持ちを受け止める方‥。

短い時間でしたが
読みあえた貴重な時間となりました。

その後、工藤さんの五感をテーマにした
ポストカードをおみくじのように
封筒に入れて皆さんに。
その人にぴったりの言の葉が届くと信じて。
それが実感できた瞬間もありました。

東京に行ってから
不思議で嬉しい偶然が止まらないことも
ブログに書きましたが
このあたりから既に始まっています。

また今日も、ささやかな奇跡を
知らせてくださるご連絡もいただきました。


この集まりの後
読みあいのご予約をくださった
みらい星さんの更新されたブログを読んで
またびっくり
涙が止まらない私です。
きっと工藤さんも喜んでくださいます!


絵本を誰かと読む喜び
手渡した絵本がその方の絵本となり
読んでもらうしあわせに、ひたっています。