世界野球・ソフトボール連盟(WBSC)が、このたび第4回WBCでの結果を踏まえた最新の世界ランキングを発表しました。
今回のランキングでは、ベスト10以内にアジア、ヨーロッパ、南北アメリカ、オセアニアの5大陸に属する国々がランクインしています。上位7位までに順位の変動はなし。ただ、WBCで初優勝を決めたアメリカ(2位)は今大会で450ポイントを獲得し、1位日本との差を321ポイントにまで縮めました。現在アメリカはWBCに加え、U21とU18の両ワールドカップでチャンピオンとなっています。
一方、日本がランク1位を堅持する原動力となったのは、2014年と16年に行われたU23ワールドカップでの優勝。この2つの大会で日本が計1236ポイントを獲得する一方、アメリカは両大会とも出場していませんでした。WBSCランキングは「過去4年間の間に行われた、U12からプロレベルまでの国際大会で獲得したポイント」によって決定されるため、ここでの差が大きくものをいうことになりました。なお、最新のランキングでは2013年の第3回WBCでの結果は算出対象外となっています。
注目すべきは、何と言ってもイスラエルとオーストラリア、そしてコロンビアのランクアップ。初めてWBC本大会にコマを進めたイスラエルは、2次ラウンドで敗退したもののトップ10ランカーのうち4か国(台湾、キューバ、韓国、オランダ)を撃破。最終的に総合6位に入り、世界ランキングも参加16か国中最低だった大会前の41位から、19位へと大幅に上げました。
オーストラリアは、WBCでは惜しくも1次ラウンド敗退だったものの総合9位。そしてU12とU18のオセアニア選手権での優勝も加味されて、これまでの最高順位を1つ更新する世界ランキング8位にランクインしました(前回ランキングからは2ランクアップ)。オーストラリアが世界ランキングで一桁順位に入るのは、2010年以来実に7年ぶりとなります。
コロンビアは1次ラウンドC組のカナダ戦でWBC初勝利をおさめ、アメリカとドミニカ共和国には大善戦したものの、延長の末惜敗。世界ランキングは2つ上げて17位となりました。昨年、U15ワールドカップでは韓国とアメリカを下しており、コロンビア代表の今後の更なる躍進には期待が持てそうです。
一方中南米勢では、WBCファイナリストのプエルトリコがイタリアと入れ替わる形で11位に上がったものの、ドミニカ共和国は3つ下げて16位にランクダウン。WBCではいずれも豪華ラインアップを披露し、強豪としての地位を確固たるものにしている両国ですが、アンダー世代での国際大会ではそれほど顔を出していないことが、こうした順位付けに影響を及ぼした形となりました。
第4回WBCでの最終順位は、下記の通りとなっています。
1.アメリカ
2.プエルトリコ
3.日本
4.オランダ
5.ドミニカ共和国
6.イスラエル
7.キューバ
8.ベネズエラ
9.オーストラリア
10.韓国
11.コロンビア
12.イタリア
13.メキシコ
14.台湾
15.カナダ
16.中国
ソース一覧
http://www.mister-baseball.com/wbsc-world-rankings-revealed-world-baseball-classic-2017/