「さて帰ろ」

(王子っ久しぶりに)
(遊ぼ??)

「あーごめん用事あるんや」

(えー)
(最近付き合い悪いー)




「おーい君たちー
早く帰りやー?」

(彩ちゃーん)
(彩ちゃんも話そ!)

「話すって?」

(最近王子冷たいねん)

「王子って渡辺くん?」

(うん、誘っても遊んでくれへんし)
(他の子に本命できたとか言うてたし)
(えー誰やろ他校かなぁ?)

「ハハッ若いなぁー」

(彩ちゃんやって若いやん)
(彼氏おらんのー?)

「んー?想像におまかせ」

(好きな人は?)
(ねぇねぇ)

「大人になるとな好きだけじゃ
付き合わへんねんで?
ほら早く帰り?暗くなるでー」

(はーいっ)

好きねぇ
そんな簡単になるもんかね

(山本先生!今日1杯どうですか?)

「ごめんなさい
用事があって」

(そう、ですか…じゃあまた)

「失礼します」

職員室から出て
車に乗り家に帰る
部屋の明かり付いてるから
今日はバイトないんや

「ただいま」

「彩!おかえり!ご飯できた」

「へ?ご飯?」

「俺作ってん!ほら!」

渡辺のバイトはキッチンとホールで
主にキッチンで調理してるらしく
料理はお手の物みたい

「あ、ありがとう
いただきます…

んっ!おいしい!」

「よっしゃ!やったねー」

「口だけちゃうかってんなー!」

「ちゃいますー
俺皿洗うな!!」

「んー…」

楽しそうにキッチンで
鼻歌を歌う渡辺
なんか

「母親みたい…

なぁ渡辺」

「んー?」

「今日クラスの女子が嘆いてたで
あんたの付き合いが悪いって
本命できたらしいって」

「あーそっか」

「別にすぐ帰らんでも
遊んで帰ってええよ」

「いやだって
彩とおる時間少しでも長くいたい」

「ふーん
でもさ今の渡辺は私にとって
家政婦みたいなもんやで」

「…」

「それでええん?」

「…なんかしてもええん?」

「気持ちがこもってない
愛情表現は虚しいだけやで?」

「…。」

「でも…渡辺が必死に私に
好かれようとする姿嫌いとちゃうよ」

「っ///」

「お風呂入ってくる」

「…ホンマにずるいわ彩は」



「彩お風呂上がったで」

「んー」

「何見てんの?」

「ドラマなんか面白いかなーって」

「ふーん」

リビングに座る彩
その横に座る

「んー背もたれ欲しい」

「ソファーに動いたら?」

「行くのめんどい
あ、ええとこに」

「え、ちょいっ///」

彩は座ってる俺の前に座り
俺にもたれかかる
距離が近い…
心拍数が上がりまくる

「さ、やかっ…」

「渡辺は椅子やからな」

「座ってるだけ?」

「その通り」

「…」

「安定させるのは許可する」

「っ…うん」

彩を後から抱きしめる
彩は特に動揺することもなく
テレビを見てる
小さいな柔らかいな
いい匂いがするな

今までたくさんの女を抱いてきたけど
こんな後ろから抱きしめたこともないし
抱きしめるときやって特に何も感じず
いい抱き枕や程度でしか思ってなかった
それなのに彩を抱きしめると
身体中が脳に想いを伝えたがる





「んん…寝てもうた?
あれ、、」

目を覚ますとベットの上やった
テレビ見てたはずやのに
いつの間にか寝てたようや
ベットの下に目をやると
布団で寝る渡辺
私のことベッドまで運んでくれて
何もせず寝るなんて
珍しい男の子やな

頭に手を伸ばし撫でると
フニャって笑い思わず私も笑みがこぼれる

「もっとアピールせんと
私の心は動かんよ
でも…渡辺なら



動きそう…かもね」