7月8日(水)のトレーニングでは、【呼吸しない呼吸】を重点的に深めていきました。
この呼吸法は、私たちに「感覚とは何か?」ということを最も分かりやすく教えてくれる練習方法の一つです。
私がこの呼吸法を初めてザイコフスキーから教わったのは、おそらくコロナ明けのシンガポールセミナーでの飲み会の席。
その時は話の流れで「こんな呼吸法があるんだ?!」と感じた程度でした。
まぁ、お酒の席ですからね。
次に学ぶ機会があったのは、2年前の名古屋セミナーで彼のセミプライベートクラスを受けたとき。
その時は、この呼吸法が持つ可能性に深く感動したのを覚えています。
とはいえ、当時はまだ自分の中で落とし込めておらず、「正直何のための練習なのだろう」と今一つ理解していませんでした。
さらに昨年の熊本セミナーのスペシャルクラスで、この呼吸法を改めて勉強することに。その時にようやく、この呼吸法がもたらしてくれる素晴らしい恩恵に気づきました。
最初に教えてもらってから3年も経ってようやく理解できるという、なかなかの出来の悪さです(笑)
呼吸とはとても不思議なもので、自分の内側を意図的に覚醒させることもできれば、反対にとても静かにすることもできます。
ワークでは、この「覚醒」や「静寂」といった、呼吸が作り出す感覚を自分の身体で何度も感じる練習を重ねていきます。
そして、自分の身体で感じたことを、今度はパートナーと一緒におこないます。
何度も練習を繰り返すと、呼吸は目に見えないはずなのに、しっかりと相手の中を通っていくのが感覚として分かるようになります。
パートナーの身体の中を、自分の呼吸が「上」に行ったり「下」に行ったりするのが、リアルに感じられるようになります。
この時に得られる感覚こそが、この呼吸法の最も重要なポイントだと考えています。なぜなら、この時点でパートナーとはすでに呼吸で調和していることになるからです。
次に、この感覚が得られる呼吸を【息を止めて】行います。少し難易度は上がりますが、息を止めていても、呼吸している時と同じ感覚で「覚醒」したり「静か」にしたりと、「呼吸の感覚」を維持し続けます。
実際に呼吸している時よりも振り幅はかなり小さくなりますが、感覚としては全く同じものを得ることが可能です。
パートナーと組んだ際も、同様の感覚を相手に感じさせることができれば、それはもはや呼吸ではなく「感覚」で繋がっていることになります。
その感覚を常に意識することができれば、「呼吸」の有無は関係なくなります。
あとは、その感覚に身体をフォローさせてあげるだけ。
そこにマインドが介入する余地はどこにもありません。
私はこの呼吸法が理解できるようになってから、【感じる】という行為が劇的に変化しました。
何年も前のことですが、ザイコフスキーが「呼吸の次元」について話してくれたことがあります。その境地に立てば、「姿勢が」とか「緊張が」とか「呼吸が」とか、そういった技術的な制約からすべて解放される、という説明でした。
この呼吸法が教えてくれる感覚は、まさにそうした高次元のものだと私は考えています。呼吸というツールを使い、動きを通して、私たちをエゴから解放する感覚を教えてくれているのではないでしょうか。
この呼吸法は、私が最も大切だと感じている練習の一つです。これからも頻繁にクラスで行っていくので、興味のある方はぜひ一緒に練習しましょう!
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Tradition Russian Martial Arts 吉祥寺
金曜 20:00~22:00
水曜 20:00~22:00
火曜19:30~21:30(池袋クラス)
土曜14:30~17:00(公園クラス)
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