ミッション:家に辿り着け! | システマちっくライフ "Systematic Life"

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6/4(月)

今日は語学学校に手続きに行く日。
一人で行けないのでホストファミリーのバレリアが連れてってくれるとのこと。

まだ届いていない荷物の中に、ロシア市内のマップが入ってるのでバレリアの家がどこかも分からない。
仕方ないのでガイドブックに載っている大まかな地図で最寄駅との位置関係を把握しようとバレリアに聞いてみた。バレリアは「心配ないわよ。リデンデンツ(語学学校)が地図くれるから。」と笑顔で言う。

天気もいいし、さぁ出発!
出たところで、思い出した様にバレリアが、

「ところで、ミチは記憶力いい?」
「あまりよくないけど、、、」
「帰りは一人だからよく覚えておいてね(笑顔)」

と言うなり、スタスタと早足で歩き出す。

えーっ!?と思う間もなく、バレリアは離れて行く。
因みにバレリアの家は団地で、周りは同じ建物ばっかり!
私は置いていかないようにしながら、家の周りの風景をデジカメで記録する。

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バレリアは何かと話しかけて来るが私とても受け答える余裕はない。
しばらく歩いた後、突然「走って!」と言う。どうやら向こうで止まっているバスに乗るらしい。
ぎゅうぎゅう詰めのバスに駆け込みで乗車するとすぐにバスは動き出す。
私はバス停の名前も分からぬまま、バスに揺られて行く。この時、私の頭の中でドナドナが流れていたかは想像にお任せしたい。

バスの中でバレリアがさらに衝撃的なことを言う。
「私は疲れるからバスを使うけど、ミチは元気だから歩いて帰るといいわよ。道を覚えておいてね(笑顔)」

えーっ!帰りは違うの?
って言うか、バス、既に何回か曲がったよね? ここどこ?
それ以前に、ワタシ、スタート地点、地図で把握してないよ?

と、文句をいうよりも、今は道を覚えるしかない。といっても瞬間記憶能力があるわけでもない私は曲がり角にスーパーマーケットを確認するので精一杯だった、、、。まぁ、リデンデンツに行けば荷物が届いてるはずだからなんとかなるだろう。

バスが止まり、降りたところでバレリアが帰り方を描いて説明してくれる。
「この公園を斜めに突っ切ったら、覚えている場所に出るから、大丈夫よ(笑顔)」
と○を描いて斜めに線を入れて45°と書きこむ。
うーーーん、これって地図?

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そこから地下道を渡り道の反対側に出たところでまたバスに乗る。
「帰りは地下鉄が便利よ、地下鉄で帰ってきてね」とまた衝撃的な事実。
スタスタ歩いていくバレリアに付いて行きながら、私はスパイばりに素早く周りの写真を撮っていく。

そう言えば、バスの乗り方聞いてないよ!って言うか教える気もないよ、この人!

バスに揺られている間は、リュックに着いていたチャチな方位磁石のアクセサリーで方角を確認しながら、所要時間を頭に入れる。どんだけスパイ的な朝なんだ、、。

そうこうするうちに大きな駅に到着。駅には大きな文字でЪелорусскаяと書いてある。ようやく念願の地名的な手がかり!これで来た道を逆算できる!もちろん駅も写真に収める。

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リデンデンツ(語学学校)は駅からすぐ近く、これなら駅までは確実に帰れる。
リデンデンツに着くとバレリアはひとしきりしゃべった後、後は頑張って帰って来てねーと笑顔で帰って行った。

さて、情報収集。まずは地図。リデンデンツの人がくれた地図は観光用の広告がたくさん入ったもの。

あー、僕のおうち、地図の外にある、、、。

それでも二回目にバスに乗ったところはДинамоと判明。地下鉄でひと駅か、よし。
さてДинамоからうちまでだが、バレリアに描いてもらった地図?ではとても帰れそうにない。

幸い、リデンデンツには閲覧用のコンピュータ(iPad)がある。
これにバレリアの住所を打ち込んでもらう。よし、正確な場所が出たぞ。
方角、ぜんぜん45°じゃないじゃんか、、、。

プリントアウトできなかったので、帰りはこの地図の記憶と風景の写真が頼り。本当に大丈夫かなぁ、、、。ちなみにこの時点で地下鉄の乗り方も(もちろんバスも)知らない。

北京に置き去りだった荷物はこの日届く予定だったが、夕方になっても届かないので、多分明日だろうということでリデンデンツを後にした。

この日はその後、モスクワのシステマ本部を初訪問したのだがその話は別の回で。

システマのトレーニングを早目に切り上げるつもりが勢いでラストまでいたので既に午後11時半。
モスクワは緯度が高いのでまだ明るいがかなり暗くなってきている。
まずは地下鉄。旅行のしおりで買い方を確認。回りの見よう見まねでチケットをゲット。

ЪелорусскаяからДинамоへ向かう。ここまではオッケー。

バレリアの地図を見る。心が折れそうになる。

さて、記憶の中の地図を頼りにバレリアの家へと向かう。
公園を突っ切ったが見覚えのあるところに出ない。公園(結構でかい)周りを歩き回るもいっこうに見覚えのあるところは現れない。それもそのはずで、後で分かったのだが公園を突っ切ったところで見えるのは、バスで移動中の風景だったのだ。そんなん覚えてるかい!!!

道を聞こうにもどっぷり日のくれた深夜12時半。既に一時間以上歩いている。なんとか深夜開いてる店で聞いて見るが、住人はあまり住所で把握してるわけではないので、だいたーいな感じの方角を聞きながら家へと近づいていく(と信じたい)。

こういう時、スマホに住所を入れれば、一発で行けるのになぁ。文明って進化したんだなぁ、なんてことをしみじみ感じながらひたすら歩く。

それから三十分は歩いただろうか。ふと目に入るバレリアの住所の標識!周りを注意して見渡すと、デジカメで撮ったバス停が!この感動を今でも私は忘れない。とりあえず、記念に同じバス停を撮影。

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記憶とは曖昧なもので、バス停の周りの風景は私が覚えているものと大分違った。

家の前でもう一度同じ居場所か確認していると、丁度タクシーでバレリアが帰ってきた。
家の販売をしていると言うが、こんな時間まで仕事をしているんだ。お疲れ様!と言おうにもロシア語が分からない。

家に入って、バレリアにこの旅の経過を話すと、「よく帰ってきたねー、凄い!」との賞賛(?)
と頭をナデナデする仕草。この人、憎めない。

うーん、忠犬、家に辿り着くの図ですな。

母さん、ロシアに着いて早々、生き延びるので精一杯です。
明日は今日より素敵な日だといいなぁと思う今日この頃です。



(つぶやき)
まぁ無事着いて何よりですが、デジカメで写真を撮ってなかったら帰り着いてなかったなぁ。
デジカメ貸してくれた奥さんに感謝!