「あーーー、疲れた」

(彩お疲れ
今日もキレキレやな)

「そーでもないわ」

(誰も彩止められへんよな)
(すごいよなー)

「…フッ」

少しずつほんの少しずつやけど
兄ちゃんに近づけてる
それが嬉しい

(てかさー彩もずるいよなー
頭ええしバスケ強いし
なにより、あんな可愛い彼女)

「美優紀か?あー」

(そんなリアクションしてみたいわ)
(芸能界行けるんちゃうん?)

「別に大したことないやろ」

(うわぁー、、ずるいぞこらっ!!)

「痛い痛いっ!!!」





「美優〜帰るぞ!」

「あ、さぁちゃん!」

「…」

「準備できた!帰ろっ」


横を嬉しそうに歩く美優
確かに顔は整ってるしスタイルもいい
愛嬌もあるし友達も多い
それは昔からよく知ってる

「んー?なに」

「いや、ホンマに何でやろうなーって」

「何がよ」

「…なんもない」

なんで俺なんか選ぶんやろ
たまたまいる時間が長かったから
幼なじみじゃなかったら
美優紀は他の人を選ぶんやろうか
もしそうなら…俺は

「さぁちゃん!さぁちゃんってば!
ねぇどうしたん?
悩み事?」

「そんなんちゃう
家ついたで
じゃあまた明日」



ドスンッ
「ふぅ…なんか
スッキリせんな」

美優紀のことは好きや
ほかの女はどーでもいい
笑ってようが泣いてようが興味無いのが本音
でも美優紀だと違う
かけがえのない大切な人
代わりのきかない存在
思っているけど伝えることはできない
美優紀はいつか愛想つかすのだろうか




「ん…やべ、寝てしもうてた
えっ、、」

後ろに柔らかさがあって
振り返ると
俺のベットにいる美優紀
幸せそうに寝てるし

「…なぁ、俺のどこがええんや」

手を伸ばし頬を撫でると
その手を掴まれた

「っ!起きてたんか」

「…そういうところやで」

「え?」

「誰よりも素直になれないところ
手が優しいところ
挙げたらキリがないよ?」

「…」

「今日元気がなかったのは
そういうこと?」

「…うるさい」

「フフッ好きやで」

美優紀は俺の上に乗る
下から見上げる美優紀は
大人やった

「お前は昔からセンスないねん
人気ないキャラクター好きになったり」

「その方がすぐ手に入るし
誰にも取られへんやろ?
それでええの

でも、、さぁちゃんは
どんどん人気になるから
ちょっと心配かな」

不安そうな顔で俺を見る
俺は上体を起こして美優紀を抱きしめた
口下手な俺の気持ちが
少しでも伝わるように

「俺はセンスいいからな
そりゃ競争率高いけど
負けず嫌いやねん
絶対自分のものにする」

「さぁちゃんの美優?」

「…末っ子やからな
分けるんは苦手や」

「フフッやっぱり素直ちゃう」

「…黙れ」

「またそ…ンッ」

キスってすごいな
こんなに体に幸せって感情くれるんや
ずっとこうしてたいな、、




「彩ぁー!!ご飯っ!」

「…ンッ
下降りな、アカン」

「…せやな」

「…フフッ嫌そうな顔してる
いっぱいチューしたのに」

「…」

「ほら降りるでー」

「美優紀」

「ん?…うわっ!!!」

「やっぱあと5分…」

「ちょっ…ちょっと」


さぁちゃんは口下手だけど
意外と分かりやすいんだよ?
ま、でも言ってほしいから
内緒にしとこっと