渡辺の言うた通り
残業となり
時刻は22時
帰路についた

渡辺はどうやって迎えるんやろうか
またぎこちない笑顔で
お腹すいた?ってご飯くれるんかな

ガチャッ
「ただいま」

「渡辺ー?
渡辺??」

シーンッ

部屋には誰もいない

どこに行ったんやろう
バイトは21時までにしてもらってるって
前に言うてた
じゃあ…どこに?
何かわからない気持ちが私を襲う

「寒い…」

部屋が寒い
小さく体をたたみ
毛布をかぶっても
寒さは消えない…

「渡辺…」

小さい頃と同じだ
母にされたこと
友達を決められたこともそーだった
私が反抗すると
教育だといって物置に入れられた
物置はとても冷たくて
1人だということを痛感させらたれた

このまま1人なのか
また一人ぼっちで

「もう、嫌だ」







「彩?」

「渡辺…?」

「どした?こんな格好で
風邪ひいたか?」

目の前には不安そうな顔で
私のおでこに手を当て
色々いう渡辺がいた

「なんで…」

「ん?」

「何してたん?」

「え?バイト
今日彩帰らへん言うてたし
長めに入ってん」

「…」

「なんやーその顔
お腹すいた?ご飯作ろか」

離れる…っ

ギュッ!!

「行かないで!」

「…彩?」

「…」

「…泣いてる
泣かんといて」

「…違う」

「違わんよ
俺ホンマに泣かしてばっかり
まじ、何してんのって感じやな」

「…」

「俺、出ていこうか?
その方が彩も傷つかなくてすむ
俺が変に関わったからやな
ごめんな?」

「…」

このまま、また欲しいと思ったものが
無くなる















「嫌だ!!!!」

「うぉっ!!!彩?」

「嫌だ」

「痛い痛いっ!どうした」

「好き、なんやと思う」

「へ?」

「ちゃんと言えんでごめん
わがままやけど
でも渡辺に出ていって欲しくない」

「…はぁ、ったくホンマに」

「…」

「そんな顔すんなよー
襲ったろか…なんて

ンッ」

「…」

「さ、さやか?
今、何を」

「さぁ?」

「あー…ホンマにもぉ
適わんわ」

「当たり前やろ」

「なんやねん
さっきまで落ち込んでたくせに
俺がおらんくて寂しかった?」

「そんなんちゃうわ
テレビみたい!」

「はいはい
椅子ですね」

「その通り」

「マッサージチェアになりましょうか?」

「フフッもちろん
ほら、はーやく渡辺」

「分かってるって
片付けてから」

「もぉ
テレビ始まるって
わた…


優紀っ!」

「…へ?今」

「んー?」

「なります、なりますとも
椅子だろうがなんだろうが」

「たんじゅーん」

「何とでもいえー!」