設計:セキュリティ | シストレの現実

シストレの現実

インフラ構築のプロが、シストレをゼロから始める記録です。
リーン・スタートアップの考えを取り込み、Expert Adviser を作っていきます。

教えるような大したものではなく、ユースケースの一つになれば幸いです。

次にセキュリティに関する設計です。
昨今はサイバー犯罪が多いので、財産を守るという意味でも非常に重要です。
ぜひキッチリ作り込んでおきたいと思います。


【要件】
a) アカウント(本番兼検証環境)
 ・標準アカウント無効化&作業アカウント必須
 ・監査ログ:ログイン・ログアウトのみ
 ・個別ドメイン:無し
 ・ログイン:セキュリティ確保

b) セキュリティソフト導入
 ・ウイルス対策
 ・脆弱性対策
 ・変更監視
 ・その他ソフトウェアの導入は必要最低限かつ極力排除


以前に決めた要件は下記の通りです。
実際には具体的に運用する段階で、もっと細かく修正していく必要があると思いますが、ひとまずは下記のように設計します。


【設計】
A) アカウント/ログインの設計
 ・標準アカウントは全てロックアウトor無効化

 ・
管理者アカウント作業用アカウントを別に1つずつ作成する。(名称非公開)
  「UAC」や「別ユーザーでの実行」を使用して、必要最低限の権限で操作する。

 ・
監査ログはOS標準のセキュリティログにて収集する。


B)  セキュリティソフト導入
 ・今回の要件を全て満たせるのは 「Trend Micro Deep Security as a Service (DSaaS)」 の一択と思います。
  ウイルス対策/HIPS/Firewall/ログ監視/変更監視を1つのエージェントで満たせるのはこのソフトウェアくらいだと思います。
  企業向けのソフトウェアですが、サーバ5台まで無料で使用可能ですから便乗しましょう。
  ※そんでもって使い勝手が良かったら、本業でも使う。。。と。

 ・DSaaSでは可能な限り全機能使ってみます。そのため、
Windows Firewall や Windows Defender は無効化します。

 ・ウイルスやら
様々な検索処理は毎週土曜日の午前7時から順に実行したいと思います。
  当然ですが、為替が動いているタイミングで行うのはナンセンスだからです。

 ・
Windows Update も毎週日曜日の午前7時に週次で実行します。
  ただし、緊急性を要するパッチが出た場合にはこの限りではありません。

 ・WEBブラウザはIEのみ最低限残す。メーラーなど他のソフトウェアは導入しない。



C) その他
 ・AWS側のVPCやFWを適切に設定しておきます。
  メールやWebを使わず、FWを使うのであれば、外部から侵入される経路はほぼ無いに等しいです。

 ・AWSで割り当てられたFQDNへリモートデスクトップでログインする。
  証明書管理、接続設定も最低限かつ適切に行うこと。

 ・
当面、接続元は開発用PCのみ可能とする。

 ・唯一
MT4 の脆弱性を突くような攻撃があった場合は、さすがに防ぎようが無い気がします。
  これについてはMT5への移行や何らか対策を考えていきます。


こんなものでしょうか。
本業でもセキュリティに関して考えることが多いので、結構作り込んでしまいましたが、実際に構築してみると大した内容ではないはずです。

あと少しで設計も終わりですが、頑張ってやりきりたいと思います。