ヨーロッパ球界関連情報 | 欧州野球狂の詩

欧州野球狂の詩

日本生まれイギリス育ちの野球マニアが、第2の故郷ヨーロッパの野球や自分の好きな音楽などについて、ざっくばらんな口調で熱く語ります♪

(1)ついに来た!!オランダ代表にプロファーとヤンセンが合流決定

 WBCでヨーロッパ勢初のベスト4入りを決めたオランダ代表から、ビッグニュースが届きました。所属チームでの調整を理由に、ともに当初は代表メンバーから外れていた、ユリクソン・プロファー内野手(20)とケンリー・ヤンセン投手(25)が、決勝ラウンドからチームに合流することになったのです。


 プロファーは昨季、レンジャースの一軍では16試合の出場にとどまったものの、AA級フリスコではOPS.820、14本塁打、62打点という成績を残し、MLB.comによって全米No.1プロスペクトに選ばれました。マイナー3年間では、通算で打率.281、出塁率.368、長打率.452という成績となっています。本職は遊撃ながら、同じポジションには全7試合出場で打率.370、2本塁打、6打点と結果を残しているアンドレルトン・シモンズ(23)がいるため、プロファーは二塁で使われる見込み。二塁で起用されていたジョナサン・スコープ(21)が三塁に回り、ここまで不振だったイグザンダー・ボガーツ(20)がベンチに下がることになります。


 一方のヤンセンは、プロファーよりも一足早くMLBで結果を残した豪腕。捕手として鬼の強肩ぶりを見せつけた前回に続き、今回は投手として参戦します。昨季はドジャースのクローザーとして65試合に登板し、5勝3敗25セーブ、防御率2.35の好成績を残していましたが、不整脈により8月下旬から約3週間チームを離脱。オフに心臓の手術を受けたこともあり、大事を取って最終ロースターからは外れていたものの、若手有望株のジョナタン・イセニア(19)の負傷離脱もあり急きょ参戦が決定しました。チームでは、2次ラウンドまで守護神を務めたロエク・ファンミル(28)とともに、ダブルストッパーとしてブルペンに君臨する予定。レオン・ボイド(29)も交えたブルペンの3本柱は、試合の最終盤においては相手チームにとって脅威となりそうです。


 ユレンデル・デキャスター(33)とイセニアの故障により、急きょ参戦することが決まった2人。しかし純粋な実力で言えば、むしろこの両名の加入はかえって大きな戦力アップになったとみることもできます(もちろん、デキャスターとイセニアの怪我が重傷でないことを祈りたいのはもちろんですが)。残る2試合を戦う上で、心強い戦力を仲間に加えることに成功したオランダ代表。一昨年のパナマでのW杯に続く優勝で、大会初優勝と「世界王座」防衛を成し遂げたいところです。


ソース一覧

http://web.worldbaseballclassic.com/2013/news/article.jsp?ymd=20130313&content_id=42707012&vkey=news_tex&c_id=tex

http://web.worldbaseballclassic.com/2013/news/article.jsp?ymd=20130314&content_id=42735658&vkey=news_la&c_id=la


(2)サッシャ・ルッツがシュツットガルト・レッズに移籍

 現レッズのドナルド・ルッツ内野手(24)の兄で、ドイツ代表の切り込み隊長のサッシャ・ルッツ外野手(29)が、昨季まで所属していたマンハイム・トルネードスを離れ、今季からシュツットガルト・レッズに移籍することになりました。


 2012年シーズンは故障のため、わずか7試合の出場にとどまったルッツは、昨秋のヨーロッパ選手権とWBC予選への出場を、ともに逃すこととなってしまいました。今回の移籍は、彼の仕事上の事情も絡んだものであるとのこと。持ち前のスピードとパンチ力には依然期待が持てるだけに、同じブンデスリーガ南地区のライバルへの移籍で、心機一転と復活の機会にしてもらいたいところです。


 一方彼を迎え入れるレッズは、ミヒャエル・アンティシャック投手、エイドリアン・フィッシャー内野手、アンドレアス・シュピーゲルベルガー内野手、ロビン・シュミック内野手、モーリツ・レンス捕手の5選手が、今季限りでチームを退団することも発表。また現在はシュツットガルトにとどまっているギャビン・ング外野手に関しても、背中の故障に伴うリハビリにより、4月12日のレーゲンスブルグ・レギオネーレとの開幕戦には間に合わない見込みとか。新指揮官として、マティ・エメリー氏を迎えることが決まっているレッズ。前途多難な情勢ですが、果たして上位に浮上することはできるのでしょうか?


ソース:http://www.mister-baseball.com/sascha-lutz-joins-stuttgart-reds-2013-season/


(3)第4回ブッシュビンダーカップの概要が発表

 一方、そのレッズも参加する「第4回ブッシュビンダーカップ」の開催概要が、レッズの開幕戦の相手でもあるホストチームのレギオネーレから発表されました。


 今回の大会は、5月18日から20日までの3日間の日程で、レギオネーレ、レッズ、ハー・ディシプルズ、ボン・キャピタルズの4チームが参加して行われます。過去3大会と同様、会場はWBCドイツ予選の会場にもなった、レーゲンスブルグのアーミンウルフ・ベースボールアリーナ。優勝チームには1500ユーロ(約20万円)の賞金が出ることになっています。昨年はレギオネーレが優勝しているこの大会、今回は果たしてどのチームが栄冠を手にするのでしょうか?


ソース:http://www.mister-baseball.com/bundesliga-teams-buchbinder-cup-2013/


(4)ネットゥーノとサンマリノが新入団選手を発表

 元マイナーリーガーのアンドレア・ピジッコーニ投手(21)が、今季から前所属のカリパルマ・パルマを離れ、同じイタリア・IBLのダネッシカフェ・ネットゥーノに移籍することになりました。


 2009年にダイヤモンドバックスと契約し、その後ロイヤルズに移籍したピジッコーニは、マイナー通算で防御率4.47という成績を記録。2011年秋にロイヤルズからリリースされた後、昨シーズンからイタリア球界に復帰していました。ただ、パルマでは14試合に登板して1勝3敗、防御率6.75と結果を残すことはできず。若き右腕の復活が期待されるところです。


 一方、そのIBLの昨季王者であるT&Aサンマリノ・タイタンズは、ベネズエラ出身のレオナルド・ディアミコ投手(31)を獲得したことを発表しました。マラカイ出身の同投手は、2005年からイタリアリーグでプレー。パテールノ・ウォリアーズ、テレマーケット・リミニ・パイレーツ、グロッセート・オリオールズ、カリパルマ・パルマの4球団のユニフォームに袖を通し、通算200イニング以上を投げて防御率3.68を記録しています。チームでは、毎週の2回戦におけるリリーバーとして起用される見込みです。


ソース一覧

http://www.mister-baseball.com/minor-leaguer-andrea-pizziconi-pitch-nettuno-2013/

http://www.mister-baseball.com/ta-san-marino-signs-leonardo-damico-bullpen/