ヨーロッパ球界関連情報 | 欧州野球狂の詩

欧州野球狂の詩

日本生まれイギリス育ちの野球マニアが、第2の故郷ヨーロッパの野球や自分の好きな音楽などについて、ざっくばらんな口調で熱く語ります♪

(1)ベルギーの危機!!主力2選手が代表引退

 来年のヨーロッパ選手権(オランダ)への出場が決まっているベルギーですが、2012年からは2人のキープレーヤー抜きで、国際試合を戦わなければならなくなりました。ともにホボーケン・パイオニアーズに所属している、エースのテレンス・アントナッチ投手と、ランディ・ジョルジアディス内野手が、代表引退を発表したためです。


 ジョルジアディスは、1995年からベルギー1部リーグでプレーしている古株。右打者ながら高打率を残せる内川(ソフトバンク)タイプで、2006年にはブラスチャート・ブレーブスの一員として、打率.418という圧倒的な成績を残しています。一方、アメリカ出身のアントナッチは、2000年から代表チームに加わり、エースとして数多くの国際大会に出場。また国内リーグにおいても、2009年には7勝3敗11セーブ、防御率1.29という好成績を収め、先発に抑えにとフル回転を見せました。


 「代表チームでのプレー、お疲れ様でした」と言いたいところですが、ベルギーの連盟関係者にとっては、そう簡単なことではないはず。というのも、この2人はどちらも、代表チームにとっては必要不可欠な戦力だったから。今年のヨーロッパ選手権予選では、自国開催のアントワープラウンドを突破することに成功したものの、成長著しいポーランドやスロバキア相手に、非常に際どい戦いを強いられました。そのチームを勝利に導く原動力となったのが、アントナッチとジョルジアディスの両者なんです。今後、この2人に代わる新戦力として台頭する人材がいなければ、ランキング下位の国々にも追い抜かれる可能性は十分。果たして、新たな中心選手は生まれるのでしょうか?


(2)セントピーターズバーグに国際試合が帰ってくる

 今春、記念すべき第1回目が行われた、セントピーターズバーグ・インターナショナルベースボール。大会を創設したビル・フォスター氏は、第1回が終了した時点で「来年も再び開催したい」と話していましたが、その言葉は単なる願望ではなく、現実化することになりました。


 今回の第2回大会に参加するのは、W杯王者のオランダ代表、カナダのジュニア代表、セントピーターズバーグ大学。そしてレイズ、タイガース、フィリーズ、パイレーツ、ブルージェイズ、ブレーブスという大リーグ6球団も参戦します。昨年は、韓国のネクセン・ヒーローズなどが参加していましたが、今回はオランダを除き、すべて北米のチームで占められることになりました。


 大会の期間は3月の6日から18日までで、昨年と同じアル・ラング・スタジアムを会場に、全10試合が開催されます。最多の7試合を戦うオランダは、開幕戦ではカナダとの、国家代表対決に臨むことになります。この大会のチケットの前売りは、来る9日から始まるそうですが、その値段は1試合当たり12.5ドル、10試合すべて観戦するボックスチケットは、36%のディスカウントがついて、80ドルでの提供となります。大会についての、詳しいインフォメーションはこちら まで。


(3)ジム・エバンス審判学校がスイスで講習会実施

 全米唯一の、プロ野球審判養成のための専門学校として知られる、ジム・エバンス審判学校。1971年から、29シーズンにわたってア・リーグの審判を務めた、ジム・エバンス氏が開校するこの学校は、非常に競争の厳しいエリート校として知られています。そのジム・エバンス審判学校が、このたびスイスで審判養成のための講習会を開くことになりました。


 来年の4月15日から20日まで行われる講習会には、インストラクターとしてエバンズ校長の他、ディック・ネルソン、クリス・ヒュブラー、トーマス・ヘイウッド、トニー・ジョーンズ、セルジュ・マコウチェチェフ、ホセ・べイヤーの各氏が参加。また、日本人審判の濱野太郎氏も、彼らとともに指導に当たることになります。講習会では、2人制での進行を前提として、審判の立つべき位置や選手とのコミュニケーションの方法、ハーフスイングやボークの判定基準、ストライクゾーンの明確化、さらには乱闘への対処法に至るまで、審判として必要なあらゆる知識が伝授される予定。


 試合の円滑な進行のためには、審判の育成も非常に重要な要素。野球は全10章203条と、非常に競技規則が複雑にできていることもあって、より審判に課せられる責任は大きくなります。全米最高峰のエリートたちから指導してもらえる今回の機会を、参加者たちにはぜひ有意義なものにしてもらいたいですね。