イギリスで、野球とソフトボールの競技人口が劇的に増加中 | 欧州野球狂の詩

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 イギリス(特にイングランド)におけるスポーツ振興事業を行っている政府機関「Sport England」が、3月17日に発表した最新の調査結果で、同国における野球とソフトボールの競技人口が、拡大を続けていることが明らかになりました。


 年間におよそ20万人を対象にして行われるこの調査では、毎週末における野球とソフトボールの競技者数は、平均9500人であることが判明。もっとも、この数字は1月から12月までの平均値であり、さらに野球とソフトの両者はシーズンスポーツであるため、春から夏にかけてのシーズン中は、実際にはこれよりも多くの人々がプレーしていると思われています。


 昨年9月にリリースされた際の数字は9100人で、これだけ見るとわずか400人の増加にすぎませんが、昨年1月(6500人)との比較では、なんと3000人もの伸びを見せています。サッカーと比べるとまだまだ小さな数字ではあるものの、これは約1年間の間の競技人口の伸びとしては、注目に値するデータと言えるでしょう。なお、9500人という数字は、Sport Englandが昨年度の時点で立てていた予測(8300人)を1200人上回り、現在4か年計画で普及活動を行っている、イギリス野球・ソフトボール連盟(BSUK)の3年目での目標値(9900人)には、後400人ほど足りなかったとのこと。


 BSUKの共同CEOであり、普及部門の統括本部長を務めるジョン・ボイド氏は、この調査結果について「この調査結果は非常にいいニュースであり、結果には満足している。Sport Englandはこのデータを、それぞれの競技団体が設定した普及目標に対して、どれだけ実際に競技人口が増えたかの目安としているが、今回の結果は我々の計画が、着実に成功へと進んでいることを証明してくれた」と語っています。


 ボイド氏によれば、イギリス国内における成年年代の野球・ソフトボールチームの数は、2年前の493から681に増えており、ユース年代でも85から190に増えているということです。「この調査結果は、多くのスタッフやボランティアが、労を惜しまずに仕事に取り組んでくれたからこそ、得られたものだ。これは、イギリス球界・ソフトボール界全体の努力が勝ち得たものなんだよ」