生産現場の人質 | S領域の話題

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長野にある株式会社システムクラフトのブログ

 昔からこの仕事をしていると、盆と正月にかり出されることが結構な頻度であります。

 

 昨年末も、急遽客先で年末年始24時間フル生産になりました。

加えて製造装置の原因不明のアラーム停止が多発してしまい、全く予定に無かったのですが人質状態に。

 原因としては結局ノイズだろうとの最終判断で、私の責任範疇では無く応急処置で乗切りました。それでもどうしても待機しろとのことで12月31日午後8時近くまで現場にいることに。おかげで紅白の前半は生で観れず。

 年始はさすがに事務所待機で許してもらいました。

 

 エンドユーザーは中国の超巨大大手企業で、そのエンドユーザーまで客先に乗り込んで監視体制を組まれてしまいました。

 私の様な下請け企業としてはエンドユーザとの接触は皆無なのは当然です。しかしどうも名指しで待機要請があったようで、日頃お世話になっている客先の頼みではイヤとは言えません。

 

 中国企業の方は結構ドライなのかと思っていたのですが、世間は年末休業中なので昼食の心配や激励の差入れ等、日本企業ではあまり見ない気づかいにだいぶ面喰いました。

 

高そうな昼食のお弁当

定番のリポビタンDや缶コーヒーに季節柄のミカン

 

 こういう気づかいがモノづくりの効果的な潤滑油になることを、中国の方も分かっているんですかね…。

 

 そうは言っても、大変でした。しかし何とかやり過ごせてホッとしている社会的底辺技術屋でした。