最近、「yantaの月収300万!現役ディーラーによるデリバティブ実践セミナー 」というDVDを買って見ました。個人的には、面白かったのでレビューしておきます。


印象に残った話としては、
ディーラーの場合、リスクを抑えるため、何らかのスプレッド取引が基本で片張りは避ける傾向がある。場が閉じた後の急変リスクや相場観を排除するため、デイトレードへ軸足を移してきたこと。確かに、板読みをして10分20分先の予測はある程度できますが、それ以上となると相場観と信念がないと難しいですし、本来一般投資家こそヘッジを使ったスプレッド取引をマスターすべきなんでしょうね。


この方の現在の手法は、同限月オプションのサヤ取りデイトレードのようです。つまり現在12000円とした場合、上昇局面ではアウトオブザマネーの140コールを複数枚買って135コールを売る。135コールに比べてよりアウトオブザマネーの140コールは値動きが遅いですから、ある程度急上昇を確認してから買いに入れる。そしてすでに上昇中の140コールをデルタヘッジするように適宜売っていき利益を固定するといったものです。トレーニングは必要ですが、確かに理にかなった低リスクな方法に思います。225先物のデイトレードなんかやっているといつも思うのですが、動きが早くて急上昇時に乗り遅れることが多いですし、初動で入ろうとすると思惑と反対の方向にいく場合もありますので、そういったリスクを少し減らせるかなと。


欠点は、どんなに最低でも3枚くらいの買いから入る必要がありますので、5円の損失でも15000円のリスクがあること。先物1枚取引している人にとっては、たいした額ではありませんが、225先物ミニで実践練習というわけにはいかないことです。実践する前に徹底的に仮想売買で練習したほうが懸命です。


ちなみにこの教材を買う前にいくつかレビューを探したのですが、くそDVDと評したブログの記事で下記のような内容があったのですが、
「例えば、225先物が16000円で推移していたとする。そこから、急落するケースにおいては、よりアウトオブザマネー、具体的には14500円程度のプットオプションの方が、より過剰に反応する。つまりオプションプライスは理論値よりも、高くなる。よって、そちらをショートして、ヘッジとして、まだ反応が鈍い15500円のオプションを買っておく。」
えっ?て感じ。根本的によりアウトオブザマネーが過剰に反応することはないですし、プットの売り買いの意味が反対でオプションの性質がよくわかっていないみたいですね。さらに理論値より、高くなるなんてことは一言も言っていないですし、むしろ最近は理論値からの乖離がないってことはオプションやっている人にとっては常識。理論値の乖離でサヤ取るわけじゃないんですけど。


さらには次のような表現も。
「yanta氏はエントリー、イグジットのタイミングを全てあいまい、かつ感覚的な表現にとどめていることだ。」
確かにエントリーポイントを明確に説明することは難しいでしょうが、相場観を排除するため、動き出してから動きの遅い方でエントリしていくわけですし。オプション取引をやったことないと思われる人にクソDVDと評価されてもなあという感じで、この講師が気の毒に思います。


基本的な解説が多いわりに、実践的な解説がちょっと少ない感じで、損切する場合などを具体的事例とともに詳細に解説してくれると有難かったのですが、まあすべてを晒すわけにはいかないんでしょうし、こんなものかも知れません。


3万円程度と安い教材ではありませんが、個人的にはいいアイデアをもらったと思いますし、情報商材と違って見終わったらブックオフとかに売ることができますからね。何よりもディーラーの生の声が聞けるというのは貴重なことですし、ある程度経験があるトレーダーなら、何気ない一言一言に思い当たる節があって共感できる部分が多いのではないでしょうか。


yantaの月収300万!現役ディーラーによるデリバティブ実践セミナー