先週、車で金沢市に出張してきました。
高速道路で行くと、小松を超えた美川IC付近の左手、海岸側に「美川 県一の町」と書かれた大きな立て看板があったのを皆さんご存知でしょうか。
私はあの看板が好きでいつ見てもくっすと笑っちゃいます。

石川には美川町という町があります。
その美川町が石川県で一番だとアピールしている看板で、なんでも当時の美川町長さんが目立たなければ看板じゃないと言って何百万円かかけて立てたそうです。
もちろん歌手の美川憲一にかけたしゃれです。
もちろん美川憲一さんはこの町とは縁もゆかりもありません。
確か、岐阜出身じゃなかったでしたっけ。

私はあの看板が好きで、別に私も同じ憲一だからというわけではないのですが、お堅い役所が常識破りのユーモアに富んだ看板を立てるというのはいいじゃないですか。
ところが先週そこを通ったらその看板がないのです。
私はあれっと思いましたが、見過ごすようなものではないので確かにありません。
美川町は平成の市町村合併で白山市になり今は存在していません。
合併により看板も撤去するという話もあったのですが、地元民に惜しむ声があり、そのまま残すことになったと人づてに聞いていました。
事実、その後も看板は立っていました。
それを見る度に私はテレビの珍景シリーズに取り上げればいいのにといつも思っていました。
ひょっとするすでにとりあげられていたのかもしれませんが・・その看板がないのです。
帰社してから早速、グーグルしてみたら、「昨年末に、老朽化により、惜しまれながらも撤去決定」との記事が出ていました。
ついでに紹介すると「私はもう十分よ」という美川憲一さんのコメントも乗っていました。
実に残念です。
金沢行きの楽しみのひとつがなくなりましたというのはオーバーかもしれませんが、日本人はどちらかというとお堅いではないですか。
あのようなユーモアはあっていいと思います。
日々、暗いニュースが続くだけに惜しいなあと思います。
ちなみに美川町というと、申し訳ないけど近いけど福井の人はほとんど知らないですよね。
実際、失礼だけどほとんど特徴のない町です。
特差品もふぐの糠漬けぐらいですかね。
一度試しに食べてみたけど私にはとても塩辛くて口に合いませんでした。
だから特色と言えばあの看板ぐらいしかなかったのです。
それだけに残念です。
お金かけてもいいから再建すれば良かったのにと私は思います。
そんな余裕もない日本を象徴しているのかしれません。
クールビズの季節がやってきました。

クルービスを契機に男の身だしなみについての関心が高まり、男性のおしゃれについて気にするようになったことは私はいいことだと思っています。
人の第一印象は最初の1~2分、早い人だと1~2秒で決まると言われています。
一旦持たれてしまった第一印象を覆すのは大変なパワーと時間が必要です。
その意味でいくら中身がよかろうが、ビジネスマンとしてはいかに第一印象をアップさせるかが重要なポイントで、そのためには外観、見た目の良さが大切です。

私は男性の身だしなみとして重視する点は”先”にあると思います。
ホテルマンや飲食業の方々は”先”を見てその人の格を見抜くと言われています。
私なりに注意すべき”先”は10か所あると思っています。

1番目は靴のつま先。
これが汚れているといくら服装がオシャレでもダメとよく言われます。

2番目は同じくズボンの先、折り目ですね。

3番目が指先、爪が伸びていたり、汚れていないか。

4番目が袖口の先。
ワイシャツはここが汚れやすく、傷みやすい場所です。

5番目がネクタイの先です。
ネクタイは先っぽが最初に傷んだり、ほずれたりします。

6番目がワイシャツの襟先、7番目が同じく背広の襟先。

8番目が髪の毛の先。
寝癖がついていてはいくら顔がすっきりしていても台無しです。

では、9番目、10番目は何でしょうか。

まず、鼻先です。
鼻毛が伸びていてはこれも間抜けずらになります。
そして最後が口先です。
唇に食べ物のカスがついていたり、歯の間にネギのカスでも挟まっていては、いくらカッコいいことを並べ立てていてもダメですよね。

以上、10か所の”先”をいかに注意するかが身だしなみのポイントです。
もちろんその前提には、服装がそのものが汚れていたり、乱れていたりしていないということは当然のことです。
これらポイントは女性についても言える点は多々あります。
指先のマニュキアがはげていたりとかですね。
”先”を意識し、もう一度自分の身だしなみをチェックしてみてください。
先日、目の手術を受け、2日間車の運転ができませんでした。
視力のありがたさを痛感させられましたが、その2日間はやむを得ずタクシーを利用しました。

私はタクシーはいつもS社と決めています。

S社の何が気にいっているかというと、皆さんはタクシーに乗って嫌なことって何がありますかね。
運転手が横暴とか、やたら話しかけてくるとか色々あるかとは思いますが、私は到着地に着くか着かないかのタイミングで料金メーターがカッチャと上がるのがなんか気にいらない。
すごく損をしたような気がします。

S社さんはどの運転手であろうが、到着地の30~40メーター前ぐらい、例えばJR福井駅に向かったとすると、山下カメラを過ぎた交差点あたりでメーターを止めてくれます。
あれが妙にうれしいですよね。
なんか得した気分というか、そのちょっとした心遣いうれしいじゃありませんか。

S社の料金が他社と比べて安いわけではない。
むしろ初乗り料金を下げている一部のタクシー会社と比べたら高い。
でもそのちょっとしたことが気にいってお客様はひいきにしてくれる。
要は、お客様が気にいらないこと、それもちょっとしたことを無くせば確実にお客様満足度は向上するということで、何も値下げばかりが満足につながるわけではないわけです。

そう考えると我々の仕事でお客様が気入らないことはなんでしょうか。
高いシステム構築費、トラブルの多いこと、接客が悪いこと色々あるかとは思いますが、もっとも簡単でかつお客様が喜ぶあるいは納得してくれることは、ほったらかしにしないことだと思います。
お客様から依頼されたことや頼まれたこと、それらについて早く対応するにこしたことはないけど、どうしても時間がかかることはあります。
でも、だからといってその間、お客様になんの連絡もしない、お詫びの説明もしないと、お客様満足度は確実に下がります。
とにかくほって置かない。
電話、メールの一本でもいいから経過説明なり、遅れていることをお詫びする。
相手のことを気にしていること、忘れていはいないことを示す。
思いは見えないけど、思いやりは見える。
まさにあれですね。
そしてそれを全社的に徹底することです。
S社に学ぶ点はまさにそこにあります。
先週は大震災がもたらした教訓について話をしました。

問題はこれからどう日本経済を、再生していくかどうかです。
我々、企業はどうあるべきかです。

ちょっと前ですが、テレビを見ていたらこんなシーンが流されていました。
ウォシュレットトイレを外国に持ち込み外国人がどんな反応をするかという番組のコーナーでした。
一回目がロシアで、二回目がドミニカでした。いずれも日本に留学している現地の方々が自分の実家に持ちこむスタイルで私はロシア編は見てなかったのですが、ドミニカ編は実に傑作でした。
番組ではトイレシャワーとして紹介され、自宅のトイレに設置されるやいなや、家族どころか親戚中が興味津々でトイレに入ります。
そしてドア越しに「ウォー」とか「あ~あ~」とか、ビックリというか気持ちよさげというかそんな声漏れてきます。
その度に留学生はしてやったりの笑顔です。
なかにはトイレから出てくるなり、「これは革命だ!このトイレには未来がある!」と叫ぶ青年までいます。
ドミニカ編ではその留学生の娘を日本に取られたような思いから日本嫌いになった母親がすっかり感激して「日本が好きになった」と娘に抱きつきます。
そして一同に「日本人ってすごい」と繰り返し、繰り返し感嘆の声を上げていました。

日本にはまだまだこのうような独創的な商品、技術、サービスが数多く残されています。
まずそうした日本の企業が持つ財産を総ざらい、総棚卸をして世界に打ってでるべきです。
我々が当たり前と思っていることが実は大きな財産であることをもう一度見直すべき時です。

また、これまで選択と集中化を進めオンリーワンがもてはやされてきましたが、オンリーワンの問題点も今回浮き彫りになりました。
オンリーワンはもちろん大きな強みですが、オンリーワン同士が結びついてオンリーツーになる戦略とかもでてくるのではないでしょうか。
もちろん自前でオンリーツーになれればいいですが、企業合併とかM&Aとか,業務提携とか、強みと強みを持ち合いさらに強くなる。
今後、M&Aや提携がキーワードになりそうな気がします。

また、長期停電になった時の備えや仕入れ先を過度に特定企業に依存しないというのも今回の教訓でした。
電気も仕入れも別ルートを確保しておく。
いざとなったら切り替えられる体制を取っておくべきかもしれませんそして最後に我々企業として心して置かないといけないのは、増税とインフレへの備えです。震災復興費はとんでもない金額になることは誰の目にも明らかです。
借金まみれの日本がこれ以上借金を重ねることは厳しいと思います。
だから税金を上げるしかないと、一部の政治家は盛んに言っています。
私は個人的にはこの機に乗じて安易に増税で対処してしまおうというように思えます。
財政再建と震災復興がごちゃまぜ状態の混乱した議論が行われています。
明らかに増税ありきの議論はおかしいし、かつ一歩間違うと消費税の増税で一気に大不況に陥る危険性が大です。
そうなれば復興どころでなくなる可能性だってあります。
考えただけでぞっとしますが、本来はこの危機を活かして新たな日本再生の理念やビジョンを優先するべきなのに、今の日本の政治状況を見ているととんでもない判断間違いをしそうな気がしてなりません。

ただ、我々は評論家的にそれを批判していても仕方ないので、最悪のことも想定して会社運営のかじ取りをしていくしかありません。
一方で、海外からの物資の調達は避けられず、デフレから一転してインフレになる心配も捨てきれません。
適度なインフレというか、デフレ脱却で収まればベストですが、今の政府にそんな知恵者がいるとも思えない。
となると増税にインフレというダブルパンチが企業や家計を襲います。決してマイナス思考で言うのではありません。
常に最悪のことも想定しておくべきで、厳しい不況の時代が来ると覚悟しないといけないというか、備えあれば憂いなしと思っていた方が無難です。
そうなると当たり前の商品やサービスを当たり前に売っているのでは生き残って行けません。
ウォシュレットのような独創性あふれる商品やサービスを提供する企業でなければ益々生き残りは難しいと思います。
その意味でこれからの我々中小企業は本当に厳しい生存競争にさらされると思います。

当社も当然その渦中に巻き込まれていきます。当社が提供する独創性とは何か、付加価値とは何か。
今まで以上に真剣にそのことを考えなければいけません。そのためには王道を行くことです。
企業にとっての王道は決して奇をてらうのではなく皆でベクトルを合わせ、知恵を絞り、地道な工夫と改善を根気よく続けていくことです。
これしかないと私は思っています。
東北における大震災が発生してからちょうど一カ月が経ちました。
今回の大震災は我々日本人に多くの教訓をもたらしました。
人によりその思いは色々あるとは思いますが、私なりに大震災がもたらした教訓を振り返ってみました。

ひとつは自然の力の凄まじさとその恐怖。
日本人は自然と調和して生きてきた民族です。自然に対して畏敬の念するら持ってきたと思うのですが、いつの間にかそのことを忘れてしまっていたのではないでしょうか。その意味では今後、自然との調和、エコといった風潮が日本全体に非常に強まってくると思います。次に極度に電力に依存した社会のもろさです。電力がなければ何もできない、何も進まない社会となっています。突然電気がとまったらどうするか。国全体はもちろん、個々の企業や家庭においても常に頭に置いておく必要があるとつくづく思い知らされました。
したがってこれからは節電、省エネ意識が益々強まるでしょうし、自家発電装置なども売れると思います。

次に東京一極集中の危険性です。
確かに大地震でした。しかし、東京だけでみれば震度5弱から5強でした。見方をかえれば地震国日本において東京はこの程度の地震で機能不全に陥ってしまいました。もし東京直下型なり、東海沖地震なりもっと大きな地震が東京を襲ったらどうなるのか。この危険性は前々から指摘されてきたことですが、この際、首都機能の分散化を真剣に考える時です。大阪を中心に西日本へのシフトが進む可能性があります。

次に放射能汚染の怖さと原発のもろさです。
想定外だったと東電や国は言っていますが、元々東北の太平洋沿岸地帯はこれまで何度も津波で痛い目に合ってきた地帯です。地震学者の人達からみれば想定内の津波であり、現に国や電力会社に対して一部研究者から津波への備えの脆弱性が指摘されていたようです。
一方、一旦放射能に汚染されるとその地域は致命的な打撃を受けます。単に電力がストップするだけでは済まない事態に陥ることが明らかになっています。日本を攻めるには原発を破壊することがもっとも効果的ということが世界中にさらされてしまいました。それはなにも日本だけでなく原発に依存するすべての国の弱点であり、今後テロ対策も含めて原発の防衛コストはとんでもないことになるのではないかと心配です。代替エネルギーを早急に考えないといけなくなると思われます。脱原発は避けられないと思います。

首都機能と同様、企業における資材・部品等の調達一極集中の危険性です。
国際競争力強化のもと、日本企業の多くは特に中小企業はオンリーワン戦略を取ってきました。
一方でコスト低減と生産性効率化の視点から生産拠点と仕入れ先の収れん化を進めてきました。国際的な競争力を有する単一製品の一拠点生産方式です。
今回、これがアダとなりました。トヨタはエアーバックが入らなくなり生産がストップしました。富士通はメモリーが入らなくてサーバーの生産がストップしました。ムラタ電子はたった10円の部品が入らなくて携帯電話の生産ができないそうです。建設業者は合板が入らなくて工事ができず、印刷会社はインクがなくて仕事が受注できません。こんなことがいたるところで発生しています。
いずれも国内のオンリーワン企業に依存していました。早くこれら製品の生産を開始しないといかに国際競争力を有していてもこの事態が長期化すれば、他国の企業に取って替わられてしまいます。かと言って生産拠点や仕入れ先のの分散化はコストアップを招き価格競争力の低下を招きかねません。

神戸震災で神戸の港湾機能がストップしている間に韓国の釜山に取って替わられてしまったようなことにならないよう、日本企業はまさに今、リスクヘッジと生産効率のバランスという難しい命題を突きつけられています。将来に向けて今後も発展していくために日本企業は正念場を迎えています。

いろんな教訓をもたらした今回の大震災ですが、依然状況は非常に厳しいものがあります。
ですが、私は日本再生は十分にできると思っています。というか再生しないといけません。それは国同様、我々民間企業も同じ試練を迎えることになります。今日は長くなったのでここまです。来週は、日本再生の過程の中で今後我々企業がどうあるべきか再生のポイントについて話をしたいと思います。