ヨーロッパ球界関連情報 | 欧州野球狂の詩

欧州野球狂の詩

日本生まれイギリス育ちの野球マニアが、第2の故郷ヨーロッパの野球や自分の好きな音楽などについて、ざっくばらんな口調で熱く語ります♪

(1)カート・スミスがマーリンズと契約

 オランダ代表の主砲で、パナマでのW杯にも出場したカート・スミス内野手(25)が、マーリンズとマイナー契約を結んだことが明らかになりました。


 キュラソー出身のスミスは、2008年から3年間、カージナルス傘下でプレー。マイナー通算で打率.301、出塁率.336、長打率.457の成績を残しています。今年は、独立リーグのリンカーンシティ・ソルトドッグスでプレーし、イタリア代表のアレッサンドロ・マエストリ投手(25)とチームメイトになりました。オランダ代表としては、前述のW杯の他、2009年のWBCなどにも出場。WBC時点では控えの一塁手だったものの、その後急速に実力を伸ばして主砲の座を確保。オランダが優勝を果たしたW杯ではその活躍が評価され、大会MVPにも選出されました。


 来季から「マイアミ・マーリンズ」に球団名を変更し、ホームスタジアム・チームロゴ・ユニフォームを一新して臨むマ軍。補強戦線においても、ホセ・レイエス、ヒース・ベル、マーク・バーリーといったスター選手を続々と補強し、従来の「若いスター候補生を育成し、育った段階で他球団に売却する」という経営方針とも決別しようとしています。スミスにとっては、決して楽な争いにはならないと思いますが、将来的に一軍昇格を果たせるよう、頑張ってもらいたいものですね。


ソース:http://www.mister-baseball.com/bwc-mvp-curt-smith-signs-miami-marlins/


(2)チャレンジ・ド・フランスの組み合わせが発表

 来季から国内リーグが「ディビジョン1」という名称に変更されるフランスリーグですが、1部参加チームはリーグ戦と並行して、「チャレンジ・ド・フランス」という国内カップ戦も戦っています。日本で言うと、サッカー・Jリーグのヤマザキナビスコカップに相当する大会ですが、その2012年度の組み合わせが、フランス野球・ソフトボール連盟(FFBS)から発表されました。


 大会は5月17日から20日まで、全8球団を4つずつの2グループに分けて開催されます。プールAには、ボーケール・キャバリアーズ、モンペリエ・バラクーダーズ、ペサック・パンサーズ、セナート・テンプライアーズ。プールBには、パリ大学クラブ、ルーアン・ハスキーズ76(昨季王者)、サヴィニー・ライオンズ、ステード・トゥールーズが、それぞれ配属されました。対戦の順番や会場については、追って連盟からアナウンスがされるそうです。


ソース:http://www.mister-baseball.com/2012-challenge-de-france-announced/


(3)イギリスでのコーチ研修に39名が参加

 イギリス代表のサム・デンプスター監督らを講師とするコーチ研修会が、欧州野球連盟(CEB)、イギリス野球連盟(BBF)、そしてイギリスにおける野球とソフトボールの普及促進団体である、BaseballSoftballUK(BSUK)の共催によって、イギリスのミルトンキーンズで開催されました。


 今回の研修会には、国内の15クラブから39人のコーチが参加。コーチたちはそれぞれの3つのテーマについて、1時間ずつの講習を受講しました。まず最初のテーマとなったのは、ピッチング技術の向上について。ここでは若手投手の効果的な育成手法や、ブルペンマネージメントのコツなどが伝授されました。続いて、パワーとミート技術の双方を向上させるための、打撃の指導法についてのクラスが2時限目に。最後に、野球の中で最も過酷なポジションである、捕手のスタミナや捕球技術に関する指導が行われました。


 デンプスター監督については、このブログの中でも何度か既にご紹介していますが、彼はMLBの派遣コーチとして、ドイツ・スペイン・オランダ・イギリス・ケニア・韓国などを渡り歩いた、指導歴30年以上を誇る大ベテラン。今年、母国カナダのダーラム大学を率いて、見事全加大学チャンピオンとなった他、イギリス代表でもヨーロッパ選手権予選@テルアビブ(イスラエル)を突破し、チームを来年の本大会出場に導いた名将です。過去5年にわたって、MLBからイギリスに派遣されている彼から学んだことを、今回の講習会の参加者たちが、少しでも多く現場での指導に還元できるといいですね。なお、今回参加したクラブは、以下の通りとなっています。


ブリストル・バッジャーズ

カートメルバレー・ベースボールクラブ

クロイドン・パイレーツ

エセックス・レッドバックス

ハーツ・ファルコンズ

ホースハム・ベースボールクラブ

ハンバー・パイロッツ

ライチェスター・ブルーソックス

リバプール・トロージャンズ

ロンドン・メッツ

マンチェスター・ベースボールクラブ

ミルトンキーンズ・バックス

リッチモンド・フレームス

サウザンプトン・ムスタングス

ウィンザー&ブラックネル・ベアーズ


ソース:http://www.britishbaseball.org/news_article/show/116397?referrer_id=271910-news