さや♀医師、みる♀看護師で、
お互いずっと好きだけど、
やっと付き合えたっていう設定でお願いします!




私の小さい時の記憶は
真っ白な部屋の中で
1人で絵本を読んでいた
生まれつき体が弱く入院しがち
友達も病院でしか出来なくて
そんな私に外の世界を教えてくれたのは
彩ちゃんだった



(お薬やだ!)

(ちょっとマー君!)
(我慢して飲も?ねっ?)

(やだ!あっちいけ!!)

「マー君っ!
これなーんだっ」

(…あ!わんわんだ!)

「正解っ
じゃあこれはー?」

(ネコさん!)

「よーし
お薬飲めたら美優紀先生と
お絵かきしよ?
だから飲んでみよっ?」

(…せんせー飲ませて?)

「はいはい」





(渡辺さんありがと)
(マー君も喜んでたわ
でも休憩中やったのに)

「いいんです
好きでしたことやし
マー君と遊べたし」

(渡辺さんって
小児科看護師の鏡みたいなもんやな)

「ヘヘッやめてくださいよー
イテッ!!彩ちゃんっ」

「病院では山本先生
いくら関わりでも報告書誤字ばっか
やり直し」

「ちぇ…」

(山本先生
ご家族さんが説明をと)

「あー今行く
あ、そーだ〇〇さん
これ検査まわしといて
あと203の子明日、採血よろしく」

(はーい

山本先生ほんまかっこいいよなー
いいな渡辺さん
幼なじみやっけ?)

「あぁはい
彩…山本先生のお父さんが
小さい頃の私の主治医で
よく遊んでくれたんです」

(へぇー
もしかして山本先生追いかけて
看護師になったん?)

「あ、えっと…少しは///
いやっ、看護師は昔からなりたくて」

「フフッ可愛いー
山本先生に早く伝わったらいいなぁ
あ、でもまぁライバル多そうやけど」

「…あ、

ですよね」

彩ちゃんの方を見ると
ナースに囲まれて苦笑いやし
昔からモテるねんよなー
優しいしスポーツできるし
頭いいし顔綺麗やしクールやし
大人っぽいし…

「釣り合わへん…なぁ」

小さい頃から彩ちゃんの
お嫁さんになりたいって思ってた
だから男達に言い寄られても
何も感じなくて
そのせいで怖い目にあったこともあるけど
いつも彩ちゃんが助けてくれた


「んー異常なし
みんなよく寝てるー」

夜勤の巡視に回った
今日はみんなよく寝てる
いいことやなー

「あれ?渡辺」

「あ、彩ちゃん」

「だから、山本先生」

「いいやん誰もおらんし」

「はぁいつもそうやな
夜勤なん今日」

「うん!彩ちゃん当直やったんや」

「まぁな
ふぁぁ、でも仮眠とるかな」

「あ、一緒に寝る??」

「は?あほか」

「えぇーいいやんか」

「あかんに決まってるやろ」

「…彩ちゃん冷たい」

「はいはい」

ホンマに釣れない…余裕やな
これでも顔は整ってる方やと思う
周りから言われることもよくあるし
自分でも努力してる
けど彩ちゃんな何とも思わへんのかな

「あれ?マー君のお父さん?」

(あ、美優紀さん)

「こんばんは
付き添いですか?」

(あっ、ええっとまぁ)

「?」

(あの。前の話…)

「あ、、、あればその」

少し前のことお父さんから
結婚を前提に付き合ってくれと言われた
もちろん断った
納得してくれたし
そんなこと言われたからって
マー君への扱いが変わることも無い

(諦められないんです…だから)

「え?…キャッ!!!」

(い、1回だけ…1回で)

「や、やめっ…ンーンーンッ」

(子供たちが寝てる間に)

誰か誰か助けてっ…
彩ちゃんっ、助けて…



「うちの職員に何されてますか?」

(はっ…)

「息子さんが戦ってる時に
女あさりですか?」

(ち、違う!僕は真剣にっ!)

「息子さんの大事な先生を傷つけるなんて
父親のすることじゃない
ましてや男なんだから女を守りな」

(…)

「今日のことは私も渡辺も内密にします
ですがまた同じようなことがあれば
法的に動くことも可能ですので」

(…はい)

お父さんは帰っていった
私は腰が抜けてその場にしゃがみこむと
彩ちゃんも座ってくれた

「隙ありすぎ」

「ごめん…ありがとう」

「好意寄せられてたなら尚更
警戒しーや」

「…」

「ふぅ」

彩ちゃんはため息をついて
いつもかけてるオシャレなメガネを
外して私を見つめる

「…」

「ほんま変わらんな何も」

「っ悪かったね成長なくて」

「そーやな」

「もういい彩ちゃんのアホ」

「なぁっ」

「なに」

「その傷なに?」

「え?あーさっき押された時かな?
仕方ないよ」

「ムカつく…」

「彩ちゃ…うわっ!!!
彩ちゃん///」

「ムカつくほんまに」

「彩ちゃん?」

「なぁいつんなったら見んの?
私ちゃんとなったやん医者に」

「うん彩ちゃんは立派なお医者さんやで」

「そうじゃなくて…

もうええわ」

「ちょっと…」

彩ちゃんは拗ねたように
私から離れ医局へ行った


「えっとこの日には…あれ?」

ピー!ピー!ピー!!!

「花ちゃん!?」

アラームがなり急いで病室へ
すると苦しそうに唸る花ちゃんがいた

「待ってな!!
…もしもし山本先生!205です!」

出来ることをやる
出来ることはわずかだ
でもわずかなことをすることが
何より大切だから

(ねぇ!花ちゃんどーなるん!)

大きい音に目を覚ましたのは
隣のベッドの男の子
必死に私にしがみつく

ガラガラッ
「ルート取れ!あと他の当直医に…」

「取ってます!山下先生がまもなく到着です」

「あぁわかった!

…なぁ」

彩ちゃん男の子と目線を合わせる


「私らが助けたる
だから約束守って
したやろ?花ちゃんと
ずっと側に居るって
守るんやどんなときも」

(うんっ、先生助けてっ)

「よし、いい子や」

約束、、、
守る…





(ありがとうございました)

「い、いえ
山本先生の適切な判断のおかげです
詳しいお話は主治医におまかせしてます
こちらへ」

なんとか助かった花ちゃん
親御さんも泣きながら喜んでいた
良かったという安堵
さすが彩ちゃん…

「あ」



ーーー美優紀ちゃん!

ーー彩ちゃん、、私と一緒にいてね

ーーー約束する!美優紀ちゃん私は
大きくなったらお医者さんになる
そうなったら美優紀ちゃんのこと
お嫁さんにっ!!!

ーーうんっ、待ってる

小さい頃
オペ室に行く時に
彩ちゃんが言ってくれた言葉
懐かしいなぁ

「冷たっ!!…彩ちゃん」

「夜勤明けお疲れ」

「彩ちゃんも
すごく喜んでたで親御さん」

「知ってる医局にも来てたらしいし」

「会ってないん?」

「そういうの苦手やねん」

「変わらずシャイやなー」

「人見知りなんや」

「へぇー
あ、聞いて懐かしいこと思い出してん
昔にな私が手術室行く時に
彩ちゃんが言ってくれた言葉
覚えてる??
フフッあのなー」

「お嫁さんに…やろ」

「え?覚えてるん?
懐かしいよなー
あの時の彩ちゃん…」

「懐かしくなんかない」

「…あ、えっとごめんな?
嫌やんなー大人になってな
ごめんごめん
あ、私…申し送りの内容まとめへんと」

心が傷ついて
彩ちゃんから逃げたかった
すると後ろから突然彩ちゃんが
私に抱きつく

「どしたん…?」

「勝手に昔のことにすんなよ」

「え?」

「約束守ったんやから
美優紀も守れ」

「…」

「黙ってないでなんか言えよ」

「…突然過ぎて」

「…はぁ」

「…彩ちゃん」

「なに」

「私の事…どー思ってんの?」

「え?」

「…ねぇ」

向きを変え彩ちゃんをまっすぐ見つめる
すると困ったように笑ってから
真っ直ぐ見つめ返してくれた

「大好きや…」ニッ

その顔は小さい時の
彩ちゃんの顔によく似てる
手術から戻った時
受験に合格した時
看護師になれた時
私に向けたあの笑顔

「…私もっ!!」

「おっ、ととと
急に来たらあぶない」

「彩ちゃんフフフッ」

「ったく…ま、ええか」

彩ちゃんはまた微笑んで抱きしめてくれた

「離れんなよもう」

「離れた覚えない」

「あっそまぁええわ
そばに居ればええから」

「フフッ素直ちゃうなー」

「うるさい」

「彩ちゃんそろそろカンファレンス」

「やべっ、、、
あっ」

「え?うぉっ…なにこれ」

「家で待ってて
それ持ってていいから」

渡されたのは彩ちゃんの家の合鍵

「ホンマに…キザなんやから」