※こちらは承志ファンで承凪ファンのブログです☆
あなたはもう忘れたかしら…
私はさすがに手拭いをマフラー代わりにしたことなんかありませんが、以前承凪で「薬局へ行こう」なんてSSを書いた事はあったんです。だいたい赤い手拭いなんて赤褌作る以外に存在するもんなんですかね(´・ω・`) 私は赤褌より白褌の方が承志にはいいと思うので、それはどうでもいいのですが。
いや、褌はいいんですが(-_-;)
なんか今更な話ですが、1年以上前に書いたSSの続きを書いてみました(・ω・)
何ソレ書く意味あるの?ってな話ですよね(-_-;) ええ、まったくです。
しかも1年以上前って… んなもんどこに埋もれてんだよって話ですよね。
↓ ここです(・ω・)
SS2-1「薬局へ行こう」
あ、あと、やっとSS一覧作りました。
↓これです☆( ̄ー ̄*)
~風は西から~ 承凪SS一覧
今回の「自転車で行こう」前編は7月のお話です。だって前作「薬局へ行こう」が2014年 7月20日にアップしてるから☆ 今は10月の末ですが、これは7月のふたりなんです。
ではでは、よろしければお付き合いください。
承凪SSです。
SS2-2「自転車で行こう」前編
「ほんまにママチャリやんか」
「だからママチャリゆーたやんか」
朝飯とコンドームを買いに急遽身支度した俺ら。
凪沙の部屋から歩いて5分もしないでコンビニが一軒あるにはあるが、飯も買うならそこは嫌やと言うたら、凪沙も同意してチャリを出してきた。
「あれやな。あの歌みたいやんか。夏やし」
ママチャリに跨がる凪沙に俺が言うと。
「坂道下っちゃうあれか?」
そう言って凪沙が答える。
「行くか?下り坂」
「長い長い下り坂やで?」
言うと凪沙は首を振って「そこそこ長い下り坂」と答えた。
「この辺で?」
「あるで。もちっと向こうっ側に」
「え?そうなん?この辺り高かったか?」
「いや。まず坂道を登るねん」
「………」
「そしたら下り坂あるねん」
「………」
「あるで、下り坂」
「…ええからコンビニまっすぐ行けや」
「行かんでええの?」
「行け!コンビニ!」
「よっしゃ!」
荷台に股がりながら俺が地面を蹴ると、凪沙は勢いよくシルバーのママチャリを漕ぎ出した。
「お前重いわ!」
凪沙が前を向いたまま叫ぶ。
「お前絞ってきたからな!」
俺も風に飛ばされないよう、デカイ声で返す。
「これコンビニまでキツイわ!」
「軟弱やなぁ!がんばれや!」
有休を貯めすぎだと上司に言われた凪沙が、俺の店の休みに合わせてとった有休が今日。店の休みは昨日。
昨日は会社帰りの凪沙と駅で待ち合わせて、俺はそのまま凪沙の部屋に泊まった。
ふたりで喋り倒して呑んだくれて、夕べはそのまま寝たんやった。
んで、今朝。ついさっきの事。
朝からヤル気モードに入っている凪沙に急かされ、俺は起き抜けからベッドインの準備をさせられた。
リバでがっつりやろうと人を焚き付けときながら、ふたり合わせて手持ちのゴムはひとつしかなかったという、何とも凪沙らしいと言うか、俺ららしいオチがついて、実は朝からゴムを買いに出とるわけやった。
俺らほんまに何やっとるんや。冷静に考えると阿呆らしくなってくる。
前の凪沙やったらここで車を出してたやろうに。チャリを出してきたのには少し驚いた。
けど、こんなんも確かに楽しいな。
朝飯前の運動が、意外に健康的になってしもたけど。これはこれでええ感じや。それなりに楽しい。
ほどなくして着いたコンビニの店内は、コーヒーのいい匂いで充満していた。ああ、コーヒー飲もう。来て正解やった。
弁当選んで、おこわの握り飯ひとつ足して、凪沙は本当にコンドームも取ってた。いや、それを買いに出たわけやから、そりゃそうなんやけど。
早々にレジに向かう凪沙を横目に、ゴムも買う凪沙とは並んで会計するのを避けたい俺は、意味もなくレジ近くの駄菓子コーナーにふらふらとしゃがみ込んで、凪沙が会計を終わらせるのを待っていた。
「あ…」
会計を始めた凪沙が唐突に呟いたかと思ったら、俺に振り向き「承志…金貸して」と言った。
「は?」
「わりぃ、財布忘れた」
「はあ?」
「俺、1銭も持ってない」
凪沙はヘラヘラと笑いながら俺に片手で拝んで見せた。
「財布も持たずに外に出るとか、お前は子供か。だいたい出る前に財布覗き込んどったのはどこのどいつや?」
「その後服着るのに財布は置くし」
コンビニ店員の前で危なっかしい事を言い出しそうな凪沙を軽く睨み付けると、凪沙は悪びれなく「あ、わりい」とヘラリと返してきた。俺の方が気にしすぎとんのはわかっとるけど、外ではやっぱり少し過剰に反応してしまう。
「車やないから免許は別にええかと思ったんがいけなかったんやな。チャリで行こうと思った瞬間にテーブルに置いてもた」
凪沙の言い訳にもならない言い分に、俺はこれ見よがしに大きく溜め息をつきながら立ち上がると、ケツに差してる財布を取り出した。
「俺かてあんま持ってへんで。今日は」
言いながら自分の弁当と握り飯もレジに出す。
「すんません。会計一緒でお願いします」
言いながら財布の中身を見てちょっと焦った。千円札が3枚しかないやん。夕べの凪沙との買いもんも俺が払ったからなぁ。あん時結構使ったからなぁ。
「俺もう3千円しか持ってへんで」
「足りるやろ」
「お前、3千円しかないんやからゴム戻して来いや。こんなもんまで俺が買うんか?」
「帰ったら返すから。買えるやろ?買ってえや」
「マジかよ…」
ブツブツ言いながら、それでもコーヒーを頼んだら、「あ、俺も」と凪沙が図々しく追加した。
会計したら、俺の財布の中身は千円札1枚と、わずかなジャラ銭だけになった。これが三十過ぎた男の財布の中身かよ。
「見ろこれ!」
俺の分もコーヒーを淹れてた凪沙に財布の中身を見せてやると、
「それでも俺より金持ちやんか」
そう言いながら紙コップをひとつ寄越しながら凪沙は上機嫌で出口に向かう。
待て!俺が金払って、俺が弁当持つんか!
「ありがとうございましたー」と、つまらなそうに言う店員の声を背中に、俺は本気でため息をついた。昨日から幾つついてんやろ。酸欠になったらあいつのせいや。
コンビニ出て、ふたりとりあえずコーヒーで一服。
旨い。コーヒー旨い。煙草も旨い。
禁煙…もう無理かなぁ…
あとは帰るだけや。交代で漕いでやろうかと思っていたが、今の一幕でその気も失せた。
「お前帰りも前な」
「交代やろフツー」
「スポンサー様やぞ俺は」
言ってやると、凪沙は「えーっ」と口を尖らせて「帰ったら返すっちゅーてるやんか」とぶつぶつ文句を言いながら、それでもサドルを跨いだ。
「帰ろ。帰ろ。飯にしよ」
凪沙の気が変わらんうちにと俺も荷台に跨がると、文句を言いながらも凪沙は素直にこぎ出した。
てっきり来た道を帰るのかと思ったら、凪沙は1ブロック手前の道を入っていった。
「これ来た道違うやろ?」
「先の方で来た道に合流するんや。別に同じ道で帰ってもええんやけど、せっかくやし」
そう言いながら、文句を言っていたのも忘れたかのように機嫌良さそうに凪沙がチャリを走らせる。
ポツポツと商店が並ぶ道を進むと。
「お!チャリ屋!」
最近あちこちでよく見かける自転車販売のチェーン店の赤い看板が、商店街もどきの狭い道にでかでかと出てた。
「押しの強い看板やなぁ」
半ば飽きれ気味に俺が呟く。
「お前の乗るようなチャリって、あんな店でも置いてんの?」
「どうやろなぁ、入った事ないし」
「見てみるか?」
「嫌や。腹減った」
「やな」
無機質な赤い看板の脇には小さな児童公園も見える。そこだけ溢れるように茂っている緑が涼しげで、俺の気持ちを和ませた。
こんなんもええなぁと思う。何でもない話をしながら、凪沙と散歩のようにただふらふらと。こんな風にこいつと過ごすのも、たまにはええもんやなぁ。
ギラギラと照りつける陽射しで、少し汗ばんできている凪沙の背中を見つめながら、俺はこっそりと思っていた。
続く
ここまでありがとうございましたm(__)m
特別なんら事件も何もないふたりです(´・ω・`) なーんもないです。ただ、、、何もなくていいから、あたしゃふたりに逢いたいんだよぅ(´;ω;`)!てな思いを込めて書きました。近日中に後編あげます。よろしければまたお付き合いください。
ありがとうございました (´;ω;`)
あなたはもう忘れたかしら…
私はさすがに手拭いをマフラー代わりにしたことなんかありませんが、以前承凪で「薬局へ行こう」なんてSSを書いた事はあったんです。だいたい赤い手拭いなんて赤褌作る以外に存在するもんなんですかね(´・ω・`) 私は赤褌より白褌の方が承志にはいいと思うので、それはどうでもいいのですが。
いや、褌はいいんですが(-_-;)
なんか今更な話ですが、1年以上前に書いたSSの続きを書いてみました(・ω・)
何ソレ書く意味あるの?ってな話ですよね(-_-;) ええ、まったくです。
しかも1年以上前って… んなもんどこに埋もれてんだよって話ですよね。
↓ ここです(・ω・)
SS2-1「薬局へ行こう」
あ、あと、やっとSS一覧作りました。
↓これです☆( ̄ー ̄*)
~風は西から~ 承凪SS一覧
今回の「自転車で行こう」前編は7月のお話です。だって前作「薬局へ行こう」が2014年 7月20日にアップしてるから☆ 今は10月の末ですが、これは7月のふたりなんです。
ではでは、よろしければお付き合いください。
承凪SSです。
SS2-2「自転車で行こう」前編
「ほんまにママチャリやんか」
「だからママチャリゆーたやんか」
朝飯とコンドームを買いに急遽身支度した俺ら。
凪沙の部屋から歩いて5分もしないでコンビニが一軒あるにはあるが、飯も買うならそこは嫌やと言うたら、凪沙も同意してチャリを出してきた。
「あれやな。あの歌みたいやんか。夏やし」
ママチャリに跨がる凪沙に俺が言うと。
「坂道下っちゃうあれか?」
そう言って凪沙が答える。
「行くか?下り坂」
「長い長い下り坂やで?」
言うと凪沙は首を振って「そこそこ長い下り坂」と答えた。
「この辺で?」
「あるで。もちっと向こうっ側に」
「え?そうなん?この辺り高かったか?」
「いや。まず坂道を登るねん」
「………」
「そしたら下り坂あるねん」
「………」
「あるで、下り坂」
「…ええからコンビニまっすぐ行けや」
「行かんでええの?」
「行け!コンビニ!」
「よっしゃ!」
荷台に股がりながら俺が地面を蹴ると、凪沙は勢いよくシルバーのママチャリを漕ぎ出した。
「お前重いわ!」
凪沙が前を向いたまま叫ぶ。
「お前絞ってきたからな!」
俺も風に飛ばされないよう、デカイ声で返す。
「これコンビニまでキツイわ!」
「軟弱やなぁ!がんばれや!」
有休を貯めすぎだと上司に言われた凪沙が、俺の店の休みに合わせてとった有休が今日。店の休みは昨日。
昨日は会社帰りの凪沙と駅で待ち合わせて、俺はそのまま凪沙の部屋に泊まった。
ふたりで喋り倒して呑んだくれて、夕べはそのまま寝たんやった。
んで、今朝。ついさっきの事。
朝からヤル気モードに入っている凪沙に急かされ、俺は起き抜けからベッドインの準備をさせられた。
リバでがっつりやろうと人を焚き付けときながら、ふたり合わせて手持ちのゴムはひとつしかなかったという、何とも凪沙らしいと言うか、俺ららしいオチがついて、実は朝からゴムを買いに出とるわけやった。
俺らほんまに何やっとるんや。冷静に考えると阿呆らしくなってくる。
前の凪沙やったらここで車を出してたやろうに。チャリを出してきたのには少し驚いた。
けど、こんなんも確かに楽しいな。
朝飯前の運動が、意外に健康的になってしもたけど。これはこれでええ感じや。それなりに楽しい。
ほどなくして着いたコンビニの店内は、コーヒーのいい匂いで充満していた。ああ、コーヒー飲もう。来て正解やった。
弁当選んで、おこわの握り飯ひとつ足して、凪沙は本当にコンドームも取ってた。いや、それを買いに出たわけやから、そりゃそうなんやけど。
早々にレジに向かう凪沙を横目に、ゴムも買う凪沙とは並んで会計するのを避けたい俺は、意味もなくレジ近くの駄菓子コーナーにふらふらとしゃがみ込んで、凪沙が会計を終わらせるのを待っていた。
「あ…」
会計を始めた凪沙が唐突に呟いたかと思ったら、俺に振り向き「承志…金貸して」と言った。
「は?」
「わりぃ、財布忘れた」
「はあ?」
「俺、1銭も持ってない」
凪沙はヘラヘラと笑いながら俺に片手で拝んで見せた。
「財布も持たずに外に出るとか、お前は子供か。だいたい出る前に財布覗き込んどったのはどこのどいつや?」
「その後服着るのに財布は置くし」
コンビニ店員の前で危なっかしい事を言い出しそうな凪沙を軽く睨み付けると、凪沙は悪びれなく「あ、わりい」とヘラリと返してきた。俺の方が気にしすぎとんのはわかっとるけど、外ではやっぱり少し過剰に反応してしまう。
「車やないから免許は別にええかと思ったんがいけなかったんやな。チャリで行こうと思った瞬間にテーブルに置いてもた」
凪沙の言い訳にもならない言い分に、俺はこれ見よがしに大きく溜め息をつきながら立ち上がると、ケツに差してる財布を取り出した。
「俺かてあんま持ってへんで。今日は」
言いながら自分の弁当と握り飯もレジに出す。
「すんません。会計一緒でお願いします」
言いながら財布の中身を見てちょっと焦った。千円札が3枚しかないやん。夕べの凪沙との買いもんも俺が払ったからなぁ。あん時結構使ったからなぁ。
「俺もう3千円しか持ってへんで」
「足りるやろ」
「お前、3千円しかないんやからゴム戻して来いや。こんなもんまで俺が買うんか?」
「帰ったら返すから。買えるやろ?買ってえや」
「マジかよ…」
ブツブツ言いながら、それでもコーヒーを頼んだら、「あ、俺も」と凪沙が図々しく追加した。
会計したら、俺の財布の中身は千円札1枚と、わずかなジャラ銭だけになった。これが三十過ぎた男の財布の中身かよ。
「見ろこれ!」
俺の分もコーヒーを淹れてた凪沙に財布の中身を見せてやると、
「それでも俺より金持ちやんか」
そう言いながら紙コップをひとつ寄越しながら凪沙は上機嫌で出口に向かう。
待て!俺が金払って、俺が弁当持つんか!
「ありがとうございましたー」と、つまらなそうに言う店員の声を背中に、俺は本気でため息をついた。昨日から幾つついてんやろ。酸欠になったらあいつのせいや。
コンビニ出て、ふたりとりあえずコーヒーで一服。
旨い。コーヒー旨い。煙草も旨い。
禁煙…もう無理かなぁ…
あとは帰るだけや。交代で漕いでやろうかと思っていたが、今の一幕でその気も失せた。
「お前帰りも前な」
「交代やろフツー」
「スポンサー様やぞ俺は」
言ってやると、凪沙は「えーっ」と口を尖らせて「帰ったら返すっちゅーてるやんか」とぶつぶつ文句を言いながら、それでもサドルを跨いだ。
「帰ろ。帰ろ。飯にしよ」
凪沙の気が変わらんうちにと俺も荷台に跨がると、文句を言いながらも凪沙は素直にこぎ出した。
てっきり来た道を帰るのかと思ったら、凪沙は1ブロック手前の道を入っていった。
「これ来た道違うやろ?」
「先の方で来た道に合流するんや。別に同じ道で帰ってもええんやけど、せっかくやし」
そう言いながら、文句を言っていたのも忘れたかのように機嫌良さそうに凪沙がチャリを走らせる。
ポツポツと商店が並ぶ道を進むと。
「お!チャリ屋!」
最近あちこちでよく見かける自転車販売のチェーン店の赤い看板が、商店街もどきの狭い道にでかでかと出てた。
「押しの強い看板やなぁ」
半ば飽きれ気味に俺が呟く。
「お前の乗るようなチャリって、あんな店でも置いてんの?」
「どうやろなぁ、入った事ないし」
「見てみるか?」
「嫌や。腹減った」
「やな」
無機質な赤い看板の脇には小さな児童公園も見える。そこだけ溢れるように茂っている緑が涼しげで、俺の気持ちを和ませた。
こんなんもええなぁと思う。何でもない話をしながら、凪沙と散歩のようにただふらふらと。こんな風にこいつと過ごすのも、たまにはええもんやなぁ。
ギラギラと照りつける陽射しで、少し汗ばんできている凪沙の背中を見つめながら、俺はこっそりと思っていた。
続く
ここまでありがとうございましたm(__)m
特別なんら事件も何もないふたりです(´・ω・`) なーんもないです。ただ、、、何もなくていいから、あたしゃふたりに逢いたいんだよぅ(´;ω;`)!てな思いを込めて書きました。近日中に後編あげます。よろしければまたお付き合いください。
ありがとうございました (´;ω;`)