新人事の決定と活動方針の変更について | 欧州野球狂の詩

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日本生まれイギリス育ちの野球マニアが、第2の故郷ヨーロッパの野球や自分の好きな音楽などについて、ざっくばらんな口調で熱く語ります♪

 国際野球支援団体ベースボールブリッジではこのたび、ともに理事として活動に参加してきた芹澤周副代表と小川瑛久渉外兼MTG担当の両名が、諸般の事情により会の活動を離れることとなりました。


 両者はともに、ベースボールブリッジ創設当初より会の活動に主体的かつ熱心に参加してきた功労者です。芹澤は事務局長的な立場で、特にイベント開催の折には司令塔としてメンバーを動かし、今年2月に開催した第2回トークライブでは自ら司会も務めました。小川は毎月のMTGでの進行役として議論をリードし、またTwitterにおいても「過去にその日その日に野球界で起きた出来事」を日ごとに取り上げる特別企画「今日は何の日」を自ら立案し運営してきました。


 ともに同じ志の元に活動に取り組むメンバーとしてはもちろん、特にMLBに対して深い造詣を持つ野球ファンとして、そしてかけがえのない友人の1人として個人的にもこの2人は重要な存在と捉えてきました。今回、そんな2人と残念ながら袂を分かつことになってしまったのは、ベースボールブリッジにとっても非常に痛い出来事であり大きな損失ではありますが、今後は残ったメンバーたちで彼らが注いできた情熱を引き継ぎ、「野球の国際的メジャースポーツの仲間入り」という壮大な夢に向かって歩み続けていきます。また、彼らのこれまでの団体の活動に対するコミットメントに対して、会を代表して深く感謝の意を表したいと思います。


 この2人の活動からの離脱に伴い、ベースボールブリッジでは去る今月14日に都内で実施した定期MTGにて、新人事と今後の活動方針について議論と決議を行いました。以下、決議事項の概略について簡単にではありますがお伝えさせていただきます。


1.新人事

代表:田中亮多

第一副代表兼SNS担当:安藤雅朗

第二副代表:未定(後日決定予定)

会計担当:村岡ひかり

Web担当:板垣真治郎

リクルート兼MTG担当:三橋明弘


渉外担当者の配置について

首都圏本部(関東):代表および副代表2名、計3名が兼任

その他地区:専任の担当者を各地区につき1名ずつ起用する


2.活動方針

(1)ターゲット国

・従来支援対象国と定めてきたイランに代わり、ドイツを新たなターゲットと定める

・イランについては団体として積極的に関与することは控える一方、現地情勢についての情報収集などは引き続き実施する


(2)解決を目指す課題

・球団間の経済的・戦力的格差の解消(財政的に裕福ではないクラブへのサポート)

・ドイツ・ブンデスリーガのパブリシティの向上とスポンサー拡大

・その他、現場からの要請に随時対応する


(3)重点的に取り組む活動

・代表がドイツにて実施している、球団公式ディーラー業務を通じてのドイツへの支援

・「グッズの製作と販売」「球団スポンサーの獲得」「情報発信」へのバックアップにも取り組む

・代表を含むメンバーのドイツ・ケルンへの渡航と、現地での研修参加やレポート作成

・国際野球に係る活動に取り組む他団体やメディア関係者などとの交流促進

・NPO法人格の取得完了と資本増強のための各種活動(物販、補助金・寄付金の獲得など)


 過去1年9か月間にわたる活動では、どちらかというと「社会人サークル」「ボランティア」的な色彩が濃かったベースボールブリッジの取り組みですが、これからはいよいよビジネス的な領域にも踏み込んでいくこととなり、「支援しながら稼ぐ」ということがどんどん増えてくると思われます。まだ具現化までは道は長いものの、今までにはなかったような規模の資金を足がかりとして打って出ていく、そういったスタンスに徐々に転換していきたいとも思っています。


 またこれからのベースボールブリッジにとっての重要なテーマとして、他の団体との交流促進を掲げていきます。これまでは設立してから日が浅かったこともあり、どうしても組織の内部とそのマネジメントにばかり目が向いてしまっていた感がありますが、これからは既に成功をおさめられている「同業者」の方々からも数多く学ばせていただき、団体としての経験値を高めていければと思っているところです。他団体関係者の皆様、これからお世話になることが多々あるかもしれませんが、その折はどうぞよろしくお願いいたします。


 さらに活動拠点も日本国内だけでなく、海外にも可能な限り足を延ばしていきたいと思っています。ネットというサイバー空間はもちろん、リアル社会の中においても動き、汗をかき、波を起こしていく。それがこれからのベースボールブリッジにとってのキーワードです。幹部の顔ぶれも、支援の対象国も、活動の方向性も変わりますが、「野球の国際化の為に自ら貢献していきたい」という根源的な部分での思いや、その熱さは創設当初と何ら変わりません。ここからスタートするベースボールブリッジのセカンドチャプター、メンバー一丸となって素晴らしい物語をしっかり描いていきたいと思います。これからも変わらぬご支援のほど、何卒よろしくお願いいたします。


国際野球支援団体ベースボールブリッジ代表

田中亮多