中川大臣撃沈。前回書いたように、自分はこのヘタレ右翼が大っ嫌いです。みんなに追求されているときのあの泣きそうな顔、弱虫のくせに、脆弱な自尊心を隠す為に、愛国と言う柱にすがる、本来の右翼思想とはもっとも遠い所にいる。ああいうクズが右翼とか保守とか言われる現状に憤りを感じます。どこがタカ派なんだ?何が右で何を保守するというのか?愛国を国民から奪い、国家権力が愛国を纂奪している。権力に媚びる事は愛国とは全く逆の話です。戦前の正統派右翼なら、真っ先にぶち殺される対象になるでしょう。
しかし対応のまずさがあったとは言え、あれだけ叩かれて、ボロクソに追求されている姿を見てしまうと、若干同情してしまう。自分は酒を飲まないので、彼の気持ちはわかりませんが、あんなに調子こいて強気の発言をしていた人間が、実は単なる弱虫で、みんなに攻撃されるともろくも崩れ去る、そういう姿を見ていると気の毒な気がしてしまう。
安倍晋三の時も、散々このブログではボロクソに批判しましたが、最後に泣きそうな顔をしながらボロボロになって辞めて行った様を見たときはちょっと同情してしまった。調子こいてカッコつけていたアホが、鎧をはぎ取られて半泣きしながら没落して行く様は、ざまあみろと切って捨てられなくなってしまう。安倍晋三にしろ、麻生にしろ、総理になると極端に老けるなあとか思っちゃう。
甘いと思う人もいるかもしれませんが、多分それが日本人のスタンダードな感覚なんじゃないかという感じがします。
彼の自宅前でのぶら下がり会見の際、奥さんが旦那である大臣を励ましていました。ああいう姿を見ると、このおたんこなすも、家では旦那であり、父ちゃんなんだなとか思っちゃう。そこには愛があるわけで、あんなにムカついていた気持ちが萎えてしまう。こういう感覚というのは自分は凄く大切な感覚だと思う。最近はやたら厳し過ぎる断固対処が多過ぎる。
ああいうヘタレ右翼のバカは、断固決然野郎なので、断固決然には断固決然だぜという風に思っても、あの姿を見てしまうとちょっと可哀想な気がしてしまう。外国のメディアなんかがあのバカの事をピーチクパーチクほざいていますが、うるせえよと思ってしまう。このバカを断罪するのは日本人の役割であって、てめえらはてめえの国の問題を考えてやがれ、てめえらがとやかく言う筋合いじゃねえぜと思っちゃう。恥?うるせえよって感じがする。日本人がボロクソに言うならまだしも、あのバカの被害にあっているわけでもない野郎がとやかく言うんじゃねえぜと。
それに外国のメディアで取り扱われて日本の恥だとか騒いでいる人もいっぱいいますが、あれは日本人の民度を笑われているのと同じです。あんなバカが大臣に成っちゃう国であると。恥だとか喚いたって、全部事実で、民度は低いし国民はバカなんだから、しょうがねえじゃねえかと思う。悔しかったらああいう恥知らずを政治家にすんなよって話です。バカなんだから、バカって言われた!と騒いだってしょうがない。悔しかったらバカじゃなくなればいい事です。
自分のような中川昭一大っ嫌い男でさえ、そういう風に思っちゃうんだから、あの姿を見た多くの人は、辞めるのは当然だけど、若干可哀想な気もしちゃうのではないかと思うわけです。
何が言いたいのかと言うと、日本人は結構統治権力者に甘い。あそこまで恥さらしな人間に対してでも、弱っちい泣き虫な姿を見ると、気の毒に思ってしまう感覚がある。
だから、帰国していの一番に謝罪して辞意をとっとと表明するとか、ごめんなさい酒飲んじゃいました、酒には強いと思っているのですが、強硬スケジュールと体調不良で、いつもなら大丈夫と思える量で、へべれけになっちゃいましたすんません、とか、いくらでも批判の矛先をかわす方法はあるわけで、中川に限りませんが、最近の統治権力や企業経営者なんかを見ていると、一番不合理な選択をしてボロクソに叩かれるというパターンが多すぎます。
オリックスのかんぽの宿問題なんかも典型ですが、なんでそんなわかりやすい話に飛びつくのか?理解に苦しみます。こういう言い方も変だけど、どうせやるならもうちっと上手くやれねえのかよと思っちゃう。批判のしがいが無い。
消費税増税話もそうで、こんなに不人気な麻生政権で無理矢理そんな話をしたって、余計に増税に対するネガティブな印象を国民に埋め込むだけになってしまう。冷静な増税話が出来なくなっちゃう。よっぽど増税したくないのか?と。
経団連の御手洗なんかがワークシェアリングの話を持ち出したり、派遣を規制されたら、企業が外へ逃げて行くと言ってみたりと、そこに一定の正しさが含まれているとは思いますが、彼がそれを言えば自分達がもっと儲かりたいから言ってんじゃねえのか?と言う風に見られてしまうわけで、言い方があるだろうと思ってしまう。わざわざ火に油を注ぎ自爆というパターンが多すぎます。
まあという事はそういう立場にある人間としては不適格なのかもしれませんが、ある意味権謀術数がない分だけ純粋なんだろうとも思える。
小泉が爆弾発言をして、とっととロシアに逃げちゃった。閣僚なんかが今更とか騒いでおりましたが、だから小泉に勝てねえんだよと思う。何を意味しているのかがわかっていない。このタイミングを狙ってあの人は爆弾を埋め込んでいる。そしてすぐ姿を消し、肝腎の日本の国会は空転、情報飢餓の状態にして、定額給付金の採決は欠席するなんて話をしてみたりする(おかげで中川問題も影が薄くなっちゃった、ある意味自民党全体としてみると、上手くフォーカスをズラしている。援護射撃と言えない事も無い)。
更に恐らくはかえって来てから一言言うのでしょう。実に狡猾な戦略です。何かボソッと一言言うだけかもしれませんが、その事だけで政治的意味を持たせてしまう。中川とか麻生みたいな赤ちゃんに比べると、散々経世会に煮え湯を飲まされ続けて来た経験を生かした、実にムカつくけれど、政治家としては戦略家だと思います。
田中眞紀子を更迭した際なんかを思い出してもそうですが、先ず官房長官が説明をする、小泉は中々何も言わない。やっと一言発したかと思ったら、女の涙は云々かんぬん。それだけ。全く何の関係もないし、更迭した事のいいわけにも説明にもなっていないのに、これで世論を味方につけてしまう。
麻生が漢字が読めないとか言ってボロクソにけなされておりました。最近漢検の取り締まりがありましたが、ああいうのも麻生が漢字が読めないもんだから、漢字の読み書きに権威付けをしている所に、私怨で国策捜査してんじゃねえか?なんて事を揶揄されちゃう。
仮にあれが小泉だったら、多分簡単に切り抜けていたでしょう。最近の漢字は難しいねえとか、最近勉強不足でねえとか、むしろそういうネガティブを人気取りのバネとして使っちゃう。ここ一連の政治家というのは、何かを言われると、ムキになって墓穴を掘るというパターンが多過ぎる。多くを語って自爆するパターンが多過ぎる。
これは外国から恥だと言われて、自分達の恥であると気付かずに大臣をバッシングしている国民性を、そのままダイレクトに反映させているだけだとも言える。バカって言うな!とバカが吹き上がって墓穴を掘る。
それは政治家がある意味ナイーブであるからだとも言える。見た瞬間にバカだとわかるような失敗、そして更にドツボにハマるようなリスクマネジメント、そういうわかりやすい何ものかがあるから、国民は一丸となって叩く。だけどそれが頭の中身はそういう連中と大差ない、理念もたいしたものを持っていないようにしか思えないけれど、ちょっと発言や立ち回りかたが巧みであるとコロッと引っかかる。
恥だと騒ぐけれど、恥だと気付くだけマシだと言える。恥だと気付かされないように丸め込まれていながら、恥の塊みたいな奴が堂々とのさばって、海外で恥をまき散らして、談合メディアが報じない状態であればいいのか?って問題です。
小泉が首相の際アメリカに行ってエルビスの生家かなんかをブッシュとフラフラしていた事がありました。あの後、会見でラブミーテンダーに引っ掛けてしゃべっていた。その時の海外の反応というのは全く報じられていない。
しかも小泉は英語の文法を間違ってしゃべっていたから意味も伝わっていない。更に発音が悪いので別の意味に取り違えられている。外国の記者達が笑っていたのは別の意味で笑っていたわけで、ある意味侮蔑も混じっていた。それがこの国の談合メディアというフィルターにかかると海外の記者に受けていたって話になってしまう。とんでもないあれは半分失笑を買っていたわけです。
今回の中川昭一の問題の会見もしかり。自分はあれを最初に見た時に、ろれつが回らないとか言ってメディアが報じているけれど、そういう場合じゃねえだろと思った。これはただ事じゃないぞと。前回も書きましたが病気なんじゃねえか?と多分多くの人が思ったはずです。
しかしそういう緊張感が報道からは全く無かった。という事は何を意味するのかと言えば、あれは酔っぱらって会見しているという事を、現地の記者達はわかっていた事を意味する。酒の匂いが漂っていたのでしょう。
普通だったら日本の代表な訳で、もっと心配するのがスジだろうと思う。自分みたいにあんな奴消えちまえと思っている人間だって一瞬心配した。だけどそれが全く出て来なかったという事は心配する必要が無いとわかっていたからに他なりません。
要するに海外メディアで取り上げられて、騒ぎが起こったから渋々報じたら、思いのほか破壊力が凄まじく世論も吹き上がったので、マスメディアもポピュリズム的にそこに乗っかった。それだけ。空気を呼んでいるだけで、一歩間違えればしらばっくれていたかもしれない。
マスメディアの役割としては、何であんた酒飲んでんだよとあの会見の時点で追求する事が重要なはずです。が、談合ヘタレメディアにはそれは出来ない。ここまで事が大きくなったから騒いでいるにすぎない。それで追い込まれた麻生政権とか騒いでいる。バカじゃねえかって話です。
それにつられて大騒ぎして引きずり下ろす。一連の朝青龍とか、亀田兄弟とか、沢尻エリカとか、そういった類いの話と根本的に何も変わらない。G7の会合のサブスタンスな部分の話は殆どスルー、どうでもいい枝葉の部分で足の引っ張り合いをしているだけ。中身が何にもない。
麻生政権がどうとかこうとかって前に、何でああいう状態で会見してしまうのか?とか、政府の危機管理はどうなっているのか?とか、談合メディアがキチンと報じないとか、そういう事が問題の本質であって、あのバカがバカだと言ったってしょうがない。そんな事はみんな知っている。麻生政権に打撃とか言ったって、支持率一桁の政権に正統性もクソも無いわけです。
自分は政権交代を常々言っておりますが、それは民主党になればいいと思っているからではありません。民主党というのは安全保障の意味でもそうだし、経済オンチがいっぱいいるので、ハッキリいって自民党と大差ないと思う。それどころか今まで与党が隠し通して来た構造が可視化されるので短期的には間違いなく絶望的な状況になるだろうとまで思っています。
ただ政権交代が起こり得るという状況にしなければ、民主主義も議会制民主主義も機能するわけないと思っているので、政権交代を望んでいるだけです。官僚と政治家の癒着を断ち切るその事だけに意味がある。短期的に不安定になるからと言ってずっと与党に任せていれば、沈没するまで構造は変わらないと思うから、仕方なく政権交代と言っているに過ぎません。
つまり麻生のバカを引きずり下ろしてクビがすげ変わっても、政権交代が起こらなきゃ何も変わらないし、政権交代が起こったとしてもだからすぐに何らかの結果が出るとも思えない。どん詰まりの袋小路にこの国は立たされている。
政権交代が起こるとしても、民主党の経済政策はロクでもないので、自民党の牽制が無いと景気回復なんてありえない。なので政権交代は必要だと思うけれど、それは自民党を叩き潰すという意味ではない。自民は自民として残ってくれないとヤバい。
もちろん今の麻生政権にぶら下がっている連中なんかは一掃しても構わないと思いますし、分裂したって構わないと思うけれど、ちゃんと牽制の役割は果たしてもらわないと、違う意味で民主制じゃなくなる。麻生みたいなカスを打倒したって、たいした話じゃないわけです。
こう言ったお祭り騒ぎはもうウンザリです。もう少しサブスタンスのある話を心から切に願う次第です。サブスタンスのある政治家がいない?
はぁー、確かに。
中川昭一は今回の一件で政治家としては完全に終わりでしょう。おそらくあのバカが表舞台に出てくる事は無い。地元の人達が支持しちゃえば政治家にはなれるかもしれませんが、自民党政権であってもあの人を使うなんて危険を冒すとは思えない。重要なポストには就く事無く窓際に追いやられるのでしょう。あの体たらくをこれだけ国民にすり込んだら、復活のチャンスは無い。
つくづく人間とは、腰を低くして頭を下げて普段から立ち回る事が重要だと思う次第です。ああいう風に政治家の家に生まれたというたったそれだけの事で、自分が特別な存在であるかのように勘違いし、まわりにおだてられてふんぞり返っている事のマヌケぶり、普段からもう少し謙虚さがあれば、あんなに梯子も外されないだろうに。
自分はあの人は嫌いですが、言っている事の中には重要な話も含まれている。例えば核武装を言った事がありました。ああいうプレゼンテーションの仕方は最低だと思いますが、在日米軍を駐留させておいて、核の問題は議論するのもけしからんというのでは賢くなれません。
ちょっと外の圧力で脅威があると狼狽えるお国柄であるわけで、なぜ核武装をしないのか?という事をちゃんと議論しておかないと、なし崩し的に核武装って話が出て来ます。
まあ現実的に出来るか出来ないかと言えば、現状の世界の枠組みから考えればほぼ不可能に近い話ですが、自分は核武装と戦争をするという事は全く別の話だと思いますし、むしろ抑止としては戦争をしない為に核武装をするって選択だってあるわけで、核武装したらオートマティックに戦争になるみたいなバカ左翼みたいな話は勘弁してほしい。そういうお花畑野郎がいるから、中川とか安倍とか麻生みたいなヘタレ右翼が出てくる。
広島や長崎の悲劇を繰り返すなって言うのなら、核を撃たれない為にどうすればいいのかを考える必要があるわけで、普通に考えれば核抑止を使って核攻撃を防ぐというのはそんなにおかしな話ではない。沖縄の悲劇を繰り返すなって言うのなら、敵に上陸されたらマズいわけで、現状では、敵が上陸して来てからいかにして叩くかという事が基本にあるわけで、普通本土に上陸されたらそれは沖縄と同じ状態を意味するわけだから、上陸させない戦略が必要なわけです。
それに一番重要なのは敵が外にいるという脅威を政治に利用されちゃうという事がマズいわけで、それを統治権力に利用させないという意味で考えても、核武装は十分議論するだけでも意味があると思う。
議論もしないでナンセンスだという話こそナンセンスであって、何か脅威があった時に狼狽えたり、政府に利用されたりされない為にも、核武装しないならしないで、なぜそれを国民意志として選択しているのか、いざというときでも狼狽えないぞ、政治に利用させてたまるかという意志の集約が必要だろうと思う。
あの人の振る舞いが最低だったのは確かですが、だから全てナンセンスと言って切って捨ててしまうのは合理的ではない。なぜああいうヘタレ右翼が一定の支持を集めてしまうのか?ネットの中にはあの人を擁護しているバカもいっぱいいます。そういう人が出てくる理由は、あのヘタレ右翼に全部原因があるわけではなくて、それなりに理由があるわけです。その事をちゃんと考えないと、ああいうヘタレを支持するもやし野郎はまだいますので、そういうおバカさんがいる限り、またわけのわからん変な奴が出て来てしまうでしょう。
そして今は小泉路線が不人気なので、出来もしない事を与野党ポピュリズムに媚びて騒いでおりますが、小泉竹中路線というのはアイツらがインチキだったという話なだけであって、事実上流動化を進めないと、パイは分け合えないのが日本の現状である事は確かです。派遣を全部正社員にして、昔の年功序列終身雇用制度には戻れるわけが無い。そういう事を誰も言わなくなっちゃっているというのがもの凄く危険な匂いがする。そこをまたしても小泉に取られたら意味ありません。
麻生政権になった瞬間からずっと終わっていると言って来て、小泉はもう一度総裁選があると睨んでおるぞと言って来て、本当にそんな感じになっております。賢明な選択を望む次第です。
本日はこれにて。
しかし対応のまずさがあったとは言え、あれだけ叩かれて、ボロクソに追求されている姿を見てしまうと、若干同情してしまう。自分は酒を飲まないので、彼の気持ちはわかりませんが、あんなに調子こいて強気の発言をしていた人間が、実は単なる弱虫で、みんなに攻撃されるともろくも崩れ去る、そういう姿を見ていると気の毒な気がしてしまう。
安倍晋三の時も、散々このブログではボロクソに批判しましたが、最後に泣きそうな顔をしながらボロボロになって辞めて行った様を見たときはちょっと同情してしまった。調子こいてカッコつけていたアホが、鎧をはぎ取られて半泣きしながら没落して行く様は、ざまあみろと切って捨てられなくなってしまう。安倍晋三にしろ、麻生にしろ、総理になると極端に老けるなあとか思っちゃう。
甘いと思う人もいるかもしれませんが、多分それが日本人のスタンダードな感覚なんじゃないかという感じがします。
彼の自宅前でのぶら下がり会見の際、奥さんが旦那である大臣を励ましていました。ああいう姿を見ると、このおたんこなすも、家では旦那であり、父ちゃんなんだなとか思っちゃう。そこには愛があるわけで、あんなにムカついていた気持ちが萎えてしまう。こういう感覚というのは自分は凄く大切な感覚だと思う。最近はやたら厳し過ぎる断固対処が多過ぎる。
ああいうヘタレ右翼のバカは、断固決然野郎なので、断固決然には断固決然だぜという風に思っても、あの姿を見てしまうとちょっと可哀想な気がしてしまう。外国のメディアなんかがあのバカの事をピーチクパーチクほざいていますが、うるせえよと思ってしまう。このバカを断罪するのは日本人の役割であって、てめえらはてめえの国の問題を考えてやがれ、てめえらがとやかく言う筋合いじゃねえぜと思っちゃう。恥?うるせえよって感じがする。日本人がボロクソに言うならまだしも、あのバカの被害にあっているわけでもない野郎がとやかく言うんじゃねえぜと。
それに外国のメディアで取り扱われて日本の恥だとか騒いでいる人もいっぱいいますが、あれは日本人の民度を笑われているのと同じです。あんなバカが大臣に成っちゃう国であると。恥だとか喚いたって、全部事実で、民度は低いし国民はバカなんだから、しょうがねえじゃねえかと思う。悔しかったらああいう恥知らずを政治家にすんなよって話です。バカなんだから、バカって言われた!と騒いだってしょうがない。悔しかったらバカじゃなくなればいい事です。
自分のような中川昭一大っ嫌い男でさえ、そういう風に思っちゃうんだから、あの姿を見た多くの人は、辞めるのは当然だけど、若干可哀想な気もしちゃうのではないかと思うわけです。
何が言いたいのかと言うと、日本人は結構統治権力者に甘い。あそこまで恥さらしな人間に対してでも、弱っちい泣き虫な姿を見ると、気の毒に思ってしまう感覚がある。
だから、帰国していの一番に謝罪して辞意をとっとと表明するとか、ごめんなさい酒飲んじゃいました、酒には強いと思っているのですが、強硬スケジュールと体調不良で、いつもなら大丈夫と思える量で、へべれけになっちゃいましたすんません、とか、いくらでも批判の矛先をかわす方法はあるわけで、中川に限りませんが、最近の統治権力や企業経営者なんかを見ていると、一番不合理な選択をしてボロクソに叩かれるというパターンが多すぎます。
オリックスのかんぽの宿問題なんかも典型ですが、なんでそんなわかりやすい話に飛びつくのか?理解に苦しみます。こういう言い方も変だけど、どうせやるならもうちっと上手くやれねえのかよと思っちゃう。批判のしがいが無い。
消費税増税話もそうで、こんなに不人気な麻生政権で無理矢理そんな話をしたって、余計に増税に対するネガティブな印象を国民に埋め込むだけになってしまう。冷静な増税話が出来なくなっちゃう。よっぽど増税したくないのか?と。
経団連の御手洗なんかがワークシェアリングの話を持ち出したり、派遣を規制されたら、企業が外へ逃げて行くと言ってみたりと、そこに一定の正しさが含まれているとは思いますが、彼がそれを言えば自分達がもっと儲かりたいから言ってんじゃねえのか?と言う風に見られてしまうわけで、言い方があるだろうと思ってしまう。わざわざ火に油を注ぎ自爆というパターンが多すぎます。
まあという事はそういう立場にある人間としては不適格なのかもしれませんが、ある意味権謀術数がない分だけ純粋なんだろうとも思える。
小泉が爆弾発言をして、とっととロシアに逃げちゃった。閣僚なんかが今更とか騒いでおりましたが、だから小泉に勝てねえんだよと思う。何を意味しているのかがわかっていない。このタイミングを狙ってあの人は爆弾を埋め込んでいる。そしてすぐ姿を消し、肝腎の日本の国会は空転、情報飢餓の状態にして、定額給付金の採決は欠席するなんて話をしてみたりする(おかげで中川問題も影が薄くなっちゃった、ある意味自民党全体としてみると、上手くフォーカスをズラしている。援護射撃と言えない事も無い)。
更に恐らくはかえって来てから一言言うのでしょう。実に狡猾な戦略です。何かボソッと一言言うだけかもしれませんが、その事だけで政治的意味を持たせてしまう。中川とか麻生みたいな赤ちゃんに比べると、散々経世会に煮え湯を飲まされ続けて来た経験を生かした、実にムカつくけれど、政治家としては戦略家だと思います。
田中眞紀子を更迭した際なんかを思い出してもそうですが、先ず官房長官が説明をする、小泉は中々何も言わない。やっと一言発したかと思ったら、女の涙は云々かんぬん。それだけ。全く何の関係もないし、更迭した事のいいわけにも説明にもなっていないのに、これで世論を味方につけてしまう。
麻生が漢字が読めないとか言ってボロクソにけなされておりました。最近漢検の取り締まりがありましたが、ああいうのも麻生が漢字が読めないもんだから、漢字の読み書きに権威付けをしている所に、私怨で国策捜査してんじゃねえか?なんて事を揶揄されちゃう。
仮にあれが小泉だったら、多分簡単に切り抜けていたでしょう。最近の漢字は難しいねえとか、最近勉強不足でねえとか、むしろそういうネガティブを人気取りのバネとして使っちゃう。ここ一連の政治家というのは、何かを言われると、ムキになって墓穴を掘るというパターンが多過ぎる。多くを語って自爆するパターンが多過ぎる。
これは外国から恥だと言われて、自分達の恥であると気付かずに大臣をバッシングしている国民性を、そのままダイレクトに反映させているだけだとも言える。バカって言うな!とバカが吹き上がって墓穴を掘る。
それは政治家がある意味ナイーブであるからだとも言える。見た瞬間にバカだとわかるような失敗、そして更にドツボにハマるようなリスクマネジメント、そういうわかりやすい何ものかがあるから、国民は一丸となって叩く。だけどそれが頭の中身はそういう連中と大差ない、理念もたいしたものを持っていないようにしか思えないけれど、ちょっと発言や立ち回りかたが巧みであるとコロッと引っかかる。
恥だと騒ぐけれど、恥だと気付くだけマシだと言える。恥だと気付かされないように丸め込まれていながら、恥の塊みたいな奴が堂々とのさばって、海外で恥をまき散らして、談合メディアが報じない状態であればいいのか?って問題です。
小泉が首相の際アメリカに行ってエルビスの生家かなんかをブッシュとフラフラしていた事がありました。あの後、会見でラブミーテンダーに引っ掛けてしゃべっていた。その時の海外の反応というのは全く報じられていない。
しかも小泉は英語の文法を間違ってしゃべっていたから意味も伝わっていない。更に発音が悪いので別の意味に取り違えられている。外国の記者達が笑っていたのは別の意味で笑っていたわけで、ある意味侮蔑も混じっていた。それがこの国の談合メディアというフィルターにかかると海外の記者に受けていたって話になってしまう。とんでもないあれは半分失笑を買っていたわけです。
今回の中川昭一の問題の会見もしかり。自分はあれを最初に見た時に、ろれつが回らないとか言ってメディアが報じているけれど、そういう場合じゃねえだろと思った。これはただ事じゃないぞと。前回も書きましたが病気なんじゃねえか?と多分多くの人が思ったはずです。
しかしそういう緊張感が報道からは全く無かった。という事は何を意味するのかと言えば、あれは酔っぱらって会見しているという事を、現地の記者達はわかっていた事を意味する。酒の匂いが漂っていたのでしょう。
普通だったら日本の代表な訳で、もっと心配するのがスジだろうと思う。自分みたいにあんな奴消えちまえと思っている人間だって一瞬心配した。だけどそれが全く出て来なかったという事は心配する必要が無いとわかっていたからに他なりません。
要するに海外メディアで取り上げられて、騒ぎが起こったから渋々報じたら、思いのほか破壊力が凄まじく世論も吹き上がったので、マスメディアもポピュリズム的にそこに乗っかった。それだけ。空気を呼んでいるだけで、一歩間違えればしらばっくれていたかもしれない。
マスメディアの役割としては、何であんた酒飲んでんだよとあの会見の時点で追求する事が重要なはずです。が、談合ヘタレメディアにはそれは出来ない。ここまで事が大きくなったから騒いでいるにすぎない。それで追い込まれた麻生政権とか騒いでいる。バカじゃねえかって話です。
それにつられて大騒ぎして引きずり下ろす。一連の朝青龍とか、亀田兄弟とか、沢尻エリカとか、そういった類いの話と根本的に何も変わらない。G7の会合のサブスタンスな部分の話は殆どスルー、どうでもいい枝葉の部分で足の引っ張り合いをしているだけ。中身が何にもない。
麻生政権がどうとかこうとかって前に、何でああいう状態で会見してしまうのか?とか、政府の危機管理はどうなっているのか?とか、談合メディアがキチンと報じないとか、そういう事が問題の本質であって、あのバカがバカだと言ったってしょうがない。そんな事はみんな知っている。麻生政権に打撃とか言ったって、支持率一桁の政権に正統性もクソも無いわけです。
自分は政権交代を常々言っておりますが、それは民主党になればいいと思っているからではありません。民主党というのは安全保障の意味でもそうだし、経済オンチがいっぱいいるので、ハッキリいって自民党と大差ないと思う。それどころか今まで与党が隠し通して来た構造が可視化されるので短期的には間違いなく絶望的な状況になるだろうとまで思っています。
ただ政権交代が起こり得るという状況にしなければ、民主主義も議会制民主主義も機能するわけないと思っているので、政権交代を望んでいるだけです。官僚と政治家の癒着を断ち切るその事だけに意味がある。短期的に不安定になるからと言ってずっと与党に任せていれば、沈没するまで構造は変わらないと思うから、仕方なく政権交代と言っているに過ぎません。
つまり麻生のバカを引きずり下ろしてクビがすげ変わっても、政権交代が起こらなきゃ何も変わらないし、政権交代が起こったとしてもだからすぐに何らかの結果が出るとも思えない。どん詰まりの袋小路にこの国は立たされている。
政権交代が起こるとしても、民主党の経済政策はロクでもないので、自民党の牽制が無いと景気回復なんてありえない。なので政権交代は必要だと思うけれど、それは自民党を叩き潰すという意味ではない。自民は自民として残ってくれないとヤバい。
もちろん今の麻生政権にぶら下がっている連中なんかは一掃しても構わないと思いますし、分裂したって構わないと思うけれど、ちゃんと牽制の役割は果たしてもらわないと、違う意味で民主制じゃなくなる。麻生みたいなカスを打倒したって、たいした話じゃないわけです。
こう言ったお祭り騒ぎはもうウンザリです。もう少しサブスタンスのある話を心から切に願う次第です。サブスタンスのある政治家がいない?
はぁー、確かに。
中川昭一は今回の一件で政治家としては完全に終わりでしょう。おそらくあのバカが表舞台に出てくる事は無い。地元の人達が支持しちゃえば政治家にはなれるかもしれませんが、自民党政権であってもあの人を使うなんて危険を冒すとは思えない。重要なポストには就く事無く窓際に追いやられるのでしょう。あの体たらくをこれだけ国民にすり込んだら、復活のチャンスは無い。
つくづく人間とは、腰を低くして頭を下げて普段から立ち回る事が重要だと思う次第です。ああいう風に政治家の家に生まれたというたったそれだけの事で、自分が特別な存在であるかのように勘違いし、まわりにおだてられてふんぞり返っている事のマヌケぶり、普段からもう少し謙虚さがあれば、あんなに梯子も外されないだろうに。
自分はあの人は嫌いですが、言っている事の中には重要な話も含まれている。例えば核武装を言った事がありました。ああいうプレゼンテーションの仕方は最低だと思いますが、在日米軍を駐留させておいて、核の問題は議論するのもけしからんというのでは賢くなれません。
ちょっと外の圧力で脅威があると狼狽えるお国柄であるわけで、なぜ核武装をしないのか?という事をちゃんと議論しておかないと、なし崩し的に核武装って話が出て来ます。
まあ現実的に出来るか出来ないかと言えば、現状の世界の枠組みから考えればほぼ不可能に近い話ですが、自分は核武装と戦争をするという事は全く別の話だと思いますし、むしろ抑止としては戦争をしない為に核武装をするって選択だってあるわけで、核武装したらオートマティックに戦争になるみたいなバカ左翼みたいな話は勘弁してほしい。そういうお花畑野郎がいるから、中川とか安倍とか麻生みたいなヘタレ右翼が出てくる。
広島や長崎の悲劇を繰り返すなって言うのなら、核を撃たれない為にどうすればいいのかを考える必要があるわけで、普通に考えれば核抑止を使って核攻撃を防ぐというのはそんなにおかしな話ではない。沖縄の悲劇を繰り返すなって言うのなら、敵に上陸されたらマズいわけで、現状では、敵が上陸して来てからいかにして叩くかという事が基本にあるわけで、普通本土に上陸されたらそれは沖縄と同じ状態を意味するわけだから、上陸させない戦略が必要なわけです。
それに一番重要なのは敵が外にいるという脅威を政治に利用されちゃうという事がマズいわけで、それを統治権力に利用させないという意味で考えても、核武装は十分議論するだけでも意味があると思う。
議論もしないでナンセンスだという話こそナンセンスであって、何か脅威があった時に狼狽えたり、政府に利用されたりされない為にも、核武装しないならしないで、なぜそれを国民意志として選択しているのか、いざというときでも狼狽えないぞ、政治に利用させてたまるかという意志の集約が必要だろうと思う。
あの人の振る舞いが最低だったのは確かですが、だから全てナンセンスと言って切って捨ててしまうのは合理的ではない。なぜああいうヘタレ右翼が一定の支持を集めてしまうのか?ネットの中にはあの人を擁護しているバカもいっぱいいます。そういう人が出てくる理由は、あのヘタレ右翼に全部原因があるわけではなくて、それなりに理由があるわけです。その事をちゃんと考えないと、ああいうヘタレを支持するもやし野郎はまだいますので、そういうおバカさんがいる限り、またわけのわからん変な奴が出て来てしまうでしょう。
そして今は小泉路線が不人気なので、出来もしない事を与野党ポピュリズムに媚びて騒いでおりますが、小泉竹中路線というのはアイツらがインチキだったという話なだけであって、事実上流動化を進めないと、パイは分け合えないのが日本の現状である事は確かです。派遣を全部正社員にして、昔の年功序列終身雇用制度には戻れるわけが無い。そういう事を誰も言わなくなっちゃっているというのがもの凄く危険な匂いがする。そこをまたしても小泉に取られたら意味ありません。
麻生政権になった瞬間からずっと終わっていると言って来て、小泉はもう一度総裁選があると睨んでおるぞと言って来て、本当にそんな感じになっております。賢明な選択を望む次第です。
本日はこれにて。