さて、いやはや民主党バッシングが凄いですね。蜂の巣をつついたような大騒ぎ。鳩山首相の献金問題で騒いでおりますけれど、こんな問題は選挙前からわかっていた事であり、それでも自民党よりはマシという事で民主党を多くの国民が支持しているのだから、たいして問題にならないのかなと思っていたら、いやはや叩く叩く。凄いですね。
あれだけ選挙で大勝をおさめた割には、すでに支持した人も批判に回っているのか、何とも手のひら返しが凄まじいもんです。結局文句が言いたいだけなのか?政権交代した瞬間にあっという間に何とかなる処方箋があると思っていたのに落胆しているのか?
民主党に対するチェックをして行かなきゃならないなと思っていたのですが、ここまで世の中で梯子外しが多いと、そういう気分にもなりません。そのチェックが的を射ていれば、まだ納得もできようものですが、ことごとくお門違いばかり。そのチェックや批判じゃ意味ねえんだよって感じのものばかりです。小泉を支持したときの顛末に懲りてなのか、早くも民主党の梯子を外す事によって知ったような顔して俺はわかっているんだ的ポジションを取りたい輩が多すぎて、正直ムカついてきますので、今日は民主党の政策について公平に少し考えてみようと思います。
自分も個人的に非常に興味がある民主党の政策の一つ、高速道路無料化の是非についてです。
民主党は2003年からずっと高速道路無料化を掲げて選挙を戦って来た。今回のマニフェストにもそれを掲げ、いざ政権を取って政策を実行するとなったら、今度は世論がなぜか高速道路無料化には反対の声が大きい。マニフェストを支持したわけではないという、読売や産経の大合唱に乗せられてか、それともこの国の財政を心配してなのか、国民にとって悪い話ではないにも関わらず、反対の声が嘘か本当か多いと大マスコミは騒いでいる。
仮にそれが本当だとして、未来にツケを残すのではないかと心配して反対しているのだとしても、日本人ってそんなにパブリックマインドあったっけ?って感じがしないでもないのですが、実際にマスコミから出てくる声は大反対キャンペーンばかりですので、反対する理由のようなものは取りざたされますけれど、なぜ必要なのか?という議論が出てき難い。
この国のマスゴミクオリティにかかると、情報がインチキにねじ曲げられて報道されますので、無料化の難点は嘘ばかりです。その背後には霞ヶ関が総力をかけてネガティブキャンペーンを仕組んでいます。何が何でもこの政策を潰そうと。その情報をもとにすれば一般の国民が反対するのも当然かもしれません。当然背後に霞ヶ関がいるという事は彼らの権益であり、それを国民が拳を振り上げて守ろうとしている。相も変わらず繰り返される不思議な構造です。天下り根絶!!と騒いで、郵政の社長人事に世論もバカマスコミも吹き上がっているくせに、一方では役人の権益護持に加担している。なので本日はなぜ必要なのか?そこに問題は無いのか?その辺から見て行こうと思います。
この政策ははっきり言って民主党政権の政策の要であるとも言えます。これをやれるかやれないかでは今後の日本の展望も大きく違う。同じように子供手当や母子加算復活と言ったセーフティネットの構築、分権化、CO2-25%削減、対米関係に巣食う基地利権の見直し、ワークライフバランス、マスコミのクロスオーナーシップの見直し、等々、こういった事とすべてセットになった一つの国家像を示してもいるのですが、その辺があまり啓蒙されているように感じられませんので、本日は高速道路無料化についていろんな角度から考えて行こうと思う次第です。
今現在の民主党は時間のなさとマンパワーの不足、既得権者の抵抗とバカマスコミのネガティブキャンペーンによって、予算の組み替えにかなり手こずっています。もちろん今度の予算に関しては時間がなさ過ぎるので、不完全なものにしかならないでしょう。それによって不人気になる事につけこもうと狙って自民党はあの次期に選挙をやったわけです。政権交代後に保険をかけていた。
ここで国民が適切なプレッシャーをかけないと、このままで行けばせっかく政権交代したけれど、サブスタンスは何も無いというパターンに陥ってしまいます。早くも民主党に対して諦めの空気も漂っていますが、ずっと自民党を野放しにして来たのに、民主党政権になれば速攻景気が回復するとでも思っていたのか?んなわけねえだろって話です。徹底的にチェックにさらす必要があるのですが、そのチェックが不適切だと意味が無くなる。高速道路無料化なんてけしからんと思っている人には是非この構造を最低減前提としてふまえてから判断してもらいたいもんです。それではおっぱじめます。
普通、日本と同じ政治システムをとる国で、政党がマニフェストを掲げて戦い、選挙に勝ったにもかかわらず、それを役人ごときが反対するという行為は許されない事です。普通クビになる。ましてその役人の情報をベースにして、政権党のマニフェスト政策に公然と反対するような報道も非常識というしか無い。文句があるのなら問題点を正確に伝えなきゃフェアではない。とてもじゃありませんが現在出てくる情報というのはフェアとは言えません。あまりにも偏っています。
それに対して普通であれば国民自身が俺たちが決めた事をとやかく言うなと思えばまだしも、そうだそうだ!マニフェストを支持したわけではない!!とコントロールされてしまう。困った構図です。ちゃんと情報を得てそれで反対だと思うのはしょうがないと思いますが、現状の反対の声というのは殆ど何が問題なのかもわかっていないように見える。役人の言っているネガティブキャンペーンと全く同じロジックで反対している人ばかりです。基本的にそもそも高速料金が1キロあたり25円、100キロで2500円という料金設定に対して何も疑問を感じていないという事がまず島国日本独特の感覚ではないかと思えます。
高速道路はただで出来るわけではありません。もちろんお金がかかります。それは世界中どこの国でもそうでしょう。当たり前ですね。しかし日本ではその金の使い方、税金の使われ方に非常に問題がある。まあありとあらゆる所にこの構図がこの国にはあふれかえっているのですが、この高速道路利権も全く同じ図式です。
高速道路の通行料金というのがだいたい2.3兆円今現在でも国民は支払っています。それ以外にも高速に乗ろうが乗るまいがガソリン税は払っているし、それ以外にも11種類の税金、すべて合算すると約9兆円の税金を自動車ユーザーは国に支払っています。もちろん高速道路ユーザーも高速料金とは別にこの税金を二重取りされています。(ちなみに高速道路ユーザーという言い方をすると、限定的なイメージがあるのですが、本当なら免許を持っていない自動車には乗らない人であっても、高速の恩恵は受けています。物流を間接的に利用していない人はいないからです。スーパーで何かを買えば、それは必ず物流の恩恵を受けていますので、この問題は物価に直結しますので無関係な人はいないでしょう。なので高速ユーザーというと本当は全国民になるのですけれど、ここでは一応高速道路を自動車で利用している人という意味での高速ユーザーの話としておいて下さい。)
この高速道路利用者の二重取り部分の税金がだいたい2兆円。高速道路料金とは別の2兆円の税金というのは本来であれば受益者負担の原則で言えば、高速道路の建設費とか、せめて借金の返済にあてられるべきなのが当たり前なはずなんですが、それが一般道路の建設費に使われています。
高速道路ユーザーからとった税金を一般道路建設に流し、高速道路の2.3兆の通行料金を高速道路の建設費と借金返済に充てています。ここに二重取りの誤摩化しがある。高速道路ユーザーが支払う税金を高速道路建設費と借金の返済に回せば、高速道路の通行料は無料にしても何の問題も無い。
猪瀬直樹なんかが高速を無料化すると、借金返済する金を国民に負担させる気かと言います。高速道路ユーザーではない人の税金もつぎ込むのかと。受益者負担の原則を逸脱しているではないかと。多くの人が反対する根拠もここにあると思います。
はっきり言えばバカ言ってんじゃねえよって話で、現段階でも受益者負担の原則を無視して、高速道路ユーザーの税金を流用しているじゃねえかって話です。この構造がバレると、無駄遣い出来なくなるので反対している連中がいる。今の高速道路無料化反対の声の大多数はこの力学にコントロールされている。ここをぶった切って無料化にするという事は無駄な道路建設に金が流れている構造を止める手だてにもなる。無駄な道路建設には反対しておきながら、高速道路無料化にも反対するという意味の分からない連中が多すぎます。高速道路が有料だから、無駄な所に金が誤摩化されて流れて行くわけです。
そうすると必ず出てくる話として、高速道路利用の税金を高速道路にまわすのはいいけれど、、今までそれによって一般道路に流れていた金がなくなるではないかとなる。猪瀬直樹なんかもこういう頭の悪いロジックで高速道路有料を護持しようとする。これは何の問題も無くて、高速道路を無料化するのだから、それは一般道路と同じ扱いになるわけです。高速道路を高い料金設定で作っておいて、そのとなりに無駄な一般道を作ったり、その一般道が混んでいるから、またとなりにバイパスを作りましょうと、こういうデタラメを行って来たのがこの国の腐りきった道路行政でもあった。高速道路が無料になるのだから、無駄な一般道の建設は必要なくなる。本当に必要な道路に金が流れる為にも、これは必要な措置でもあるわけです。
宮崎県のそのまんま知事なんかがこの路線を反対していながら、宮崎県に高速道路を何が何でも作ってくれと言います。これは完全にお門違いの発想で、今までの金の流れの仕組みでは、高速道路がすぐ隣にあるのに、訳の分かんないピッカピカのバイパスを莫大な金をかけて作ったりして来た。逆に必要な道路や高速道路が無い所にその金が流れて行かないような仕組みだった。だから高速料金をとり続ける限り、無駄な道路に金が流れる仕組みを断つ事は出来ません。
生活に困っている地域の必要な道路に金を回す為にも、無駄な道路建設に無駄な金が流れる仕組みを止める必要がある。高速道路を一般道化する事によって、本当に必要な道路に金が流れて行く仕組みに転換も出来る。少なくとも高速道路が目と鼻の先にあるのに誰も使わないとか、そのとなりに莫大な金をかけて道路を作る事は出来なくなる。本当に困っている所に金を流す為にも必要な措置でもある。にもかかわらず、そのまんま知事は強固に反対している。まあ理由は単にバカか、道路利権を守りたいかのどちらかでしょう。少なくとも宮崎県民の為ではない。あの人の行動作法を見ていると、要するに芸能界で再びチヤホヤされたかっただけなんじゃないかという風にも見える。バカマスコミや既得権者の権益護持に手を貸せば祭り上げられるわけですから、単に目立つ為に知事という役職を利用しているようにしか見えない。
国民を二重取りによって欺き、受益者負担の原則を無視して一般道の無駄な道路建設に金を流し、役人の天下り先を確保し、政治家にキックバックが入って行く構造を守っているのが、高速道路無料化反対の最大の力学です。この事をまず最低限ベースにして是非を問わないと、この問題の本質には届きません。
仮に民主党の無料化案にこの問題を誤摩化すような所があった場合は、それこそボロクソに批判すべきだと思いますが、多分骨抜きになれば、大マスコミのネガティブキャンペーンは無くなるでしょう。だからその時には国民も興味が無くなっている可能性が高い。逆にボロクソに批判されているという事は、その構造を白日の下にさらしてしまえば利権が温存出来なくなる連中が多いという事に他なりません。最低限こう言った前提を共有して、その上で賛成反対を論じないと実りがありません。
もちろん無駄であったとしてもそれで食っている人がいるのだから、財政を悪化させても公共事業は必要なんだという立場もあり得るわけだから、そういう意味で高速道路無料化反対というのはそれはそれで筋は通っています(もちろんこういう先の無い戦略ではパイが減って行って自滅するだけであり、本当は高速道路無料化こそが、その先にはそういう人達への救いの手段も実は含まれるのですが、その事はもう少しあとで書きます)。だけど、今の高速道路無料化反対というのははたしてそういう意味で反対しているのか?と言うと、むしろ無料化にすると無駄なバラマキになって財政が悪化するという反対論者が殆どではないでしょうか。はっきり言えばそれは間違っています。全く逆なのです。その事をバカマスコミは殆ど報じようともしません。彼らが何を守っているのかもわかるってもんでしょう。
この国の発想は国を豊かにするとか、国民生活を立て直すとかそういう事とは無関係に行政が営まれて来た。税金が適切に使われて来なかった。無駄と非効率にまみれた特定のステークホルダーの懐を潤す為だけに利用されて来たわけです。税金の二重取りなんてのはその大きな誤摩化しの一つでしょう。ちなみに我々がガソリンスタンドで給油をする時に、ガソリン税がだいたい半分くらいとられています。そしてガソリン税とガソリン代の合計金額に再び消費税を重ねてとられている。税金に税金をかけるという誤摩化しのネコババ構造を今現在でも放置しています。至る所にインチキ構造が複雑に入り組んでしまっていて、それに対して国民も疑問を持たず、その事につけ込んで無駄と非効率にあぐらをかき己の権益を貪っている統治権力に、同じく独占構造を護持したいバカマスコミの援護射撃に乗せられて国民が無関心に隷属して来たのがこの国の最大の問題だったわけです。
無料化反対論の一つのロジックとして、せっかく今有料で取っているのだから、それを適切に使えばいいのではないか?という意味での反対の声もあります。例えば環境なんかに使うとか、どうせだから道路の借金に充ててしまうとか、それは一つの考え方としては筋が通っています。要は使い方の問題なんだから、せっかく財源が足りないと騒いでいるのだから取れるものはそのまま何らかの適切な使い方にすればいいではないかと。
自分は高速道路を無料化にする事のメリットとデメリットを考えると、大都市部では有料のままでも構わないと思いますけれど、多くの地方都市の高速道路は無料化にしてしまった方がいいと考えております。単にしぼんで行くパイからより多く金を集めるのではなく、パイを増やす発想こそが必要なので、この反対にも同意は出来ないのですが、とりあえずその無料化のメリットは後で書くとして、まずは税金の使われ方が不適切という事を問題にするのなら、そういう反対論はその事がわかっていて反対しているので、ここに差異はあまりないように見える。要するにその後の国家像の問題に違いがあるだけです。だから同じ反対と言っても、理にかなった反対と、利権温存の反対論があるので、そこの見極めが重要です。そして理にかなった反対論を隠れ蓑にして利権温存勢力も利用しようとしていますので、そこの注意も必要でしょう。
例えばガソリンの暫定税率引き下げの議論とともに、環境税の案が持ち上がって来たりすると、結局国民負担は変わらないではないか誤摩化しだと、バカメディアとそれに釣られた国民が吹き上がるわけですが、税金の使い道に対するチェックや所管が変わるという事によって、権益の配置を入れ替えるというのは重要な所があります。
特定の部署や役所が持っている財布をいったん取り上げて、別の使い道を議論する為にも、そういう措置は必要不可欠です。単に国民負担は変わらないではないか従来の構造と同じだという言い方をしてしまうと、もともと財布を握っていた連中へのバックアップになってしまいますので注意が必要でしょう。
もちろん新たな部署にその財布を渡せばそこが今度は腐り始めますから、結局変わらないという見方もあながち間違っちゃいないのですけれど、重要なのは権力が入れ替わる事によって、利権の配置が常に入れ替わる可能性があるというのが牽制になる。その牽制が無いから腐るわけで、権力が入れ替わっても正統性を主張する為には腐敗してしまったのでは主張出来なくなる。そのチェックが常に選挙によってなされる事が、役人の意識も変えて行くのだろうと思う。要するに自民党のバカ議員がほざいていたように、民主制で政権交代を前提としている制度なのに、恒久財源という発想はあり得ません。何年かに一度、その財源や予算が適切であるのかをチェックする必要があり、役所に取っての恒久的なお財布にしてしまうから腐ってしまうのです。
そういう事をふまえて考えれば、高速道路の料金を適切に使えば、別に無料化する必要は無い、という意味での無料化反対論者というのは、反対する意味が権益護持しか頭に無い連中とは根本的に意味合いが違いますので、単純な賛成反対の二元論では切れません。ただ問題はそれを隠れ蓑にしている輩がいるという事と、装っている輩がいるという事です。この切り口で自民党なんかが反対する資格はありません。彼らは利用しているに過ぎない。その事は心にとどめておくべき事でしょう。
元々高速道路料金を取り始めたきっかけは、名神、東名の高速道路を作り始めた時で、その時はそれしか手が無かったので仕方が無いと言えます。当時の日本の道路財源は全体で200億しか無かった。
名神東名は4573億かかっています。200億に対して約23倍、23年分の道路財源をつぎ込む事になってしまうので、当然財源が足りないですから借金をした。借金の4分の1がアメリカというか世銀。残りを郵貯や簡保、これを財政投融資で借りた。この時点では他に方法が無いので適切であったと言えます。
元々その時点で高速道路で料金を取るという事に対して、今からすれば信じられないでしょうけれど憲法論争にまでなった。天下の公道で金を取るなんて憲法違反ではないのかと。それを田中角栄が見事に突破してこの政策を通した。この時点ではこれしか方法が無かったし、このスキームを編み出した田中角栄は天才だったと言えます。
この時点ではきちんと条件があって、名神東名の借金を返済したら、名神東名はただにするとなっていた。これが守られていれば何の問題も無い。今頃みんなただになっている。本当は無料である道路の料金を有料化するという事で、道路整備特別措置法というのが出来る。あくまでも特別措置であるという約束だった。それが1956年、今から53年前。
その特別措置を半世紀過ぎた今でも取り続けているのが、自民党が行って来た道路行政であり、民営化と言いながら2050年まで後40年も取り続ける仕組みに変えたのが小泉のインチキ改革で、特別措置を100年にもわたって取り続け、それを政治家や役人の利権の為に無駄と非効率まみれに垂れ流されて来て、今後も垂れ流されて行く構造を守って行くのが高速道路無料化反対の最大の力学でもある。
名神東名は4573億の借金をした。通行料金で取った金は今までで8兆円に達している。1990年に世銀の借金はとっくに返し終わっている。にもかかわらず今も取り続けている。なぜか?
1972年に田中角栄が総理大臣になって、その時点で200億しかなかった道路財源が2兆円に達していた。100倍になっていた。借金に頼って高速道路を作る必要なんて無くなっていた。たかが4600億程度の借金なんか、三ヶ月分の4分の1の道路財源で返済出来た。普通であればそこで返済してしまえば借金がなくなるのだから返そうと思っても不思議は無いのですが、田中はそれを永遠に取り続ける仕組みへと変えた。名神や東名で取った金を、他の道路に流用する事をやり始める。これが二重取りの始まりで、それを今でも守り続けているのが財務省であり、国土交通省であり、道路公団であり、小泉改革であり、猪瀬直樹なんかが必死で護持している。
東名や名神の利用者の税金は一般道に使われ、通行料金は他の高速道路建設に流れている。受益者負担の原則もクソも無い、二重の意味でこの原則を無視している連中が、高速道路無料化案に受益者負担の原則を無視しているとかほざいているのだから笑い話にもなりゃしない。バカマスコミはそれをそのまま報じ、国民もまんまと乗せられてマニフェストだけが重要じゃないと拳を振り上げている。どうにもなりません。このインチキ構造を止めさせないと延々と借金は増えて行くばかり。
20世紀中に無料にすると約束をして作り始めた高速道路の原理原則に立ち返って、まやかしの二重取りを止めさせて、高速道路ユーザーが払っている税金で借金の返済と高速道路建設費に回せば、高速道路は無料化出来る。というかそれをやらない事には延々と借金ばかりが増え続ける。
一般的に高速道路無料化案に対して素朴に反対している人達というのは、国が800兆とか900兆とかの膨大な債務を背負っているのに、高速道路を無料化にして料金収入の減収なんていう大盤振る舞いのバラマキ行政みたいな事をやっていて大丈夫なのか?という疑問があるのでしょう。債務が増大する事によって金利上昇のリスクを抱えるのではないかと。国民にツケが回ってくるのではないか?未来に借金を残す事になるのではないか?と。
しかし今の道路公団民営化のスキームをよく見ましょう。今の34兆円の借金が減って行くかのような誤解を猪瀬直樹にしろバカマスコミにしろ国民にすり込んでいますが、これはとんでもない嘘で、これからも借金を新しくして、赤字路線を作る計画があり、実行しようとしている。
更にあと20兆円の借金をする計画になっている。その借金を2050年までし続けて行くというスキームを作られてしまっている。借金は増やし、料金と税金の二重取りも続ける。未来にツケをまわさないどころか、未来に借金を押し付けて逃げ切るスキームが回っている。
その借金を返済出来なくなったらどうなるのか?国民が負担するしか無くなる。入って来た税金を借金返済に充てないというスキームを作っている。これから更に赤字路線を作り、全部で50兆以上の借金をする事になる。金利上昇のリスクもある。
今現在の料金収入というのは大都市圏は黒字になっているけれど、地方の路線は基本的に赤字が多い。バカ高い料金設定で一時間走れば、今の普通の人の時給よりも高い料金をふんだくられる。そんなものに払う余裕があれば、日本経済もここまで疲弊していないわけで、せっかく高速道路があっても使う人が非常に少ない。日本の高速道路8000キロのうち65%の5000キロは効果的に使われていない。
しかしかといって地方は車が圧倒的な交通手段でもあるので、一般道路は混雑していたりする。一般道が混んでいるから、また新たにバイパスを通しましょうなんて事をやっている。無駄と非効率を是正しないと財政再建は出来ません。その最大の無駄と非効率にまみれているのが、道路利権そのものでもある。
日本の道路に対する支出は年間77869億円、約8兆円も使っている。フランスが32968億、ドイツが25043億、イタリアが15232億、イギリスが13553億、この四つの国をあわせても約8.5兆、国土面積から言えば圧倒的に小さい日本一国で、ヨーロッパ主要先進国の合計金額に匹敵する道路予算を毎年使っている。
ドイツとイギリスに関して言えば基本的に高速道路は無料。イギリスなんか1兆円ちょっとしか使ってないし、ドイツは世界一のアウトバーンという高速道路があるのに2.5兆程度しか使っていない。日本の3分の1の財源で、一般道と速度無制限の世界一の無料の高速道路アウトバーンを維持している。速度無制限なので、日本の高速道路とは比べ物にならないくらい滑らかで堅牢で、しかも事故が起きたらヘリコプターで助けにまで来てくれる。そこまでやって無料でしかも財源が3分の1しか無い。いかに日本の官僚組織が無駄と非効率にまみれた無能な集団であり、利権しか頭に無いのかがよくわかる。
確かにドイツのアウトバーンなんかは結構財源的にも苦しいらしくて、今は大型のトラックなんかは有料化になっていますし、その事を取り上げて、猪瀬直樹とか道路利権を護持したいバカ共が、世界では高速道路は有料化の流れなんだ!!みたいなふざけた事を言いますが、日本の道路行政がそれをいう資格はみじんも無い。莫大な財源を抱えていながらこれだけ借金まみれにし、しかも今の今までというか、今現在でも有料で運営しているにも関わらず、これだけ無駄と非効率にまみれ、まだ整備も終わらず、借金が減るどころかこれから益々増やしましょうなんて事をやっている連中がそんな事を主張する資格は無い。そういう例を取り上げて日本の道路行政の正統性を主張するなんてのは、バカも休み休み言えって話です。一緒にすんじゃねえよ。このクソ共が!死ね!!
これで税収が少ないので高速料金を取っているとバカマスコミなんかが言っているわけですがとんでもない話です。真っ赤な嘘。要するにそもそもこの構造こそがバラマキであり、将来にツケをまわすスキームであるわけです。
例えば未来の為の先行投資である子供の教育費と比べるとよくわかります。先進国OECDの中で、日本はGDPに占める教育に対する支出の割合は最低レベルで韓国よりも少ない。2万6千円の子供手当を毎月支給したとしても、OECD加盟国平均にもまだ届かない。
それなのに道路にはこんなにバカみたいに金を使っている。しかも日本は人口が減り始めている。凄まじい高齢化によって、実際に車を運転して道路を使う人口も激減している。若者ももう車に対して昔ほどの消費をしなくなっている。この構造を転換させないとどうにもならない。
道路利権というのは要するに役人や政治家の利権です。なのでいっぱい取れるものは取った方がバラまける。だから二重取りも止められない。そういう財布として利用させない為にも、高速道路を無料化する意味がある。役人の天下り先やファミリー企業に金が流れ、それが政治家に4000億程度キックバックとなってかえって行く。だから延々と是正出来ない。今是正出来なければやがて民主党も籠絡されてしまうでしょう。
これが角栄の編み出した利権のスキームであり、猪瀬直樹はこれを壊すと言っておきながら実際にはこれを守っている。郵政民営化と全く同じインチキスキームです。道路公団は民営化したんだとほざきますが、実際株は100%国が握っている。そんな民営化会社なんてない。民営化という名前を借りた特殊法人化です。しかも今でも国土交通省がどの高速道路を作るのかを決める権限はそのまま。トップは民間人ですと誤摩化していますが、民間会社のトップ25名のうち、13名は天下り。
民営化だと威張っていますけど、公団で無くなったという事で、国会に呼ばれなくなる。しかし国が100%持っているので、証券取引所に上場するわけでもない、金融庁もチェックしない。ノーチェックで責任を取らなくて済む構造に変化させたのが小泉改革です。これは郵政と全く同じスキームです。
国鉄が民営化したから道路も民営化するのだというロジックが使われるけれど、鉄道というのは無料化は出来ないので比較するのは間違っている。国鉄はしっかりと民営化した。借金も時間はかかりましたが処理をした。JRは借金を11兆引き受け、汐留とかの土地を売却して借金を背負ってそれを返しながら経営している。ところが道路の民営会社というのは、前の公団よりは経営はおもいっきり楽になっている。
90人しか人がいないペーパーカンパニーである、独立行政法人高速道路資産保有債務返済機構、略して「機構」という所に、借金を全部丸投げした。ここが資産を持っているという話になるのですが、売れる資産は一円も無い。名神や東名は売れない。サービスエリアやパーキングエリアの土地はどうなったのかと言うと、そっちはちゃっかり貰っている。とんでもないインチキをやった。
借金を帳消しにしてもらって、簿価で何十年も前の土地が安い頃を基準にした1兆4千億の土地を貰っている。今では時価で10兆を超えるでしょう。10兆円の資産をただで貰い、借金も付け替えてしまっている上に、これからまだ20兆もの借金をする計画になっている。破綻しても何の責任も取らずに済むような仕組みに変えた。金利が上がってどうにもならなくなったら誰が負担をするのかと言えば、売れる資産が一円も無い90人しかいない機構が責任を取れるわけも無いので、国民が負担する事になる。とんでもないインチキ構造の逃げ切りスキームです。
こんな馬鹿げたものを国民はみんなで支持していた。国鉄の民営化と比較するのもバカらしい。前の公団の頃の方が責任の所在がはっきりしていたのでマシ。この民営化会社には借金返済の義務が無い。資産だけを貰っている。これのどこが民営化と言えるのか?国民の資産のネコババ以外の何者でもない。これを守っているのが猪瀬直樹という事になる。気付いていて国民を欺いて利権を貪る為に加担しているのなら何も言う事はありません。コイツは人として最低の人間でしょう。しかし気付いていないとしても、自分の行いを俯瞰出来ないような奴が知識人を語る資格はない。気付いているにもかかわらず、自分が愚か者で自分の行いが失敗だったと認める事が出来ないような男は、男として最低のクズです。いずれにしても全く評価に値しないウジ虫野郎です。
都合のいい所では国民にツケをまわす国の100%子会社、具合が悪くなると、民間会社に国家が介入するなんておかしいって話を利用する。バカマスコミも官から民への逆行と騒ぎ立てる。猪瀬のようなクズをコメンテーターとしてアホな番組に出し、そのことが正しかったかのような誤解を絶えず国民にすり込んで行く。独占構造で牛耳っていながら、ジャーナリズムを気取っているのだから、少しは郵政民営化にしろ、道路公団民営化にしろ、調査報道の一つでもやればいいのに、そういうものは皆無。
道路公団の時もそうだったし、今の郵政の社長交代劇なんかもそうですが、やれトップの人事が誰だとか、かんぽの宿のような細かい無駄遣いみたいな話は得てくるけれど、構造的な最大の問題点は全くのスルー。細かい話をガス抜き作用として利用し、不満をそらしてしまう。
これを本当の意味で民営化し、不動産を売却するなり、上場して株を売却するなりすれば、10兆以上の借金は返そうと思えば返せる。それを猪瀬はやるやる言ってますがやる気配すらない。今返そうと思えば返す原資があるのに、40年も先延ばしにして更に借金を20兆も増やす事の何が民営化なのか?高速道路を無料化にすると未来に借金が残るというのは大嘘もいい所で、今現在のスキームは未来に借金を残し、国民に負担を強いる逃げ切りスキームであり、それを止める為に必要な措置は無料化にするのが一番手っとり早い。
続きますよもちろん!!
あれだけ選挙で大勝をおさめた割には、すでに支持した人も批判に回っているのか、何とも手のひら返しが凄まじいもんです。結局文句が言いたいだけなのか?政権交代した瞬間にあっという間に何とかなる処方箋があると思っていたのに落胆しているのか?
民主党に対するチェックをして行かなきゃならないなと思っていたのですが、ここまで世の中で梯子外しが多いと、そういう気分にもなりません。そのチェックが的を射ていれば、まだ納得もできようものですが、ことごとくお門違いばかり。そのチェックや批判じゃ意味ねえんだよって感じのものばかりです。小泉を支持したときの顛末に懲りてなのか、早くも民主党の梯子を外す事によって知ったような顔して俺はわかっているんだ的ポジションを取りたい輩が多すぎて、正直ムカついてきますので、今日は民主党の政策について公平に少し考えてみようと思います。
自分も個人的に非常に興味がある民主党の政策の一つ、高速道路無料化の是非についてです。
民主党は2003年からずっと高速道路無料化を掲げて選挙を戦って来た。今回のマニフェストにもそれを掲げ、いざ政権を取って政策を実行するとなったら、今度は世論がなぜか高速道路無料化には反対の声が大きい。マニフェストを支持したわけではないという、読売や産経の大合唱に乗せられてか、それともこの国の財政を心配してなのか、国民にとって悪い話ではないにも関わらず、反対の声が嘘か本当か多いと大マスコミは騒いでいる。
仮にそれが本当だとして、未来にツケを残すのではないかと心配して反対しているのだとしても、日本人ってそんなにパブリックマインドあったっけ?って感じがしないでもないのですが、実際にマスコミから出てくる声は大反対キャンペーンばかりですので、反対する理由のようなものは取りざたされますけれど、なぜ必要なのか?という議論が出てき難い。
この国のマスゴミクオリティにかかると、情報がインチキにねじ曲げられて報道されますので、無料化の難点は嘘ばかりです。その背後には霞ヶ関が総力をかけてネガティブキャンペーンを仕組んでいます。何が何でもこの政策を潰そうと。その情報をもとにすれば一般の国民が反対するのも当然かもしれません。当然背後に霞ヶ関がいるという事は彼らの権益であり、それを国民が拳を振り上げて守ろうとしている。相も変わらず繰り返される不思議な構造です。天下り根絶!!と騒いで、郵政の社長人事に世論もバカマスコミも吹き上がっているくせに、一方では役人の権益護持に加担している。なので本日はなぜ必要なのか?そこに問題は無いのか?その辺から見て行こうと思います。
この政策ははっきり言って民主党政権の政策の要であるとも言えます。これをやれるかやれないかでは今後の日本の展望も大きく違う。同じように子供手当や母子加算復活と言ったセーフティネットの構築、分権化、CO2-25%削減、対米関係に巣食う基地利権の見直し、ワークライフバランス、マスコミのクロスオーナーシップの見直し、等々、こういった事とすべてセットになった一つの国家像を示してもいるのですが、その辺があまり啓蒙されているように感じられませんので、本日は高速道路無料化についていろんな角度から考えて行こうと思う次第です。
今現在の民主党は時間のなさとマンパワーの不足、既得権者の抵抗とバカマスコミのネガティブキャンペーンによって、予算の組み替えにかなり手こずっています。もちろん今度の予算に関しては時間がなさ過ぎるので、不完全なものにしかならないでしょう。それによって不人気になる事につけこもうと狙って自民党はあの次期に選挙をやったわけです。政権交代後に保険をかけていた。
ここで国民が適切なプレッシャーをかけないと、このままで行けばせっかく政権交代したけれど、サブスタンスは何も無いというパターンに陥ってしまいます。早くも民主党に対して諦めの空気も漂っていますが、ずっと自民党を野放しにして来たのに、民主党政権になれば速攻景気が回復するとでも思っていたのか?んなわけねえだろって話です。徹底的にチェックにさらす必要があるのですが、そのチェックが不適切だと意味が無くなる。高速道路無料化なんてけしからんと思っている人には是非この構造を最低減前提としてふまえてから判断してもらいたいもんです。それではおっぱじめます。
普通、日本と同じ政治システムをとる国で、政党がマニフェストを掲げて戦い、選挙に勝ったにもかかわらず、それを役人ごときが反対するという行為は許されない事です。普通クビになる。ましてその役人の情報をベースにして、政権党のマニフェスト政策に公然と反対するような報道も非常識というしか無い。文句があるのなら問題点を正確に伝えなきゃフェアではない。とてもじゃありませんが現在出てくる情報というのはフェアとは言えません。あまりにも偏っています。
それに対して普通であれば国民自身が俺たちが決めた事をとやかく言うなと思えばまだしも、そうだそうだ!マニフェストを支持したわけではない!!とコントロールされてしまう。困った構図です。ちゃんと情報を得てそれで反対だと思うのはしょうがないと思いますが、現状の反対の声というのは殆ど何が問題なのかもわかっていないように見える。役人の言っているネガティブキャンペーンと全く同じロジックで反対している人ばかりです。基本的にそもそも高速料金が1キロあたり25円、100キロで2500円という料金設定に対して何も疑問を感じていないという事がまず島国日本独特の感覚ではないかと思えます。
高速道路はただで出来るわけではありません。もちろんお金がかかります。それは世界中どこの国でもそうでしょう。当たり前ですね。しかし日本ではその金の使い方、税金の使われ方に非常に問題がある。まあありとあらゆる所にこの構図がこの国にはあふれかえっているのですが、この高速道路利権も全く同じ図式です。
高速道路の通行料金というのがだいたい2.3兆円今現在でも国民は支払っています。それ以外にも高速に乗ろうが乗るまいがガソリン税は払っているし、それ以外にも11種類の税金、すべて合算すると約9兆円の税金を自動車ユーザーは国に支払っています。もちろん高速道路ユーザーも高速料金とは別にこの税金を二重取りされています。(ちなみに高速道路ユーザーという言い方をすると、限定的なイメージがあるのですが、本当なら免許を持っていない自動車には乗らない人であっても、高速の恩恵は受けています。物流を間接的に利用していない人はいないからです。スーパーで何かを買えば、それは必ず物流の恩恵を受けていますので、この問題は物価に直結しますので無関係な人はいないでしょう。なので高速ユーザーというと本当は全国民になるのですけれど、ここでは一応高速道路を自動車で利用している人という意味での高速ユーザーの話としておいて下さい。)
この高速道路利用者の二重取り部分の税金がだいたい2兆円。高速道路料金とは別の2兆円の税金というのは本来であれば受益者負担の原則で言えば、高速道路の建設費とか、せめて借金の返済にあてられるべきなのが当たり前なはずなんですが、それが一般道路の建設費に使われています。
高速道路ユーザーからとった税金を一般道路建設に流し、高速道路の2.3兆の通行料金を高速道路の建設費と借金返済に充てています。ここに二重取りの誤摩化しがある。高速道路ユーザーが支払う税金を高速道路建設費と借金の返済に回せば、高速道路の通行料は無料にしても何の問題も無い。
猪瀬直樹なんかが高速を無料化すると、借金返済する金を国民に負担させる気かと言います。高速道路ユーザーではない人の税金もつぎ込むのかと。受益者負担の原則を逸脱しているではないかと。多くの人が反対する根拠もここにあると思います。
はっきり言えばバカ言ってんじゃねえよって話で、現段階でも受益者負担の原則を無視して、高速道路ユーザーの税金を流用しているじゃねえかって話です。この構造がバレると、無駄遣い出来なくなるので反対している連中がいる。今の高速道路無料化反対の声の大多数はこの力学にコントロールされている。ここをぶった切って無料化にするという事は無駄な道路建設に金が流れている構造を止める手だてにもなる。無駄な道路建設には反対しておきながら、高速道路無料化にも反対するという意味の分からない連中が多すぎます。高速道路が有料だから、無駄な所に金が誤摩化されて流れて行くわけです。
そうすると必ず出てくる話として、高速道路利用の税金を高速道路にまわすのはいいけれど、、今までそれによって一般道路に流れていた金がなくなるではないかとなる。猪瀬直樹なんかもこういう頭の悪いロジックで高速道路有料を護持しようとする。これは何の問題も無くて、高速道路を無料化するのだから、それは一般道路と同じ扱いになるわけです。高速道路を高い料金設定で作っておいて、そのとなりに無駄な一般道を作ったり、その一般道が混んでいるから、またとなりにバイパスを作りましょうと、こういうデタラメを行って来たのがこの国の腐りきった道路行政でもあった。高速道路が無料になるのだから、無駄な一般道の建設は必要なくなる。本当に必要な道路に金が流れる為にも、これは必要な措置でもあるわけです。
宮崎県のそのまんま知事なんかがこの路線を反対していながら、宮崎県に高速道路を何が何でも作ってくれと言います。これは完全にお門違いの発想で、今までの金の流れの仕組みでは、高速道路がすぐ隣にあるのに、訳の分かんないピッカピカのバイパスを莫大な金をかけて作ったりして来た。逆に必要な道路や高速道路が無い所にその金が流れて行かないような仕組みだった。だから高速料金をとり続ける限り、無駄な道路に金が流れる仕組みを断つ事は出来ません。
生活に困っている地域の必要な道路に金を回す為にも、無駄な道路建設に無駄な金が流れる仕組みを止める必要がある。高速道路を一般道化する事によって、本当に必要な道路に金が流れて行く仕組みに転換も出来る。少なくとも高速道路が目と鼻の先にあるのに誰も使わないとか、そのとなりに莫大な金をかけて道路を作る事は出来なくなる。本当に困っている所に金を流す為にも必要な措置でもある。にもかかわらず、そのまんま知事は強固に反対している。まあ理由は単にバカか、道路利権を守りたいかのどちらかでしょう。少なくとも宮崎県民の為ではない。あの人の行動作法を見ていると、要するに芸能界で再びチヤホヤされたかっただけなんじゃないかという風にも見える。バカマスコミや既得権者の権益護持に手を貸せば祭り上げられるわけですから、単に目立つ為に知事という役職を利用しているようにしか見えない。
国民を二重取りによって欺き、受益者負担の原則を無視して一般道の無駄な道路建設に金を流し、役人の天下り先を確保し、政治家にキックバックが入って行く構造を守っているのが、高速道路無料化反対の最大の力学です。この事をまず最低限ベースにして是非を問わないと、この問題の本質には届きません。
仮に民主党の無料化案にこの問題を誤摩化すような所があった場合は、それこそボロクソに批判すべきだと思いますが、多分骨抜きになれば、大マスコミのネガティブキャンペーンは無くなるでしょう。だからその時には国民も興味が無くなっている可能性が高い。逆にボロクソに批判されているという事は、その構造を白日の下にさらしてしまえば利権が温存出来なくなる連中が多いという事に他なりません。最低限こう言った前提を共有して、その上で賛成反対を論じないと実りがありません。
もちろん無駄であったとしてもそれで食っている人がいるのだから、財政を悪化させても公共事業は必要なんだという立場もあり得るわけだから、そういう意味で高速道路無料化反対というのはそれはそれで筋は通っています(もちろんこういう先の無い戦略ではパイが減って行って自滅するだけであり、本当は高速道路無料化こそが、その先にはそういう人達への救いの手段も実は含まれるのですが、その事はもう少しあとで書きます)。だけど、今の高速道路無料化反対というのははたしてそういう意味で反対しているのか?と言うと、むしろ無料化にすると無駄なバラマキになって財政が悪化するという反対論者が殆どではないでしょうか。はっきり言えばそれは間違っています。全く逆なのです。その事をバカマスコミは殆ど報じようともしません。彼らが何を守っているのかもわかるってもんでしょう。
この国の発想は国を豊かにするとか、国民生活を立て直すとかそういう事とは無関係に行政が営まれて来た。税金が適切に使われて来なかった。無駄と非効率にまみれた特定のステークホルダーの懐を潤す為だけに利用されて来たわけです。税金の二重取りなんてのはその大きな誤摩化しの一つでしょう。ちなみに我々がガソリンスタンドで給油をする時に、ガソリン税がだいたい半分くらいとられています。そしてガソリン税とガソリン代の合計金額に再び消費税を重ねてとられている。税金に税金をかけるという誤摩化しのネコババ構造を今現在でも放置しています。至る所にインチキ構造が複雑に入り組んでしまっていて、それに対して国民も疑問を持たず、その事につけ込んで無駄と非効率にあぐらをかき己の権益を貪っている統治権力に、同じく独占構造を護持したいバカマスコミの援護射撃に乗せられて国民が無関心に隷属して来たのがこの国の最大の問題だったわけです。
無料化反対論の一つのロジックとして、せっかく今有料で取っているのだから、それを適切に使えばいいのではないか?という意味での反対の声もあります。例えば環境なんかに使うとか、どうせだから道路の借金に充ててしまうとか、それは一つの考え方としては筋が通っています。要は使い方の問題なんだから、せっかく財源が足りないと騒いでいるのだから取れるものはそのまま何らかの適切な使い方にすればいいではないかと。
自分は高速道路を無料化にする事のメリットとデメリットを考えると、大都市部では有料のままでも構わないと思いますけれど、多くの地方都市の高速道路は無料化にしてしまった方がいいと考えております。単にしぼんで行くパイからより多く金を集めるのではなく、パイを増やす発想こそが必要なので、この反対にも同意は出来ないのですが、とりあえずその無料化のメリットは後で書くとして、まずは税金の使われ方が不適切という事を問題にするのなら、そういう反対論はその事がわかっていて反対しているので、ここに差異はあまりないように見える。要するにその後の国家像の問題に違いがあるだけです。だから同じ反対と言っても、理にかなった反対と、利権温存の反対論があるので、そこの見極めが重要です。そして理にかなった反対論を隠れ蓑にして利権温存勢力も利用しようとしていますので、そこの注意も必要でしょう。
例えばガソリンの暫定税率引き下げの議論とともに、環境税の案が持ち上がって来たりすると、結局国民負担は変わらないではないか誤摩化しだと、バカメディアとそれに釣られた国民が吹き上がるわけですが、税金の使い道に対するチェックや所管が変わるという事によって、権益の配置を入れ替えるというのは重要な所があります。
特定の部署や役所が持っている財布をいったん取り上げて、別の使い道を議論する為にも、そういう措置は必要不可欠です。単に国民負担は変わらないではないか従来の構造と同じだという言い方をしてしまうと、もともと財布を握っていた連中へのバックアップになってしまいますので注意が必要でしょう。
もちろん新たな部署にその財布を渡せばそこが今度は腐り始めますから、結局変わらないという見方もあながち間違っちゃいないのですけれど、重要なのは権力が入れ替わる事によって、利権の配置が常に入れ替わる可能性があるというのが牽制になる。その牽制が無いから腐るわけで、権力が入れ替わっても正統性を主張する為には腐敗してしまったのでは主張出来なくなる。そのチェックが常に選挙によってなされる事が、役人の意識も変えて行くのだろうと思う。要するに自民党のバカ議員がほざいていたように、民主制で政権交代を前提としている制度なのに、恒久財源という発想はあり得ません。何年かに一度、その財源や予算が適切であるのかをチェックする必要があり、役所に取っての恒久的なお財布にしてしまうから腐ってしまうのです。
そういう事をふまえて考えれば、高速道路の料金を適切に使えば、別に無料化する必要は無い、という意味での無料化反対論者というのは、反対する意味が権益護持しか頭に無い連中とは根本的に意味合いが違いますので、単純な賛成反対の二元論では切れません。ただ問題はそれを隠れ蓑にしている輩がいるという事と、装っている輩がいるという事です。この切り口で自民党なんかが反対する資格はありません。彼らは利用しているに過ぎない。その事は心にとどめておくべき事でしょう。
元々高速道路料金を取り始めたきっかけは、名神、東名の高速道路を作り始めた時で、その時はそれしか手が無かったので仕方が無いと言えます。当時の日本の道路財源は全体で200億しか無かった。
名神東名は4573億かかっています。200億に対して約23倍、23年分の道路財源をつぎ込む事になってしまうので、当然財源が足りないですから借金をした。借金の4分の1がアメリカというか世銀。残りを郵貯や簡保、これを財政投融資で借りた。この時点では他に方法が無いので適切であったと言えます。
元々その時点で高速道路で料金を取るという事に対して、今からすれば信じられないでしょうけれど憲法論争にまでなった。天下の公道で金を取るなんて憲法違反ではないのかと。それを田中角栄が見事に突破してこの政策を通した。この時点ではこれしか方法が無かったし、このスキームを編み出した田中角栄は天才だったと言えます。
この時点ではきちんと条件があって、名神東名の借金を返済したら、名神東名はただにするとなっていた。これが守られていれば何の問題も無い。今頃みんなただになっている。本当は無料である道路の料金を有料化するという事で、道路整備特別措置法というのが出来る。あくまでも特別措置であるという約束だった。それが1956年、今から53年前。
その特別措置を半世紀過ぎた今でも取り続けているのが、自民党が行って来た道路行政であり、民営化と言いながら2050年まで後40年も取り続ける仕組みに変えたのが小泉のインチキ改革で、特別措置を100年にもわたって取り続け、それを政治家や役人の利権の為に無駄と非効率まみれに垂れ流されて来て、今後も垂れ流されて行く構造を守って行くのが高速道路無料化反対の最大の力学でもある。
名神東名は4573億の借金をした。通行料金で取った金は今までで8兆円に達している。1990年に世銀の借金はとっくに返し終わっている。にもかかわらず今も取り続けている。なぜか?
1972年に田中角栄が総理大臣になって、その時点で200億しかなかった道路財源が2兆円に達していた。100倍になっていた。借金に頼って高速道路を作る必要なんて無くなっていた。たかが4600億程度の借金なんか、三ヶ月分の4分の1の道路財源で返済出来た。普通であればそこで返済してしまえば借金がなくなるのだから返そうと思っても不思議は無いのですが、田中はそれを永遠に取り続ける仕組みへと変えた。名神や東名で取った金を、他の道路に流用する事をやり始める。これが二重取りの始まりで、それを今でも守り続けているのが財務省であり、国土交通省であり、道路公団であり、小泉改革であり、猪瀬直樹なんかが必死で護持している。
東名や名神の利用者の税金は一般道に使われ、通行料金は他の高速道路建設に流れている。受益者負担の原則もクソも無い、二重の意味でこの原則を無視している連中が、高速道路無料化案に受益者負担の原則を無視しているとかほざいているのだから笑い話にもなりゃしない。バカマスコミはそれをそのまま報じ、国民もまんまと乗せられてマニフェストだけが重要じゃないと拳を振り上げている。どうにもなりません。このインチキ構造を止めさせないと延々と借金は増えて行くばかり。
20世紀中に無料にすると約束をして作り始めた高速道路の原理原則に立ち返って、まやかしの二重取りを止めさせて、高速道路ユーザーが払っている税金で借金の返済と高速道路建設費に回せば、高速道路は無料化出来る。というかそれをやらない事には延々と借金ばかりが増え続ける。
一般的に高速道路無料化案に対して素朴に反対している人達というのは、国が800兆とか900兆とかの膨大な債務を背負っているのに、高速道路を無料化にして料金収入の減収なんていう大盤振る舞いのバラマキ行政みたいな事をやっていて大丈夫なのか?という疑問があるのでしょう。債務が増大する事によって金利上昇のリスクを抱えるのではないかと。国民にツケが回ってくるのではないか?未来に借金を残す事になるのではないか?と。
しかし今の道路公団民営化のスキームをよく見ましょう。今の34兆円の借金が減って行くかのような誤解を猪瀬直樹にしろバカマスコミにしろ国民にすり込んでいますが、これはとんでもない嘘で、これからも借金を新しくして、赤字路線を作る計画があり、実行しようとしている。
更にあと20兆円の借金をする計画になっている。その借金を2050年までし続けて行くというスキームを作られてしまっている。借金は増やし、料金と税金の二重取りも続ける。未来にツケをまわさないどころか、未来に借金を押し付けて逃げ切るスキームが回っている。
その借金を返済出来なくなったらどうなるのか?国民が負担するしか無くなる。入って来た税金を借金返済に充てないというスキームを作っている。これから更に赤字路線を作り、全部で50兆以上の借金をする事になる。金利上昇のリスクもある。
今現在の料金収入というのは大都市圏は黒字になっているけれど、地方の路線は基本的に赤字が多い。バカ高い料金設定で一時間走れば、今の普通の人の時給よりも高い料金をふんだくられる。そんなものに払う余裕があれば、日本経済もここまで疲弊していないわけで、せっかく高速道路があっても使う人が非常に少ない。日本の高速道路8000キロのうち65%の5000キロは効果的に使われていない。
しかしかといって地方は車が圧倒的な交通手段でもあるので、一般道路は混雑していたりする。一般道が混んでいるから、また新たにバイパスを通しましょうなんて事をやっている。無駄と非効率を是正しないと財政再建は出来ません。その最大の無駄と非効率にまみれているのが、道路利権そのものでもある。
日本の道路に対する支出は年間77869億円、約8兆円も使っている。フランスが32968億、ドイツが25043億、イタリアが15232億、イギリスが13553億、この四つの国をあわせても約8.5兆、国土面積から言えば圧倒的に小さい日本一国で、ヨーロッパ主要先進国の合計金額に匹敵する道路予算を毎年使っている。
ドイツとイギリスに関して言えば基本的に高速道路は無料。イギリスなんか1兆円ちょっとしか使ってないし、ドイツは世界一のアウトバーンという高速道路があるのに2.5兆程度しか使っていない。日本の3分の1の財源で、一般道と速度無制限の世界一の無料の高速道路アウトバーンを維持している。速度無制限なので、日本の高速道路とは比べ物にならないくらい滑らかで堅牢で、しかも事故が起きたらヘリコプターで助けにまで来てくれる。そこまでやって無料でしかも財源が3分の1しか無い。いかに日本の官僚組織が無駄と非効率にまみれた無能な集団であり、利権しか頭に無いのかがよくわかる。
確かにドイツのアウトバーンなんかは結構財源的にも苦しいらしくて、今は大型のトラックなんかは有料化になっていますし、その事を取り上げて、猪瀬直樹とか道路利権を護持したいバカ共が、世界では高速道路は有料化の流れなんだ!!みたいなふざけた事を言いますが、日本の道路行政がそれをいう資格はみじんも無い。莫大な財源を抱えていながらこれだけ借金まみれにし、しかも今の今までというか、今現在でも有料で運営しているにも関わらず、これだけ無駄と非効率にまみれ、まだ整備も終わらず、借金が減るどころかこれから益々増やしましょうなんて事をやっている連中がそんな事を主張する資格は無い。そういう例を取り上げて日本の道路行政の正統性を主張するなんてのは、バカも休み休み言えって話です。一緒にすんじゃねえよ。このクソ共が!死ね!!
これで税収が少ないので高速料金を取っているとバカマスコミなんかが言っているわけですがとんでもない話です。真っ赤な嘘。要するにそもそもこの構造こそがバラマキであり、将来にツケをまわすスキームであるわけです。
例えば未来の為の先行投資である子供の教育費と比べるとよくわかります。先進国OECDの中で、日本はGDPに占める教育に対する支出の割合は最低レベルで韓国よりも少ない。2万6千円の子供手当を毎月支給したとしても、OECD加盟国平均にもまだ届かない。
それなのに道路にはこんなにバカみたいに金を使っている。しかも日本は人口が減り始めている。凄まじい高齢化によって、実際に車を運転して道路を使う人口も激減している。若者ももう車に対して昔ほどの消費をしなくなっている。この構造を転換させないとどうにもならない。
道路利権というのは要するに役人や政治家の利権です。なのでいっぱい取れるものは取った方がバラまける。だから二重取りも止められない。そういう財布として利用させない為にも、高速道路を無料化する意味がある。役人の天下り先やファミリー企業に金が流れ、それが政治家に4000億程度キックバックとなってかえって行く。だから延々と是正出来ない。今是正出来なければやがて民主党も籠絡されてしまうでしょう。
これが角栄の編み出した利権のスキームであり、猪瀬直樹はこれを壊すと言っておきながら実際にはこれを守っている。郵政民営化と全く同じインチキスキームです。道路公団は民営化したんだとほざきますが、実際株は100%国が握っている。そんな民営化会社なんてない。民営化という名前を借りた特殊法人化です。しかも今でも国土交通省がどの高速道路を作るのかを決める権限はそのまま。トップは民間人ですと誤摩化していますが、民間会社のトップ25名のうち、13名は天下り。
民営化だと威張っていますけど、公団で無くなったという事で、国会に呼ばれなくなる。しかし国が100%持っているので、証券取引所に上場するわけでもない、金融庁もチェックしない。ノーチェックで責任を取らなくて済む構造に変化させたのが小泉改革です。これは郵政と全く同じスキームです。
国鉄が民営化したから道路も民営化するのだというロジックが使われるけれど、鉄道というのは無料化は出来ないので比較するのは間違っている。国鉄はしっかりと民営化した。借金も時間はかかりましたが処理をした。JRは借金を11兆引き受け、汐留とかの土地を売却して借金を背負ってそれを返しながら経営している。ところが道路の民営会社というのは、前の公団よりは経営はおもいっきり楽になっている。
90人しか人がいないペーパーカンパニーである、独立行政法人高速道路資産保有債務返済機構、略して「機構」という所に、借金を全部丸投げした。ここが資産を持っているという話になるのですが、売れる資産は一円も無い。名神や東名は売れない。サービスエリアやパーキングエリアの土地はどうなったのかと言うと、そっちはちゃっかり貰っている。とんでもないインチキをやった。
借金を帳消しにしてもらって、簿価で何十年も前の土地が安い頃を基準にした1兆4千億の土地を貰っている。今では時価で10兆を超えるでしょう。10兆円の資産をただで貰い、借金も付け替えてしまっている上に、これからまだ20兆もの借金をする計画になっている。破綻しても何の責任も取らずに済むような仕組みに変えた。金利が上がってどうにもならなくなったら誰が負担をするのかと言えば、売れる資産が一円も無い90人しかいない機構が責任を取れるわけも無いので、国民が負担する事になる。とんでもないインチキ構造の逃げ切りスキームです。
こんな馬鹿げたものを国民はみんなで支持していた。国鉄の民営化と比較するのもバカらしい。前の公団の頃の方が責任の所在がはっきりしていたのでマシ。この民営化会社には借金返済の義務が無い。資産だけを貰っている。これのどこが民営化と言えるのか?国民の資産のネコババ以外の何者でもない。これを守っているのが猪瀬直樹という事になる。気付いていて国民を欺いて利権を貪る為に加担しているのなら何も言う事はありません。コイツは人として最低の人間でしょう。しかし気付いていないとしても、自分の行いを俯瞰出来ないような奴が知識人を語る資格はない。気付いているにもかかわらず、自分が愚か者で自分の行いが失敗だったと認める事が出来ないような男は、男として最低のクズです。いずれにしても全く評価に値しないウジ虫野郎です。
都合のいい所では国民にツケをまわす国の100%子会社、具合が悪くなると、民間会社に国家が介入するなんておかしいって話を利用する。バカマスコミも官から民への逆行と騒ぎ立てる。猪瀬のようなクズをコメンテーターとしてアホな番組に出し、そのことが正しかったかのような誤解を絶えず国民にすり込んで行く。独占構造で牛耳っていながら、ジャーナリズムを気取っているのだから、少しは郵政民営化にしろ、道路公団民営化にしろ、調査報道の一つでもやればいいのに、そういうものは皆無。
道路公団の時もそうだったし、今の郵政の社長交代劇なんかもそうですが、やれトップの人事が誰だとか、かんぽの宿のような細かい無駄遣いみたいな話は得てくるけれど、構造的な最大の問題点は全くのスルー。細かい話をガス抜き作用として利用し、不満をそらしてしまう。
これを本当の意味で民営化し、不動産を売却するなり、上場して株を売却するなりすれば、10兆以上の借金は返そうと思えば返せる。それを猪瀬はやるやる言ってますがやる気配すらない。今返そうと思えば返す原資があるのに、40年も先延ばしにして更に借金を20兆も増やす事の何が民営化なのか?高速道路を無料化にすると未来に借金が残るというのは大嘘もいい所で、今現在のスキームは未来に借金を残し、国民に負担を強いる逃げ切りスキームであり、それを止める為に必要な措置は無料化にするのが一番手っとり早い。
続きますよもちろん!!