システムエンジニアを30年間やってきて、
私はロクなシステムエンジニアではなかった
と、思っています。
正社員で2年間、その後はフリーでやって
きました。
私の場合、遊びを第一に考えてきたので、
仕事は2番目でした。
遊ぶために仕事をしてきたもんなので、
システムエンジニアとしては、2流でしょう。
ただ、私がシステムエンジニアとして、守り
続けてきたポリシーは、絶対に仕事からは
逃げないことというものでした。
私の場合、1箇所の現場に最長でも3年間
い続けることが限界でした。
だから、正社員よりも、仕事が選べるフリーの
方がよかったんです。
仕事の内容も、主に金融ですが、色々なことを
やって来たんです。
その結果、広く浅くというスキルになって
しまいましたが、現場では色々なスキルを持った
人間が必要なので、それなりに活躍ができる場は
ありました。
業務が身に着いていないため、有識者には
殆どなれませんでしたが、有識者になんかなりたい
とも思いませんでした。
本来、私はプログラマーでよかったんですよ。
しかし、汎用機の世界では、やることがたくさんあって、
プログラマーとして仕事をしたくても、みんなシステム
エンジニアとしての教育をされて、システム分析、
基本設計、詳細設計、プログラミング、テスト、維持、
メンテナンスと、色々な事をやらなければなりません。
プログラマーになりたいのなら、フリーで受託ベース
の仕事をこなしてくればよかったのですが、受託ベース
で仕事をするということは、会社を設立するようなもの
なんですよ。
そんなしんどいこと、私がやるわけないじゃないですか。
結局、私のフリー人生は、派遣ベースに終始したわけ
です。
未だに、以前勤めていた現場からは、お誘いがありますが、
もう現場に出るにはしんど過ぎて無理があります。
ただ、年齢的には、私よりも全然上の人が未だに現役
バリバリで仕事をしている人もいるので、やろうと思えば
いけるとは思います。
しかし、もともとそれほど一生懸命働くというタイプでは無い
ので、もう私にはむりでしょう。
私みたいに、仕事を適当にやってきたというのも、ありだと
思うんですよ。
とかく、現場ではどのような人が好まれるかというと、仕事
が出来る人もそうですが、現場で楽しく他の人と仕事が
出来る人というのが一番好まれるんですよ。
私は、幸いにして、子供の頃から人を笑わせることには、
長けていたので、どこの現場に行っても、上からも下からも
好かれるんですよ。
仕事もそれなりにでき、納期も守るので、この歳になっても
現場からお呼びがかかるんです。
私は現在、もう現場からは引退をして、現在はフリーランスで
貯めたお金で、悠々自適の生活を送っているのですが、
今の方が一生懸命仕事をしています。
人から言われたことではなく、自分で一切合切を決めて
いかなければならないので、やりがいがあります。
今思うことは、もう少し現役の時に一生懸命仕事をしてくれば
良かったなと、後悔をしています。
自分で事業をする際に、何が重要かというと、強靭な精神力と
行動力なんですよ。
仕事がうまくいかない時って、焦ってしまい何も手に着かなくなって
しまうんですよ。
そんな時、冷静に状況を判断し、行動できるようにするには、
強靭な精神力が必要なんです。
残念ながら、私には人に自慢が出来る程の強靭な精神力が
身に着いていないので、今その方面も一緒に身につけている
ところです。
だから、仕事イコール如何に強靭な精神力を身に付けるかを
この歳になってから、勉強をしている状態です。