前のブログで画像を載せたセルゲイ氏の受けを紹介したい。

彼のストライクの受けはまさに神業

動画で黄色いTシャツを着ている人が「マスターセルゲイ」。



動画ではゴツイ男が彼のお腹を一所懸命パンチしている。
全く効かないが、ミカエルが軽くパンチするとセルゲイがものすごいリアクションをする。

システマをやっている人にとってはセミナーでこの2人が見せるお馴染みのコントである。

ハタから見ているとまるでヤラセのようでもある。

だが、これはヤラセではない!

実は俺も3年前にこのコントに参加させてもらった。
その時は動画の人と同じように一生懸命セルゲイ氏をパンチした。


ビックリした!


ただの一発も効いたパンチが入らなかった。

彼はただ立って受けているように見えるが、

実は違う。

彼は体の中ですべてのパンチの軌道をずらしていた。
もちろん拳が彼のお腹に食い込んでから。

いくらセルゲイ氏のお腹がデカいからってスピードの乗った拳をお腹の中で全ていなせいるなんて スゲーな…!

パンチを打っている俺は凄く不思議な感覚だったのを思い出す。

パンチは当たっているので拳がお腹にめり込む音が聞こえる。

だが当たっている感覚がない。

そこにあるはずのものが急になくなる感じ。


まるで空気を殴っているようだった。


見た目はほとんど動いていないのに…まさに神業。

マスター達が見せてくれる場を和ませてくれるデモ(コント)は彼らの高度な業によって初めてできることだと実感する。

システマはまさに武芸!である。