昨日、大阪の大西インストラクターとの話の中でシステマをモノマネしないって話が出ました。

 

日本の伝統武術などは型を覚えてその型の精度を上げていく事をしていきます。先生、師範の型が基本になり生徒、弟子はそれをお手本として練習していき先生たちは生徒たちの悪いところを直していく事をします。これは伝統、系統を守るためにも必要なシステムでもあります。

 

このシステムを良い悪いではなくシステマにおいては真逆的な事になります。

 

システマはどれだけ自分が自由に解放されるかが目標にあるので形作ってはいけないという事です。マスターやインターナショナルインストラクターの技術やスタイルを真似ることは悪いとは言いませんがその中に含まれている本質を見逃してしまう事になりかねません。

私自身も彼らのセミナーを受けるとどうしても目で見た素晴らしい動きなどを真似しがちです。

 

説明させてもらうとマスター達が着ている服が目に見えている動きやスタイルだとします。当然マスター達はその服が似合っていて格好良いですよね。

 

でもその服を借りて着たとしましょう。確かにそれを着たので同じものですが、サイズや雰囲気が違ってマスター達のようにはなりません。ちょうどコスプレしたみたいになってしまいます。

マスターもどきをして満足して気持ちがいい上手くなった気がするでもいいのですが、得たいのは服ではなくマスター達の中にあるものです。

 

システマはマスター達と同じ服を着るのではなく、システマの本質を探し模索すること事によって自分に似合う服が纏えるようになると思います。

 

だからシステマは真似るのではなく一人一人のシステマがあると思います。それが本質から外れずに出来上がっていればいいと思います。