大家族のお兄ちゃんの続編お願いします!


「ん、、」

朝目が覚めると
体が固くなる
今日は高校の入試
志望校はこの辺でトップの高校
別に上に行きたいとかじゃなかった
行きたかったとこが上だっただけ
なんてカッコつける訳でもないけど
兄ちゃんに沢山面倒見てもらったぶん
将来は恩返ししたい
もちろん父さん母さんにも
だからこそだった
でも元々頭も良くないし
必死に勉強して何とか合格ラインで
受けることになった

試験だから1人で起きて
ご飯を食べて行く
いつもみたいな賑やかな
いつもの光景は見れないから
不安なままだな

「え、、、」

「あ、恵くんおはよ」

「みるきー??なんで」

「んー?そりゃ試験の日だからね
1人にさせられないよ」

兄ちゃんの彼女のみるきー
父さん母さんも気に入っててまさかの
合鍵を渡しちゃうくらいに

「でも」

「気にしないで私がきたくてきたの
ほら、ご飯できてる」

「ありがとう」

みるきーは何も言わず
俺の横に座り
微笑みながら見つめる

「兄ちゃんは?」

「彩くん?起きてるよ
今神社でお祈りしてる」

「お祈り…」

「彩くんそーいうとこあるから」

「なぁみるきー」

「ん?」

「…なんでもない
合格したら言うわ」

「なにそれー
じゃあ合格してもらわないとね」

「うん」


そうやって送り出されたのは
3週間前で
今日は試験の結果が出る日
父さん母さんも仕事休んで一緒に
見に行ってくれる
喜ばせてあげたいな



「恵!番号は!?」

「えっと348」

「よし!えっと」


340

341

343

345

346








348!

「あった…」

「合格やぁー!!おめでとう!!」

「凄いやん恵っ!」

「ありがとう!父さん母さん」


1度家に帰り
家族から沢山おめでとうを言われた

「あれ?みるきーは?」

「あー美優紀は
夕飯の時くるよ
今は家族の時間やろって」

「…ちょっと俺行ってくるわ」


何となく予想して
近くの河川敷公園に行くと
みるきーがいた

「みるきー!」

「あ、恵くんっ
びっくりしたー
あ、聞いたでおめでとう
よく頑張ったね」

「ありがとう」

「どうしたん?」

「伝えたいことあったから」

「ん?」

「あのさ、、、


ホンマにありがとう」

「え?」

「俺、小さい頃から
ずっと兄ちゃんの背中見てきて
俺らのためにって
自分を犠牲にする兄ちゃんばっか見てた
助けてあげたいのに支えたいのに
なんも出来なくてさ
俺ほんまは高校行かんと働く気やってん」

「そうなん?」

「うん、、
兄ちゃんを手伝いたかった
でもなやっぱり高校いって大学いって
やりたい仕事見つけたい気持ちもあって
どうしていいかわからんくて
そんな時やった
みるきーが来たのは」

「…」

「あんな幸せそうな兄ちゃん
初めて見たし
あんなに余裕のない兄ちゃんも
初めてやった」

「余裕なかった?
私にはあるように見えた」

「なかったよ
みるきーに必死やった
それが嬉しかった
だからみるきーがいるなら
兄ちゃんは幸せになれる
だから受験してん」

「そうやったんや…」

「ホンマにありがとう
兄ちゃんを幸せにしてくれて」

「フフッ恵くんのそういうとこ
彩くん似やね」

「え?」

「そーやって
真っ直ぐに伝えてくれるとこ
彩くんそっくり
私な1回みんなのこと裏切ったやろ
その時、ホンマに何もかも
失った気がしてん
こんな毎日が嫌で嫌で
だから消えたくて…あんな馬鹿なことした
皆に心配かけちゃったよな」

「それは…」

「…でも受け入れてくれた
こんな馬鹿な私でも
彩くんだけじゃない
家族みんなが私を家族にしてくれた
そのおかげで
私のお父さんもお母さんも
変わってくれた
びっくりしたもん私の誕生日に
二人揃って祝ってくれるなんて
全部みんなのおかげ私の方こそ
ありがとうやわ」

「…」

「恵くん
これからは自分のために生きるんやで?
やりたいことしたらいいと思う
それを彩くんは願ってるからさ


ね!彩くん」

「え!?…兄ちゃん!?

な、な、んで泣いてんの?」

「恵ーーーーっ!!」

「ちょ、兄ちゃん
痛い痛いって!」

「ごめんなぁー
我慢させてなぁ
ありがとうなぁ…ホンマに」

「兄ちゃん…」

「ふぅ…これからは
自分のためにやぞ、恵」

ガシガシッ

兄ちゃんの撫で方は
父さんに似てきた
セットとか関係なく
ぐしゃぐしゃに撫でる撫で方

「あ、俺…朱里のとこ行ってくる」

「おぅ、いってこい」



「美優紀…帰ろっか」

「うんっ」

「ほい、手」

「はーいっ

彩くん泣き虫やな」

「歳とってん俺も」

「そんな変わらんやん」

「せやなっ…
でもまぁ恵が大人になってくれて
感動やわ」

「そーやね」

「美優紀」

「んー?」

「俺も同じ気持ちや
美優紀に出会えたおかげで変われた
何もかも変わった」

「フフッなにー?急に」

「恵だけカッコよくても
困るからな

美優紀、いつもありがとうな
美優紀のおかげで俺頑張れてる
正直な辛い時もあってん
弟たちの面倒
なんでこんなにって
父さんと母さんを少し憎んだこともあった
でも、、
美優紀に出会って変わった」

「私も彩くんのおかげやで」

ギューーーッ

「美優紀…」

「ん?」

「俺がさ大学卒業したら
結婚してくれへんか?」

「…フフッうんそのつもりやった」

「…なら、ええわ」

「彩くん」

「ん?」

「私も頑張るねっ!」

「なに?」

「彩くんの家族みたいな
家族を作るっ」

「っ///」

「陽菜さんみたいなママになりたい」

「…おぅ、なってくれ」

「フフッ彩くん」

「なんやねん///」

「大好きっ」