先週、京都で開かれた盛和塾の例会に参加して来ました。
今年、ナスダックに株式上場を果たした大阪塾の方の経営発表が印象に残りました。
観葉植物を中心とする園芸用品のレンタルを主要業務としており、売上40億円、経常
利益6億円の高収益企業で、この業界初の株式上場だそうです。
この社長は株式上場の意義は、経営者が公私混同しない究極が上場ということと強調し
ていました。
その通りだろうなと思います。
経費、特にオーナー社長やその親族が会社にいる場合はそれらも含めてすべてガラス張
りが要求され、厳しいチェックを証券会社等から受けると言われています。
オーナー社長やその親族からみると、株式上場はメリットよりデメリットの方大きいと
私は思います。
4半期単位に決算を公表し、かつ、短・長期の経営見通しも問われます。
調子のいい時はまだいいですが、経営が苦しい局面では針のムシロだろうなと思います。
県内の上場企業のトップを私も何人か存じあげているので、新聞紙上で決算状況が公開
される度に大変だなと思います。
経営者としての公開通知簿のようなもので、規模の差こそありますが、私も同じ経営者
の端くれとして、特に赤字決算などした上場企業の社長さんはそれを満天下にさらすわ
けですから胃が痛くなる程度では済まない責任の重さだろうと想像します。
例会後の懇親会で島根の家具製造業社長さんと隣同士になり、株式上場の意味について
話が弾みました。
「当社も企業規模はまだまだ小規模だけど、株式上場を大きな目標にしているんです」
と、私が言うと、その社長は「私は上場にそれ程、関心は持っていなかったけど、今日
の発表を聞いて、上場の意義を再認識しました」と答えた上で、次のような話をされて
いました。
「よく訪問する東京の会社で同じ業界で同じ規模の2つの会社があるのだけど、会社の
雰囲気が全然違っていて、特に、外部の訪問者に対する挨拶が大きく違う。上場してい
る会社は社員の人がきちっと立ち止り、お客に正対して挨拶をする。一方の会社は、歩
きながらのながら挨拶なんです。その差はなんだろうかとずっと思っていたけど、今日
の話からひょっとすると株式の公開しているかどうかなのかもしれないと思いました」
なるほどね~と、私も共感した上で、二人で考えたことは、株式上場することで会社を
公開する、それは経営者に自ら律するという強い責任を求める一方で、社員の人も他者
から見られている意識が強まり、恥ずかしくない言動という形になって現れるのではな
いかという気付きでした。
その結果、会社は益々伸びていき、ひとつの企業文化が形成されていくということなの
でしょう。
株の公開は、単に会社の財務を好転させるというだけでなく、その企業のステータスを
上げると常々思っていましたが、その構成メンバーの意識改革にもつながるのかもしれ
ません。
株式公開すればすべてが変わるなんて言うつもりはありませんが、チェンジするための
努力をする、その結果が株の公開へとつながっていくのだろうなと思います。
実に有意義な京都での盛和塾例会でした。