「ん…」

朝目覚めると体軽かった
最近、身にまとう重い感じではなく
少し晴れたようなそんな感じ
それと同時に温もりもある

「優紀」

私の体を抱きしめ満足そうに眠る顔
昨日の夜、いつもの夢を見た
真っ暗な中で一人で立つ私
そんな私にずっと囁かれる
「誰かに依存するな」
低い声で私に言われ続ける
そして彼女の顔が浮かんでくる
私を好きだと慕ってくれた後輩
私は依存しないと言っときながら
彼女が近くに来ることをいつの間にか待っていた
彼女の笑顔がみたかった
いつしか信じていたのだ
彼女はいなくならないのでは?
でも永遠も当たり前もない
彼女は突然いなくなった
葬式には私も行った
そこで彼女の両親に名前を聞かれ答えると
泣きながらお礼を言われた
「あなたのおかげで娘は楽しそうだった」と
何もできなかった私に?
感謝するん?

私は何もできない
誰かといることが辛い
だったらやっぱり人に依存してはならない

「せっかくうまくいってたのにな…」

横にいる優紀を少し小突く
すると顔を歪めた

「フフッ」

頭をなでると頬が緩む
単純やな
少し前まで私にも敵視むき出しで
睨んでたのに
今じゃ隣で優しく微笑んでくれる

ドキッ

分かってる
いけないんでしょ?

気づいてる
戻れないんでしょ?

優紀が好き
いなくなったら困る

帰ってきたら「おかえり」って言ってほしい
寝るときに「おやすみ」ってなでてほしい
起きたとき「おはよ」って笑ってほしい
出かけるとき「いってらっしゃい」って手を振ってほしい
何より
そばにいてほしい

「君はホンマに厄介やな」

私の気持ちに入り込んで
開かないと思っていた扉を開けてくれた
そして一人にさせてくれない
でもその妨害は苦痛じゃなくて
とても心地よいもの

「もう、認めないとね…」



私は優紀に依存し始めている










だから



なんとかしないと