(消費税法)理論の補強ポイントと思うところ | 税理士有資格者のひとり言

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令和2年官報合格(簿財所法消住)。
自分自身の振り返りと文書作成の練習ためにブログを書いています。
試験勉強中は、ずっとスムーズジャズ(ボーカルなし)を聴いていたので、好きなものを記録に残します。

消費税法は、TACと大原の両方で勉強したが、個人的にそれぞれの理論学習で補強したらよいと思うポイントをまとめてみた。

 

(なお、2019年、2020年合格目標での勉強内容から思ったことのまとめであり、2021年合格目標のテキスト等は確認していないので、内容が変更されている場合は、ご了承ください。)

 

●TACでの補強ポイント

 

(1)理論マスター関連

 

a.輸出物品販売場における免税

 

 ・免税対象物品の意義を問われたときに、ストレートに説明できるようにする。

  →物品の区分に応じて、それぞれの金額要件(範囲)をまとめて書く。

 

 ・輸出物品販売場の意義で、一定の要件を満たす事業者の「一定の要件」をテキストを読んで把握する。

  →テキストの理論解説に、「一定の要件」の解説が書かれている(国税の滞納がないなど)ので、把握しておく。

 

b.仕入れに係る消費税額に関する国、地方公共団体等に対する特例

 

 ・特定収入の意義(マスターでは省略形)、特定支出(マスターには載っていない)の意義を、ドクターで覚える。

  →ドクターで省略されていない意義が掲載されているため、覚えるようにする。

   なお、2020年目標では事前に講義で暗記するように指導され、かつ、答練でも出題されていた。

 

(2)他校との関係

 

 ・名称の違い

  還付を受けるための申告書→還付請求申告書(名称が違う場合、反応できるようにする。)

 

 ・覚える理論

  「課税期間」、「納税地」の理論は、TACではあまり答練では出ないが、出来るだけ覚えるようにする。

  「更正の請求」は、TACでは詳しく教えるので、国税通則法くらいは、おさえておくと有利と思われる。

 

(3)ドクターの活用

 

 ・特に、雑則以降のページは、よく読んでおく。

 ・質疑応答事例は、ドクターに収録されているものはしっかり読んでおく

  →本試験で出題された場合は、質疑応答事例の趣旨通りに解答すると、有利と思う。

 

(4)直前対策テキスト

 

 ・応用理論対策

 

  TACでは、直前期になって、応用理論(①売上、仕入の「取り扱い」「適用関係」、②複数の理論から該当する理論を選択してまとめる「複合理論」、③「届出書関係」)を授業で取り扱うが、授業で説明する程度で、他校のようにしっかりした指導があまりなく、宿題の指示もないため、直前対策テキストを見て、自分で練習しなければならない。

 

 特に②は、H30本試験での納税義務の問題があるが、テキストには、ただ「ボリュームが非常に大きく要領よくまとめる必要がある」旨が書かれているだけで、具体的な(要領よくまとめた短縮形の)模範解答が書かれていないので、自分で一度は練習しないと、コツがわからないと思う。

 

①、③については、過去問の模範解答が沢山掲載されているので、それを読んだ後、自分で解いてみる形になると思う。
 

●大原での補強ポイント

 

(1)理論テキスト関係の注意点

 

・災害等があった場合の簡易課税の選択の届出の特例

 不適用届の特例は収録されているが、適用届の特例が暗記理論として収録されていなかった(理論テキストに、その旨が書いてあった)。

 

(2)応用理論について

 

・質疑応答事例にある事例について出題があった場合は、「事業として」「対価を得て」のあてはめで答えるより、質疑応答事例の内容をもとに答えた方が良いため、ドクターを読むかインターネットで読んでおくか、いずれかの方法で確認しておいた方が良いと思う。

 

ただし、応用理論対策は、これでもか、というくらいに授業での講義や演習を行うため、その通りに勉強をこなせば、あとはドクター等で知識を補強すれば、ほとんど完璧と思う。

 

●まとめ

 

個人的に思うところなのだが、今後の試験は理論の丸暗記や高速筆記、あてはめなどの想定問答よりも、テキストの内容をよく読んでおかないと解けないような問題になると思われ、理論暗記に加え、テキストの読み込みも大事になると思う。勉強は大変だが。。。