私は、SEを通じて、一人一人が
自力で生きる力を身に付けなければ
ならないのではないか?と感じています。
安定感抜群の大会社のSEは、確かに
辞める人は少ないです。
しかし、小さなソフトハウスの人間は
私が新たな現場に行くたびに、
フリーSEになりたい旨の相談を
してきます。
それは、その量の凄いこと凄いこと。
私は、その時に迷わず、ギークスジョブの
個別説明会を紹介してきましたが、
現在は個別説明会というものは
無くなってしまったようですね。
あまりのフリーSEを目指す人が増えてきた
ので、個別では対応できなくなってきたとか?
私は既に、かれこれ200人くらいは、
紹介していると思います。
小さなソフトハウスは、常識では考えられない
くらいに給与が安いんです。
それで、連日連夜の徹夜だって強いられて
いるんですよ。
建前上、仕事が終わらないので仕方がないような
ことを言っていますが、それって会社の都合であって
それに見合うものをもらっているSEには関係の無い
話なんですよ。
それを当たり前のように、仕事が納期に間に合わない
のだから仕方がないだろう!!などという言い方を
してくるんです。
昨日も言ったように、会社というところは会社の
役員が社員に食べさせてもらうための場所なんです。
大きくすることでより安定させて、あたかも社員
のために考えているように思いますが、実は
会社の役員がより安定感を求めてやっているに
過ぎないんですよ。
世の中の風潮は、それを目指して、いい大学の
学生が競って就職をしていますが、それってただ
その会社の役員の後を辿るだけですから。
同じような悪影響を未来に渡り、続けていっている
ようなものなんですよ。
だから、中には非常識な優秀な社員が存在してきて
嫌なムードを醸し出しているんです。
会社というところは、遊ぶ場所ではないと言いますが、
嫌なムードで仕事をするのを強要される場でもないと
思います。
嫌なムードで仕事をするよりも、未だ楽しい環境で
仕事をした方が、私は良いものができるように思います。
でも、幸いにそのような大企業に就職をできなかった人は、
さらに可哀そうな目に遭っているんです。
契約金額を大幅に大企業にピンハネされた金額で
会社をやりくりしている手前、必然的にそこの社員は
考えられない程の給与になってしまうのですから。
それで、大企業のSEと同じようにこき使われている
のですから、フリーSEの話を聞きたがるのも無理は
ない話だと思います。
しかし、私に相談して来るSEでフリーになるのは、
半分くらいの割合です。
後の半分は、完全に自分では行動ができないように
親に飼いならされてしまっています。
そういう人は、私から言わせると、将来一人では
何もできなくなってしまうのではないか?と思います。
いずれ会社からもお払い箱になってしまうでしょう。
そうなった時、そういう人たちはどうしようと思っている
のでしょう?
自分が歳を取るに連れて、世の中から頼りにできる人は
段々少なくなっているんです。
そのことに気が付いているのでしょうか?
歳を取ると、借入だって段々厳しくなってくるんです。
今の小さな会社で生き残ることができても、そこに
将来性はあると思っているのでしょうか?
答えはノーです。
まず、自分がその会社で生き残って役員になれる
保障もないですし、技術者として残ったとしても、
新たに入って来る若い社員の方が、全然優秀で
安く使えるからです。
そうやって考えていくと、自ずと自分が次に何を
するべきかがわかってくると思いますが、ここまで
言ってもわからない人は、わからないんです。
私の知り合いで、そういう人は何人もいますが、
仕事に苦労しているみたいです。
ある人は、庭師になったとか、ある人はバイク屋の
店員になったとかしていますが、そんな中途半端な
ことをするのなら、フリーSEになった方が良かったんじゃ
ないの?と私が言うと、すぐにその話に乗ってきます。
やっぱり、何の信念も無く、庭師とかバイク屋になって
いたんです。
それで、その2人は私が面倒をみるという約束で
私と同じ現場に入れてあげたんです。
それで、私は将来どうなるかということを、彼らに
話しました。
フリーSEだって、いつまでも続けていけるものでは
ないからです。
だから、フリーSEでお金を貯めて、将来自分で何かを
始めていかないと、将来頼れる人は誰もいなくなる旨を
説明したんです。
どこまでわかっているのか知れませんが、それから既に
5年以上が経ちますが、2人とも現場で必要とされるSE
に成長したみたいです。
この間は、私にお礼がしたいと言って、久しぶりにちょっと
お高目の焼肉屋さんでごちそうしてもらいました。
あの様子を見ると、恐らく彼らはもう大丈夫ではないか?
と思います。
みんな簡単に自分の将来の話を分かりやすく説明してあげると、
簡単に理解してくれるんですね。
だから、私はこうしてブログでも同じ内容を改めて
SEの皆さんに説明をしているわけです。