本試験と、各校の直前対策の答練との関係について書きたい。
TACについては、計算については、答練は、補助問題を含めて大量の計算問題をくれるので、計算の問題演習については、これを用いて繰り返し練習すれば問題ないと思う。
ただ、基本的に計算問題は本試験そのものもが過去問の部分的な使い回しであり、したがって答練も過去問の部分的な使い回しのため、最終的には、答練でも過去問を繰り返し練習しているのと同じことになる。
TACの理論は、予告の理論を理論マスター通り書く問題に終始するので、本試験で理論マスター通りの問題が出れば(今年の本試験では、理論マスターで省略することなく十分対応可能だった)良いが、例えば給与所得の特別控除や均等割のような大量記述型には、対策としては弱い(省略&作文が必要)と思う。
大原については、計算・理論とも、とても答練の問題が丁寧に作られており、理論については作文あり、大量ボリュームの省略の練習ありなど、すべての答練をやれば、それで本試験対応可能という感じだった。
本試験の対策としての答練ならば、大原が上だと思う。
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今年の本試験だが、理論では、規定の「趣旨」が要求されていた。
TACでは、規定の趣旨については、理論マスターや授業での説明で対応されているので、本試験でも書くことができた。
大原でも理論テキストには説明があるのだが、TACの理論マスターに記載されている趣旨は、適度に短く、暗記していてとても役に立ったので、大原生も参考にされるとよいと思う。