税理士試験 住民税の理論暗記について
●理論の題数
暗記する題数は、TAC、大原とも20題程度。
ただし、
・所得割の課税標準
・所得控除
・税額控除
は、1題の中に複数の理論を収録しているため、全体の題数としては25題程度と思う。
●趣旨の暗記
住民税の理論は、必ずと言っていいほど、制度の意義、概要(趣旨)を問われる。
TACは理論マスターに、大原は理論テキストに収録されているので、覚えたほうが良いと思う。
ただし、趣旨は、両校とも暗記するには長いものが多いので、私はそれをある程度短縮(作文)して覚えていた。
TACベースで覚えたが、特に均等割・非課税関係は長くて、書くのにもそのままでは時間がかかる。
●出題の方法
最近の傾向としては、完全ベタ書き1題と、少し作文する1題の、計2題の組み合わせの傾向のように思う。
いずれにしても、問題文が分かりやすく、少なくとも何を聞いているのかわからない、という事はないので、良いことだと思う。
また、出題は、箇条書きで問われることが多いので、覚えてさえいれば、書きやすいと思う。
●暗記の進め方
基本的に、TACや大原では、最初に出題予告が示されて、ミニテストや実力テストで暗記したものを維持すれば、最終的に必要分はすべて暗記できるようになっている。
ただ、特に大原は、直前期以降の答練と解答がとても丁寧なので、ヤマを張ろうと思えば、直前期の出題理論だけ押さえれば、本試験でも対応できるのではないかと思う。(私の受験した第69回は、大原はヤマが当たっていた)
ヤマを張れば、最終的に10題程度になるかと思う。
●所得税との関係
上記の
・所得割の課税標準
・所得控除
・税額控除
は、所得税がベース(所得税との違いも問われる)と中心になるため、所得税の理論を忘れてしまっている場合は、覚えるのが大変かと思う。
私の場合は、数字を覚えるのはなぜか得意だったので苦にならなかったが、細かい数字の暗記があるので、苦手な人は大変かもしれない。
これらは計算でも使うため、最終的には、数字も含めて覚えなければならない。
●全般
・理論の短縮について
暗記する理論は、長いものと短いものがあり、そのままではとても25分で書けないものが多い。
私の場合、理論を覚えるためではなく、25分でまとめる練習をするため、各理論について5回くらいずつ書く練習をして、それぞれ時間を計っていた。そして、25分で書き終わらないものは、25分で書けるように、あらかじめ省略する方法(優先順位)を決めていた。
TACの理論マスターの場合、
・均等割+非課税
・給与所得の源泉徴収関係
・申告関係
・寄付金税額控除関係
は、そのままでは、普通は25分では書けないと思う。
ただし、申告関係はTACの理論マスターは3ページほどの理論になるのに、講義では具体的な省略方法を示されないままだったので、不親切だと思った。
・出題傾向について
基本的に、過去問の使いまわしが多く、前年の問題は出ないが、前々年の問題は出る可能性がある。
よって、
・均等割+非課税
・給与所得の源泉徴収関係
・申告関係
・寄付金税控除関係
などの出題が予想されると思う。
書く時間が足りないことを想定して、練習する必要があると思う。
●まとめ
・良い点
出題方法が素直で、問われていることがわからないという事はほとんどない。
暗記する題数は多くなく、ある程度絞ることも可能。
所得税の合格レベルの人は、実質的な暗記の量はとても少ない。
・悪い点
本試験の時間内に、理論集のままでは書けないボリュームの問題がある。
所得税の学習経験者でなければ書きにくい理論が出題されることがある。(第69回の所得控除の全体の趣旨など)