なんとか座ることができて、よかったホント時間、ギリギリだったよー。やっと落ち着きを取り戻し、周囲の様子もだんだんとわかり始めていた。
ぼくは今、新幹線に乗っている。二つ後ろの席に座席をパーチータイプ(座席を回転させて向き合って座ってるってことです)にして、オヤジたちが実に様々なことを話している。飲み会の帰りなのかな。。気がついたのは、午後7時ごろだったか。
そのときは仕事の話をしていた。別に聞き耳をたててたわけじゃない。酔っているのか、声が大きいから周りにはイヤってほどよく聞こえた。そのグループは取引先同士のようだった。懇親会みたいなのがあったのかなぁ、などとどうでもいいのに考えてしまった(汗)
再び気づいたときは相撲の話題だった。横綱「朝青龍」の品格について、一番声が大きいオヤジAが意見を述べていた。「日本の国技を理解していない」「確かに強いが、礼節のない奴は不必要だ」「今回の二場所連続休場命令と言うのは、実質的な引退勧告なんだ」と、朝青龍本人が聞いたら、スゲー怒るか、スゲー凹みそうな辛辣な意見だった。その他にも、角高砂親方の監督不行届きである、と断罪したり、界の問題点を様々と列挙し、とてもストレートな表現で素直に文句(というか批判か)を言った。
ぼくは、なるほど、と思った。オヤジAの意見には一理あるように思われ、思いのほかたくさんの人々が同じような意見を持っているのかもしれないな、と思えた。
と思いきや次は性欲の話をし始めた。「お酒を飲むと理性がなくなって、動物的な本能で行動するようになるのだ」と。
これもまた、「なるほど」と思った。
しかし、よくよく考えてみたら、「当たり前のことじゃないか?」と思い直した。オヤジAは、当たり前のことを自信を持って主張していただけだった。
ときどき、仕事の話らしきことを話したりしていたけれど、ぼくのレベルが低すぎるのか、何について話しているのかすらサッパリわからない状態だった。
ぼくは、オヤジたちが話している政治の話や環境の話など、聞いていて楽しく思えた。できれば、その中に入って意見を述べたい!とまで思った。やはり、退屈であるが故、普段考えないようなことまで考えているのだろう、と自己分析した。とはいえ、そのオヤジたちの話のレベルは高く、ただの酔っ払いではないだろう。仕事ではおそらくそれなりの要職を任されているに違いない、そう推測した。
※オヤジたちが話していたのではなく、一人のオヤジAがひたすらしゃべっていたのであって、この文章のタイトルも真実ではないな、と今頃思い始めた。

