アジアシリーズが来年復活するらしい | 欧州野球狂の詩

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 2008年限りで中断された野球のアジアシリーズが、どうやら来年から復活する見込みらしい。


<野球>アジアシリーズが3年ぶり復活へ

中央日報日本語版 11月5日(金)16時21分配信

2008年を最後に廃止されたアジアシリーズが3年ぶりに復活する。

韓国・台湾クラブチャンピオンシップを観戦するために台湾を訪問した兪栄九(ユ・ヨング)韓国野球委員会(KBO)総裁と李相一(イ・サンイル)事務総長は4日、「来年、台湾でアジアシリーズを開催することで4カ国が合意した」と明らかにした。

李総長は「日本は積極的に歓迎の意を表した。 台湾野球協会が政府の後援を受けて開催すると明らかにしたので、これを信じている」と説明した。

2005年に始まったアジアシリーズは、毎年11月に韓国・日本・中国・台湾4カ国リーグチャンピオンが代表で出場する国家対抗戦だったが、08年を最後に廃止された。

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 アジア球界を盛り上げる場としてのアジアシリーズの復活は、個人的には歓迎したいところ。このブログはその名の通り、ヨーロッパ球界を主として取り上げてはいるけど、現時点で世界の野球界の軸となっている地域は、現実的にはやはりアメリカ(北中米)とアジアだ。だからこそ、野球界の両輪の1つであるアジアを盛り上げるイベントは必要だと思うし、WBCを2度制した王者として、その振興に手を貸す責任が日本にはあると思う。

 一方で、日本のファンの間ではネガティブな意見が噴出している。実際、この記事に対しても「日本シリーズを戦って疲れ切ってるのに、国内チャンピオンにとっては単なる罰ゲームじゃねぇか」「アジアシリーズやるくらいだったら、MLBチャンピオンとリアルワールドシリーズをやってくれよ」というコメントが大勢を占めている。

 ただ、ちょっと待ってほしい。仮にアジアシリーズをやらなかったとして、その代わりに日米ワールドシリーズ(日米WS)が来年以降、すぐに開催される見込みはあるのか?俺は、答えはノーだと思う。その理由は、絶大な権力を持つMLB選手会が、首を縦に振るとはどうしても思えないからだ。

 MLB選手会が持つ権限は、日本におけるそれとは比べ物にならないほど強い。2004年、プロ野球選手会は近鉄とオリックスの合併問題に対する抗議として、2試合のストを実施した。一方のMLB選手会は1994年、サラリーキャップ制への対抗手段として、史上最大の232日間に及ぶストライキを決行。第2次大戦中ですら中止にならなかった、WSをも中止に追い込んでしまった。いいか悪いかは別として、「自分たちの利益にならない」と判断したことに対しては、手段を選ばずに徹底抗戦するのが彼らのやり方なんだ。

 そんな相手が、日米WSをやろうなんてアイデアをやすやすと飲むと思う?あり得ないよ。「連戦を重ねて疲れた後の罰ゲーム」という意味では、MLBにとっての日米WSは、日本にとってのアジアシリーズと同じようなものなんだから。まして、年間試合数はMLBの方が多いんだぜ?

 もしどうしても日米WSをやりたいと思うなら、まずは日本球界が、自分たちがクラブレベルでもアジアNo.1だと身を以て証明しなきゃいけない(代表レベルでは、曲がりなりにも証明済みだからね)。そのためにも、まずはアジア規模での野球イベントを成功させることが必要なんだ。そしてこの大会でもう1つ重要だと思うのは、いわゆる「アジアBグループ」の底上げだ。

 アジアでは一般的に、日本・韓国の2強に、侮れない実力国の台湾と急速に力を伸ばす中国という、4カ国が野球をやっている国として挙げられている(まぁ、中国に関しては賛否両論あるけど)。問題はその下。4番手の中国と、その次の存在であるフィリピンとの実力差が、現時点ではものすごく大きい。もちろん、それ以外のタイやパキスタン、マレーシアやインドネシアといった国々も同様だ。これをいわゆる「南北問題」に例えるなら、最近は「南南問題」まで起きているらしい。しかも、これらBグループに属する国は、Aグループのトップ選手と対戦する機会には、全く恵まれていないと言っていい。もちろんWBCにも招待されていないので、強豪国の一軍の胸を狩るという経験が、全くできていないってわけだ。これを放っておくのは、アジアの盟主としてあまりに無責任だと思う。

 というわけで、「どうせやるなら、アジアシリーズはこういう形でやればいいんじゃね?」というのを考えてみた。まぁ採用されない可能性の方が高いわけですが、1つの意見としてとらえてもらえればありがたいかな。

・出場国は日本、韓国、台湾、中国、フィリピン、パキスタン、タイ、マレーシア(インドネシアでもか)の8ヶ国+地域。
・日本、韓国、台湾はリーグチャンピオンシップ(日本なら日本シリーズ)で負けた方のチームが、それ以外はフル代表チームが出場(実力差を考えて)。
・全8チームを、実力差がなるべく少なくなるように4チームずつの2グループに分ける。
・まず1次ラウンドとして、1試合総当たりのリーグ戦をグループごとに実施。リーグ戦終了後、両グループの首位チームが決勝で対決する。
・会場は日本でやってもいいし、「アジアAグループ」の持ち回りでもいい。日本でやるなら、会場はヤフードームや長崎とかいいんじゃない?

 こんな感じで考えてみたわけですが、ご意見あるでしょうか?「ここはおかしいんじゃないの?」とか「こうしたら面白いかも」、はたまた「やっぱりアジアシリーズなんていらねぇよ」という意見まで、どしどしコメント欄までお寄せください。