私は高校時代、山岳部に所属し、よく山を登っていました。
これでも一応キャプテンでしたし、インターハイにも行っています。
高志高校の山岳部がインターハイに行ったのは後にも先にも私がキ
ャプテンをしていた時だけで、それが私の高校時代のちょっとした
自慢です。
会社の経営というのはこの登山とよく似ているなあといつも思います。
ただ、決定的な違いがあります。
それは一度登り始めたら会社というのは登り続けないといけない。
下山のない登山のようなものが会社経営だと思います。
登り手は変わるかもしれませんが、登り続けないといけない。
その宿命にあるのが企業だと思います。
今年もまた、私達は登り続けなければなりません。
相変わらず山の天気は厳しいし、険しい道も予想されます。
しかし、その苦労ゆえに登山の感動は増します。
苦労はそのためのエッセンスだと思いましょう。
簡単な山登りでは逆に楽しみがありません。
見えてくる景色の感動も高い山程増すものです。
そして何よりも大事なことは同じ山を登る仲間の一致団結です。
予定した装備を忘れたり、十分な体調管理をしないままに参加
するメンバーがいたり、そもそも山をなめていたりするメンバ
ーがいれば必ず登山では目的の行程を走破することはできなく
なるものです。
今一度、自分は同じ山を登るパーテイーのメンバーとしてふさわ
しい心構えと体力・技能を確保しているのか、そしてなによりも
登るべき山を頭の中で明確に描いているかどうか。
そのことをまず年頭に際して皆さんに問いたいと思います。
今年我々がまず登るべき頂は、今期の目標を確実に実行することです。
何よりもそのことを社員全員がその意識を強く持っていただきたいと
いうことです。
バタフライ理論という言葉があります。
地球のかた角で蝶々が羽ばたきすると、地球の裏側で竜巻が起こる
という理論だそうです。
そんなバカなと思うかもしれませんが、この理論の正しさは証明さ
れていると聞きました。
私には事の真意はわかりません。
ただ、一つの小さなパワーが連動していけばやがてとんでもないパ
ワーになることはよくある事象です。
会社も同じです。個々のパワーは小さくとも皆で力を結集させれば
できないことはなにもないと思います。
問題は結集できるかどうか、ベクトルを合わせていけるかどうかです。
会社はいろんな考え方や生い立ちを持った一人ひとりの集団ですが、
全員の価値観を共有し、目的に向かって邁進しなければなりません。
まさに目的の山を登ることと同じです。
年末にダム式経営論の話をしました。人の思いほどパワーの強いも
のはないかもしれません。
今期の目標実現に向けて常にチームでも、さらに一人ひとりの仕事
の中でもその意識を忘れないように常に考えてください。
各チーム会は単なる連絡会や打合せ会ではありません。
利益目標とチーム目標の達成のためにあるのです。
そのことを絶対に忘れないでください。
そしてもう一つ、
今年も戒めて行きたいことは「謙虚にして奢らずです」
奢っている人はなにも見えてきません。
謙虚になることで人の視野は広がり、思いの気づきも増えてきます。
それは結局、正しい行為、正しい努力へと繋がって行きます。
現在は過去の努力の結果であり、未来は現在の努力の成果でしかあ
りません。
今年もみんなで力を合わせ地道な努力を重ねて行きましょう。