「ンッ…やっ、、」

「へぇ、、、可愛い
そそるやん」

「…っ」

「いいねぇ
そんな涙目で睨んじゃって
美人やし…俺なんか目覚めそう」

身体中に嫌悪が走る
このまま消えたいくらいに

「せっかくやからゆっくりやろうぜ
楽しみたいからなー
お前の仲間たちもきっと喜んでるわ
あー、でも彼氏くんはどうかな」

「…」

「別の男としてるのを目の前で見て
どー思うかな」

ゆーり…




「あの野郎…許さへん」

「ゆーり!落ち着け!
気持ちはわかる!でもここで動いたら
朱里の努力を無駄にする」

「分かってます!分かってますから!!」

「…」



「彩さんっ!!爆弾の場所分かりました!」

「えっ!?ホントか岡田!!
どこや!」

「そこの図書館です」

「なんで分かったんや」

「お久しぶりです」

「君は確か…村山さんやっけ」

「はい、その立てこもりしてた犯人
図書館にいたんです
なんか大きい紙袋持ってるなーって
気になって様子見てました」

「さすがゆぅちゃん!」

「早く朱里さんを助けてあげてください」

「爆弾処理班を向かわせろ!」

「もう到着してます!
あと数分で解除できるそうです」

「よし
俺らは突入の準備や!」



「爆弾解除できました!」

「よし、なら突…おいっ!ゆーり!!」




「綺麗な体してんなぁ」

「…」

もう、何も感じなくなった
まるで心がどっかに行ったように
全てを失うんや
ここでこいつと繋がったらもう
本当に何もかもが消えてしまう
あー、、どうでもいい

「じゃあそろそろ本番…



グハッ!!!」

「…あ」

私の上に跨った犯人が突然向こうへ飛んで行った
衝撃の先を見ると
今までに見た事ない表情のゆーりがいた
ゆーりは私に大きいタオルを投げて
飛んで行った犯人に向かう

「あー、太田くん
ええんかな爆弾…」

「黙れ」

バキッ!!バキッ!!

「グハッ!!!…爆弾がっ、」

「そんなもん片付いた」

「はぁ?いつの間にっ、グハッ!!!
おいっ、やめっ…グハッ!!!」

「お前だけは許さない…消す」

バキッ!!バキッ!!バキッ!!バキッ!!

「やめっ、ハァハァハァ…おいっ、死っ…グハッ!!!」

ダメだ
ゆーりが、ゆーりが一線を超える
何とかしたいのに声が出ない

「終わりや…


っ、、、
なぁちゃん」

「ゆーり、、そこまでや
そんなクズのためにお前の人生
棒に振る必要は無いやろ」

「…」

「彩さん!大丈夫です!!!」

「おい!女性の職員呼べ
朱里を病院まで
…と、ついでにこいつも」

彩さんは犯人を片手で掴みあげて連行した
私の周りには待機していた
女性警官達が囲んで病院まで
担架に乗せられ隙間から見たゆーりの後ろ姿は
とても悲しそうやった



病院で一応体を見てもらって
シャワーを浴びて家に帰ってきた
携帯を見たけど彼から連絡はない
来てくれへんのかな…
電話をしても出てくれないし、
メールも返信が無い
本当に…終わりなんやろうか


ピンポーン
「ゆーり…」

「遅くにすみません
体大丈夫ですか?」

「うん…大丈夫
…ちょっと、手」

彼の手はボロボロで血が固まって着いていた
一体今まで何をしてたんやろう

「手当するから
中入って」

救急箱をとりだして
彼の手を消毒して手当をする
この手で何度も何度も殴ってた
もう、ゆーりに会えなくなるんじゃないかって

「朱里さん…」

「っ、、ごめんっ…大丈夫」

「泣かないで…」

蘇る恐怖が体を襲い震えが止まらない
無意識に涙も流れてくる

「…触っていい?」

ゆーりは遠慮がちに聞いてきたから
返事替わりに抱きついた

「…朱里さん、ごめんな?
守れなくて」

「ううん、私が行ってん
後悔はしてへん、してへんけど…さ」

「怖かったな…」

ゆーりは優しく抱きしめながら背中を
さすってくれた
この匂い、この体温…落ち着く
きっと彼に初めて会った時から
どこか安心してきつく当たってたのかもしれない

「色んなとこ…触られて、キスして
あんな、男と…」

「っ…そうやな」

「ゆーり…私汚いよ
あんな男と」

「朱里さんはずっと綺麗やで
僕の憧れの人」

「ゆーり」

「好きやで…朱里」

「っ、、呼び捨…ンッ」

「やっぱまだ慣れない///」

「…」

「朱里さん?…ンッ!?」

「好き、大好き…ずっと一緒にいたい」

失うかもしれない
そう感じたとき強く思った
彼の近くにいたい
彼の温度に触れていたい
少し恥ずかしくなって目を逸らしてたけど
ゆーりの顔を見た

「ゆーり?」

「ごめんっ、なさい
なんか…はぁ、、嬉しくて」

「泣かんといてよアホー」

嬉しいと言って泣きながら笑う貴方が愛おしくて
そんな気持ちを込めて
彼の頬にキスをした