7月25日(水)　～モスクワ修行総括～インストラクターの資格を頂きました

ちょっとだけ、前回の続きから。

前回お伝えしたモスクワセミナーのデモの後、皆に背中を見せるようにとミカエル言われました。そして私の背中を皆に見せ、「彼が短期間で、これだけ上達したのは買ったばかりのTシャツの字がこれだけ擦れるほど練習したからだ。皆も見習うように。」と言ってくれたのです！

↓その時の写真。ザイコフスキー付きｗ

ですが、私としてはこの評価は色んな人の助けがあってこそだと感じていて、とても自分でやり遂げたという感じはありませんでした。インストラクターやドリルで組んでくれた人すべての人から、呼吸の大事さを学びました。また特に、小サーシャからはエクササイズと柔らかさを学び、大サーシャから体の使い方を学び、ザイコフスキーからはシステマの考え方を学びました。コンスタンチンとアンドレイは私の体と心を縛っていたテンションから解放してくれました。アンドレイや他の仲間達と行ったバーニャも忘れられません。

私としてはこの2か月、色んな人や存在の助けを借りて、ここまで連れてきてもらったのだという感じで、心は感謝の気持ちでいっぱいです。自分ひとりでこの状態になるには、一生かかってもできるかどうか分かりません。自分の奥底のテンションや心の滞りなんて一生気づかないかも知れないからです。それを気づかせてくれるどころか、取り除いてくれるとは、、、。

ミカエルが評価してくれたことは、ものすごくありがたいことですが、それはそのままモスクワ本部の評価だと思うのです。つまり、ペーペーの私を2か月そこらで、ここまで導くことのできる力を彼らは持っているのだと。そんな彼らを私は心から尊敬します。

他にもたくさんの人に助けてもらいました。

そして7月25日、私はミカエルからシステマインストラクターの資格を頂きました。
妻明子はインストラクターイントレーニング（インストラクター候補生）。

システママッサージの方は4段階あるうちの2段階終了。なんと5月に大阪に来たマークと同じ課程を修了したことになります。これで、晴れてシステママッサージ師となることができました！
奥さんはシステママッサージ1段階目を修了です。

マッサージの師匠、アンドレイと。
今まで日本でいろんな施術者と会いました。医療関係、特に整体や代替療法の凄い技量の持ち主は偏屈な人が多い傾向があるように思います。ですが、アンドレイはそんな特有の偏執さが全くなく、本当に純粋で人間的にも素晴らしく楽しい人でした。施術者というよりも神父に近いイメージ。心になんのわだかまりもなく、純粋に神を信じ、施術する。余計な要素は一切ありません。

私はそこにシステマの神髄を見た気がします。

残念なことにシステママッサージはロシア以外ではほとんど行われていないそうです。アンドレイもミカエルもシステママッサージに触れることはシステマを理解するのに非常に良い助けになると言ってました。そして、システマを決して格闘術の枠にはめないでほしい、システマとは神と繋がることであるし、日常のすべてがシステマなのだからと。

ミカエルもアンドレイも、日本でシステマの精神が正しく広まることを本当に望んでいました。また、マッサージが日本に伝わるのは、システマの精神が伝わる助けになるだろうとも言っていました。

まだまだ勉強が必要ですが、私もそのお手伝いができれば嬉しいなぁと思います。

最後に、2か月間、ブログを読んで頂いた方に感謝いたします。

皆様のお蔭で、ものぐさな私が記録を残し、いろんなものを整理して理解を進めることができました。
本当にありがとうございます。

これから間に新婚旅行を挟み、私は単身、8月6日からカナダのトロント入りして、トロント本部の練習とサマーキャンプに参加して、モスクワで教わったことに磨きをかけて8月末に帰国する予定です。

モスクワ、トロントで教えて頂いたことは、9月に開催予定の「システマ交遊会in九州　夏合宿2012」でシェアさせて頂く予定です。興味のある方は、是非ご参加ください。
（↓詳しくはこちらまで）
http://systemakyusyu.jimdo.com/

8月の頭から、ひき続きトロントでの気づきをブログにアップしていく予定です。
またまたよろしくお願いします！！

【おまけ】

モスクワ本部の世界地図に、、、

プスッっと、、、

システマ熊本の旗立てました！！

7月22日(日) マッサージ5回目

7月22日(日)

スティックマッサージ5回目

この日はモスクワ本部セミナーの2日目。
セミナーの最中にアンドレイに呼ばれ、「今からマッサージを受けるか？」との問いに二つ返事でマッサージ室へ。アンドレイからのマッサージはこれで3回目、恐らく最後となる今回のマッサージ、どんな変化があるのだろうと期待を胸に膨らませる。

5回目マッサージ直前。

以前と比べると痛みは格段に減ったが、数か所でやはり痛いところがある。
今回は左右肩甲骨の背骨側にコリコリとした痛みを感じました。でも、昔に比べるとかなり小物。

腰の横の部分はテンションが残ってますねー。
腰椎まわりはかなりとれていて、ほとんど痛みが無い程。

ムチは、やっぱり痛いですねー。

不思議なことに、後面特に太もも付近は飛び上がる程痛いのですが、前面はほとんど痛くありませんでした。腹部の時にものすごい反応をしましたが、痛みはほとんどなし。

最後のシャスカ。

前回はシャスカ無しだったせいか、泣いたりとかは全くなかったのですが、今回は残り全部を吐き出したように感情がでてきました。シャスカが体の表面を這って行くとき、痛みは全然ないのですが、部位によって体がものすごく反応するのです。今回は特に胸腺あたり。シャスカがのど元から胸にさしかかった時点で、内側から何かが込み上げてきて嗚咽。その時、幼少期の記憶が甦ってきました。

私は物心ついた時から中学時代まで、何かあるとすぐに泣いてしまう子供でした。叱られたり、責められたりするとすぐに泣いてしまう。本当にちょっとのことで泣いていて、自分でもどうしてこんなに泣くんだろうと思っていました。今回その時の感情が甦ってきたのですが、理由は分りませんがなんとなく納得することができました。幼い頃、自分は何かを表現したかったのにそれを表現する手段がなくて泣いていたのだろうと。怒られたり責められたりしたとき、自分ではちゃんとした理由があって、それを説明したいのに幼いためそれができない。その感情がたまりにたまって泣いていたように思うのです。

その所為か、思春期の私は自分を表現することを極力抑え、本心を隠すようになりました。大人になってからは「技術として」本心をさらけ出すことができるようになりましたが、今回、幼少期に作り出した性質がそうだったことに改めて気づくことができました。まだ殻のようなものが残っているかも知れませんが、その性格の「核＝芽」の部分を取り除くことができたように感じています。自分のやることに自信を持てない傾向にあった自分としては、これはかなりの福音です。このシステママッサージが体質はおろか性格改善につながるのを自分で実感することができて非常に嬉しく思います。改めて、このマッサージを伝えてくれたミカエル、アンドレイに感謝したいと思います。

計5回のシステママッサージを受けて、超スッキリ！！

前回お伝えしましたが、この後、セミナー会場に呼ばれ、スティックワークのデモをするようミカエルに言われたのですが、自信を持ってデモをすることができました。

モスクワ本部で物怖じせず、ノビノビとデモンストレーションすることができたのにはこういう大きな助けがあったのです。

次回は、モスクワ修行まとめです。

7月21，22（土、日）モスクワ本部セミナー

更新が遅れてすみません。モスクワ最後の週、いろんなことがありました。
特に今回は盛りだくさんなので、報告程度で失礼！

7月21，22日(土、日)

先週は奥様が体調を崩してシステマのトレーニングは少しお休み。

大変でしたが、いろんな発見がありました。その経緯については、奥様のブログにて↓
http://ameblo.jp/akkoo-sun/entry-11307774683.html

で、7/21（土）。奥さん体調もある程度復活したことだし、「土曜日は大サーシャの日だねー」なんて2二人で話しながらモスクワ本部に遅刻気味に到着。

今日は人がいっぱい集まってるなー、珍しく土曜日にミカエルいるじゃん！ダニールもいる。
あれ？大サーシャがいない。

終わり気味になって気づいたのですが、この土日は2か月に一回ペースで行われるモスクワ本部セミナーだったのです。全然知らんかった、、、。

その2日間もバタバタしてたので、時系列で報告。

21日(土)

奥様、体調万全でないのでマッサージ室でお休み。

ダニールリードのストライクワークを受ける。

奥様復活。（←ダニールに起こしてもらったって！）
セミナー休憩中。セルゲイ・オジョレリフとザイコフスキーが練習してるのを見放題。眼福。

午後はミカエルのストライク解説から。

DVDや動画でおなじみのストライクおじさん（おヒゲのセルゲイ）を使ってのストライクの実演。

私も散々叩かせてもらいました。ラッキー。

午後のストライクのリードはおヒゲのセルゲイでした。

セルゲイと。ストライクのドリルで一緒でしたが、ストライク、むちゃくちゃ上手かったです。

一日目の最後はシステママッサージ師のバリエラによる腹部マッサージの解説。

私も施術を受けたことがありますが、奥～の方のテンションまでばっちりとってくれます。

22日（日）

2日目はスティックワーク。ミカエルによる解説から。

これは以前、司教さんと受けたワークだなぁと思っていたら、アンドレイに呼ばれて、、、

最後のスティックマッサージ！

今回は、残っていた幼少期の感情の滞りを全部とってもらいました。
本当に隅から隅まで、悪いモノをとってもらった感じです。とにかくスゴイ！の一言。
これは、折をみてまた書きますね。

背骨まわりのテンションが無くなって、超スッキリ！
スッキリしたところで、今度はトレーニング室に呼ばれて、、、

以前受けたスティックのデモをするようにと、ミカエル直々のご指名！

緊張すると思いきや、アンドレイの最後のマッサージを受けた直後というのもあって、気持ちよくデモをすることができました。
その後しばらく奥さんと二人で練習していたら、ミカエルから皆にも指導をするようにとの指示が来るという「え、マジで！」的な展開。認められて嬉しいやら、気恥ずかしいやら、、、。

↓これが、その証拠映像(笑)
http://youtu.be/5QkrjFemFlU

最後のサークルアップでも「ミチの説明は分かり易かった」と数名の人に言っていただきました。
お世辞ではなく、本当に「良い」と思われていたのが分か
って少し安心したのと、「良いものは良い」とペーペーの
私から学ぼうとするロシア人の純粋さにびっくりしました
。日本では考えられないシチュエーションです。
こういう素晴らしい機会を頂けたことを、ミカエルを初め、セミナー参加者の全員に感謝したいと思います。

この2日間は、内容が盛りだくさん過ぎて怒涛のように過ぎていきました。
2か月間のモスクワ生活の中でも、特に忘れられない日となりました。

モスクワ生活、あとわずか！

【7/27追記】
その時の模様がモスクワ本部のYOUTUBE動画にアップされていました。びっくり！
Михаил Рябко тренирует японца Мичи
（ミハイル·リャブコ、日本人のミチを指導）
http://www.youtube.com/watch?v=4huRZ95Sy5A&feature=plcp

7月16日（月）小サーシャ

7月16日（月）

しばらくお休みしていた小サーシャが久しぶりにモスクワ本部に姿を表しました。

初めにひととおり説明をする小サーシャ。
何を言ってるのかよく分かりませんが、呼吸について話しているのは分かります。
毎回、結構な時間を割いて呼吸に関して説明をしてくれます。

押されたら押された分だけ動く。過不足なく、相手が押した分だけ。

生徒さんを誘導して「これだけで充分、それ以上押してはだめ」と言う。

2人に押されて、プッシュをずらすドリル。
小サーシャの柔らかさを見よ！！この人の柔らかさは天下一品！

肩だけで、攻撃を無力化する。これは小サーシャならでは。

腕も使って。攻撃をずらす。
実際にプッシュしてみると分かりますが、小サーシャを押しても全然テンションが無く、どんな距離、どんな態勢からでも、即座にどこでも打たれるというのが実感として分かるので、パンチを打つのにちょっと躊躇してしまいます。

後ろからパンチを受けて、それをストライクに乗せるドリル。

その後、円陣を組んで、一人が中に入って周りからパンチを受けるドリル。中にいる人は受けるパンチを受けたり、その勢いをストライクに乗せて他の人に与えたりしました。

最後は、プッシュアップ、スクワット、レッグレイズ、シットアップ。
ゆっくり一回ずつやって、トレーニング室を一周歩いて回復（in4 out4）。
次は2回ずつやって、また同じように回復。
3回、4回、、、、10回まで。

これは、じっくり自分を見つめながらエクササイズに取り組めるのでいいですね。レッグレイズの時、自分の背骨がどんどん柔らかくなっていくのが分かります。今日はストライクを沢山やったので、こういった形で体に残さないエクササイズをやったものを思われます。

最後に、希望者に愛のムチサービス。見てお分かりと思いますが、超痛い！

最後に、私も愛のムチを受けました。動画を間違って消してしまって（残念！）写真のみ。
序盤から痛いのなんのって！全身が実際に痺れるんですね。これはアンドレイのマッサージを受けた時と同じ。いきなり激しい代わりに即座に効果が出る。無茶苦茶やっているように見えて、ちゃんと相手をみながらやっているようです。

ムチによる体の変化はすぐに分かり、固い左の肩が動きやすくなっていました。効果は次の日にも続いていて、朝から肩を動かしても動かしやすいし、しばらく動かしているとさらに柔らかくなる。この即効性＆持続性は凄いですね！アザは残りますがｗ

《おまけ》

練習前にミカエルのムチを受けることができました。
以前より耐えやすくはなりましたが、やっぱり超痛い！
とくにお尻はきっついですね、、、
でも、終わると状態がとても良くなるんですよねぇ。感謝！

7月15日（日）聖なる泉に行ってきたのだ！《後編》

さて、アンドレイ宅から目的地の泉まで、10㎞くらいとのこと。

アンドレイの家付近も静かで空気のきれいなところだけど、それからさらに車で向かう。

高速道路も使ってひたすらドライブ。

ロシアの田舎は空気もきれいで気持ちがいいですねぇ。

1時間近く建つけど着かない。どう見ても時速10㎞で走ってるようは見えないのでｗおそらくプーシキン駅から40㎞は離れてるんじゃないのかなぁ。

目的地近くにて。「撮った方がいいよ」と言われて、よく分からないまま撮りましたｗ

さて、ここが目的地。泉に行くというので我々夫婦は完全にウキウキピクニック気分だったのですが、よくよく聞くと「ここはホーリープレイスだ」とのこと。もしかして巡礼的な感じ？

小さいながらも教会もあります。

ちょっとした公園くらいの大きさで、スピーカーから讃美歌が流れています。

どうも、この建物の中に泉があるらしい。衣服を脱いで沐浴するとのこと。
冷たい泉の中に入って、自分をみつめるのだとのこと。

ちゃんと男性用と女性用に分かれています。

男性用の内部。写真に撮っていいかわからないけど、ダメって言われなかったので撮りましたｗ
イコンが置いてあります。

とてもそうは見えませんがｗこれが聖なる泉。胸まであるプールに水を引いているようです。

アンドレイとエドワードに続いて一緒に沐浴。ゆっくり無理せず入りなさいとのこと。私は割と冷たい水は平気な方ですが、中まで入ると本当に冷たい！！！下品で申し訳ありませんが、チンチンとタマタマがキリキリするほどの冷たさです。この中で頭まで浸かる。一回目は本当に冷たくて、神聖さを味わ余裕なし！ヒィヒィ言ってあがりました。これを3クール。人によっては1回だったりするそうですが、このディープな人たちと一緒なので、私も一緒に3クール。

実はこの日、お腹がゆるく、神様を感じるより肛門括約筋を感じる方が大事なのではないかと思ってました（切実）。幸いなことに泉を汚すことなくｗ、無事沐浴をすることができました。

で、泉に入った感想としては「逆バーニャ！」という感じ。バーニャが熱さで限界に近づくとすれば、泉は冷たさの限界で限界に近づくという感じ。入った後は、体の中から熱が出てきて、むしろポカポカするくらいでした。沐浴をした後は、体は拭かない方がいいということで、ある程度水を切ってそのまま服を着て外へ。

泉に入ってしばらくしてからも、体の中の「気」みたいなのが動いて体を調整してくれている感じ。泉を出てから10分くらいの間に、肩の固いところがどんどんほぐれていきました。不思議～。