「へぇ、、あっちゃん肉食やね」

「だって初めてそう思ったからさ
話したくなかってんもん」

「南からも言われたもん
あっちゃんのことどうしよーって」

「もぉ」

「そこからすぐ付き合ったん?」

「ううん、南ヘタレやから
半年くらい何もなし」

「嘘やん!?」

「南曰く、大切やってんて」

「…」

「誰かさんと一緒」

「どうやって付き合ったん?」

「んーそれは」







「南っ!帰ろ」

「んーまだ残ってるから」

「またぁ?じゃあ待ってるから」

「分かった、椅子出すよ」

「んーんカフェおるわ」

「え?あぁ分かった」

ホンマは研究室いた方がええんやけど
最近気になるあの女の子
絶対南が好きや
でも鈍感な彼やから全く気づかんし
私の嫉妬で邪魔したらあかんから
離れたところで

「迫られたりせんかな、、
っていうか
いつになったら付き合ってくれんのよ」

(あれー?敦子やん)

「お疲れ」

(よぉーなに?暇してるん?
付き合ったろか)

「いいよ別に」


「あっちゃんお待たせ」

「南っ」

「ん?」

(時間潰せたならよかった
じゃあな敦子っ)ガシガシッ

「もぉ!崩れるっ
ありがとじゃーね」

「誰?」

「前の飲み会でいた人」

「ふーん」

二人で歩いて帰る
もちろん手なんて繋いでない
あくまで隣で歩くだけ
もっと近づきたいなー
距離を近づけた時
ほのかに香った香水の匂い

「ねぇ、なんか匂い違う」

「え?そうか?
あーあの子の香水ついたかも」

「…あっそ」

「なんか怒ってる?」

「別にっ!」

「怒ってるやん」

「だから怒ってないって」

「はぁ…」

「何でそんなため息?」

「分からへんから」

「…分かろうとしてくれへんから!」

「俺、そんな器用ちゃうって
それならさっきの男の人と帰ればいいやろ」

「…なにそれ」

「っ…」

「あっそ、、もういい
やっぱり南にとってはどーでもよかったんや
私の気持ちとか
信じてくれてもないんやろ
ばーーーーか!!!!」

「あっちゃん!!!」




「はぁ、、、おわったー」

「またそれ?」

「だって南から連絡ないし
そういうことでしょ
嫌われた
一方的なやつって思われた」

「でも南ヘタレすぎるの問題だと思う」

「…」

「あっちゃんのこと
いい加減ではないよ
大切なんやって」

「南は誰もが大切だよ
私だけじゃない」

「あっちゃん
よし!合コンや!」

「え?」

「次の出会いー!」


合コンに来ても気持ちは
変わらなかった
比較対象に必ず出てくる
こんなとこにいたって
なんの意味もない
帰ろ

(敦子ちゃんっ)

「なんですか?」

(そんな怖い顔せんとってや
この空気つまんなくない?
抜け出そ?)

「嫌です」

(ええやん
フリーやろ?
俺そこそこ優良物件やで)

「外だけじゃ意味ないから
失礼します」

(待てって
失礼なやつやな
お前も一緒やろ
合コン来てつまんなそうにしてさ
外だけやろお前もつまんな)

言い返せなかった
私には中身がない分かってる
南は褒めてくれたけど
でも、結局なにもないから進まない
大切なら、私の気持ちを守ってよ




「あっちゃんは外だけちゃいますよ」

「え…南」

「ごめんなさい
この子は俺が連れて帰るんで」




「あっちゃん」

「…」

「あっちゃん!ちょっと待って」

「…」

「…敦子!」

「っ、、
南はさずるいんだよ
そーやって変なとこで優しさ出すから
忘れられなくなるやろ」

「…ごめん」

「謝らんとって
余計に惨めや、、」

「…」

「またその顔
私といる時はいっつも
そーやって我慢してる
私がいるから
こんなやから…だからっ、、
苦しめるんやろ」

「…」

「ありがとう南
じゃあね」

「はぁ、、、じゃあ我慢してたこと
言うたるわ」

「なに?」

「歩くとき引っ付かれると歩きにくい
映画より漫画派だから話されても分からん
突然不機嫌になられても
何が原因かなんて知らんっ
でも、そんなことより何より」

「…なに」

「…すぅ、、

自分が可愛いこと自覚しろ!」

「…へ?」

「怒った顔も可愛いし
笑った顔は誰より綺麗や
それやのに無自覚に引っ付いて
俺は修行僧ちゃうぞ
どんだけ我慢したか」

「なによ、それ」

「俺はっ!!…俺は…
慣れてないんや
そんな可愛い子と…ってか
女の子とそんなに喋ったことない
だからこそ
分からなくなるんや
こんな俺のどこがいいのか
自信が無いんや…どうしても」

「そんなのいらない
私は…」

「自信をつけたかった…
君の隣に並んでも恥ずかしくない男に
なりたかったから
まだまだやけど、これ」

「なに?」

「親の会社
継ぐことが決まってん
卒業したら直ぐに入って
してきた研究を役立てるよ」

「凄いね」

「…けっ、こんしてくれないか」

「え?」

「…結婚して、ほしい」

「…は?ちょっと待って
なんで、私たちに」

「非常識やなって分かってる
君の想いに対してうやむやにして
それなのに」

「…」

「でも、、
これはケジメやから
君のことを…」

「待って、そんな事じゃない
私が聞きたいのは…
南は私のことどう思ってるの?」

「…っ、、言ったから」

「言ってない!」

「…」

「ねぇ南」

「…好きだよ、あっちゃん」

「っ///
私も好き!!」

ガバッ!!ギューーー

「ぐ、ぐるしいっ」

「結婚…私でいいの?
また段階を踏んでの…」

「よく分かった
当たり前やと思ったら
だめなんや
あっちゃんが当たり前に隣にいるなんて
思い込んだらダメだわ
今を大切にしたい」

「南」

「っていうか、、
かっこ悪いけど
俺、、あっちゃんに夢中なんや
離したくないわ」

「南…私は

ンッ」

「…ふぅ
これで、ヘタレじゃないから」

「っ///」

そーやって
照れたように笑う顔が
かっこよくて
なんか腹が立った

「むかつく」

グイッ!
チューーーッ

「んんんんっ///

あ、あっちゃん!?」

「ばぁーか
これ以上カッコよくなんないで

ほら帰るよ南」

「あ、うん」